近江鉄道100形電車 (2代)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
西武101系電車 > 近江鉄道100形電車 (2代)
近江鉄道100形電車
「湖風号」
102F
102F
基本情報
製造所 東急車輛製造
主要諸元
編成 2両編成
軌間 1,067 mm(狭軌
電気方式 直流1,500 V架空電車線方式
編成定員 114名
車両重量 40 t
全長 20,000 mm
全幅 2,881 mm
全高 4,246 mm
車体 普通鋼(全金属製)
台車 FS372
主電動機 直流直巻電動機
主電動機出力 150 kW(一時間定格)
搭載数 4基 / 両
駆動方式 中空軸平行カルダンたわみ板継手方式
制御装置 抵抗制御直並列組合せ制御弱め界磁制御
電動カム軸式間接自動制御
制動装置 HSC-D電磁直通ブレーキ
保安装置 自動列車停止装置 (ATS)
備考 各数値は近江鉄道公表のデータによる
テンプレートを表示

近江鉄道100形電車(おうみてつどう100がたでんしゃ)は、近江鉄道通勤形電車である。水色を基調とした車体色から「湖風号(うみかぜごう)」の愛称を有する。

以下、本項においては100形電車を「本系列」と記述し、また編成単位の記述に際しては各編成の近江八幡貴生川方先頭車であるモハ100形の車両番号をもって編成呼称とする(101-1101の編成であれば「101編成」)。

概要[編集]

101F
102Fの車内

2009年(平成21年)以降に西武鉄道より譲り受けた新101系電車を自社彦根工場にて改造、モハ100形+モハ1100形[注釈 1]として導入した。また100形という形式は元岳南鉄道1100形電車であるモハ100形に続く二代目となる[1]

導入に際して、900形同様、ワンマン運転対応改造のほか、行先表示器発光ダイオード (LED) 化、104編成では扉の開閉時に鳴動するドアチャイムの新設、バリアフリー対応改造などが施行された。900形と違う点として、側面にローマ字入りLED行先表示器を新設しているほか、車内の運賃表示器が当時一部の近江鉄道バスで既に導入されていた液晶ディスプレイになった点が挙げられる。つり革の黄色塗装化および優先席のクロスシート化は施行されていない[1]

車体塗装は琵琶湖をイメージした水色(オリエントブルー)に白帯を巻いたカラーリングとなっている。また近江鉄道は車体色と合わせて、滋賀県東部を走る鉄道会社として県内全域に親しみを持ってもらうことを目指しているという[2][注釈 2]

主要機器は西武時代と大きな変化はない。特に900形が空気制動を従来のHSC電磁直通ブレーキから近江鉄道の他車に合わせたHRD-1電気指令ブレーキへ改造したのに対し、100形はHSC電磁直通ブレーキのままである[1]

編成[編集]

101F
  • 101-1101

元西武101系295編成(クモハ295-クモハ296)。2013年平成25年)12月17日より運用を開始した。 乗務員扉後ろに「湖風号」のエンブレムが貼られている。座席モケットは種車時代のままの茶色。

102F
  • 102-1102

元西武101系285編成(クモハ285-クモハ286)[3]2014年平成26年)4月23日より運用を開始した。「湖風号」のエンブレムは貼られていない。座席モケットが青色に変わっている。スカートは取り付けられていない。運用開始前、西武時代の黄色塗装で試運転が行われている[4]

103F
  • 103-1103

元西武101系281編成(クモハ281-クモハ282)。2014年(平成26年)12月11日より運用を開始した。102Fと同様「湖風号」のエンブレムは貼られていないほか、座席モケットが青色、スカートは取り付けられていない。

104F
  • 104-1104

元西武301系303編成(クハ1303+モハ303+モハ304+クハ1304)。2017年(平成29年)10月21日より運用を開始。102Fと同様「湖風号」のエンブレムは貼られていないほか、座席モケットは種車時代のままの茶色、スカートは取り付けられており、ドア上に開閉ランプが取り付けられている。またこの車両は中間車に先頭車の運転台を接合する改造を施工したため、乗務員扉直後の小窓がない点が101F~103Fと異なる。

105F

・105-1105

元西武301系309編成(クハ1309+モハ309+モハ310+クハ1310)。2018年(平成30年)10月より運用を開始。102Fと同様「湖風号」のエンブレムは貼られていないほか、座席モケットは青色、スカートは取り付けられており、ドア上に開閉ランプが取り付けられている。104F同様、中間車に先頭車の運転台を接合する改造を施工されている。

運用[編集]

101編成は2013年(平成25年)12月27日に近江八幡駅にて出発式が執り行われ[2][5]、近江八幡 - 八日市間にて運行された臨時快速列車への充当をもって運用を開始した。臨時列車運転終了後は彦根駅に隣接する「近江鉄道ミュージアム」において12月21日・22日の2日間一般公開され運転士の習熟運転で試運転を重ねた後、12月27日より通常の営業列車として、全線で運用を開始した。2014年(平成26年)3月8日には近江鉄道多賀線開業100周年記念の臨時列車で運用されている[6]。また、102編成以降は出発式は行われずに運用を開始している。

脚注[編集]

[ヘルプ]

注釈[編集]

  1. ^ 従来の近江鉄道における付番基準では、基幹形式プラス1000は制御車(クハ)の車番とされていたが、全電動車編成の本系列は800系同様、その原則に拠っていない。
  2. ^ 近江鉄道 時刻表 車両紹介ページより

出典[編集]

  1. ^ a b c 近江鉄道に新形式車100形が登場か - railf.jp 交友社 2013年11月4日配信 2014年3月16日閲覧
  2. ^ a b 近江鉄道100形が営業運転を開始 - railf.jp 交友社 2013年12月22日配信 2014年3月16日閲覧
  3. ^ 近江鉄道100形に第2編成が登場 - railf.jp 交友社 2013年4月19日配信 2014年5月30日閲覧
  4. ^ 近江鉄道の西武 新101系改造車が本線試運 - railf.jp 交友社 2013年3月30日配信 2014年5月30日閲覧
  5. ^ 近江鉄道100形、12月17日に出発式…車内見学会も実施 - response 2013年12月17日配信 2014年3月16日閲覧
  6. ^ 多賀線開業100周年 近江鉄道、マスコット初披露 - Yahoo!ニュース(京都新聞) 2014年3月9日配信 2014年3月16日閲覧

関連項目[編集]

他社の西武新101系の譲渡車

外部リンク[編集]