町 (名古屋市)

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—  町名  —
町の読みの揺れ
(奥の交差点はローマ字で「つじまち」と表記され、手前の行政設置のステッカーには「つじちょう(つじまち)」と併記されている。)
辻町の位置(愛知県内)
辻町
辻町の位置(名古屋市内)
辻町
町の位置
座標: 北緯35度12分25.02秒 東経136度55分27.512秒 / 北緯35.2069500度 東経136.92430889度 / 35.2069500; 136.92430889
日本の旗 日本
都道府県 Flag of Aichi Prefecture.svg 愛知県
Flag of Nagoya, Aichi.svg 名古屋市
町名制定 1937年3月1日
等時帯 日本標準時 (UTC+9)
郵便番号 462-0032
ナンバープレート 名古屋
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町名の由来となったとされる羊神社

(つじちょう、つじまち)は、愛知県名古屋市北区にある地名。1丁目から9丁目までと6つの字がある。郵便番号は462-0032[1]

地理[編集]

名古屋市北区中央部に位置する。西は安井金田町長喜町、南は新堀町辻本通、北は安井町成願寺町守山区川西に接する。また、本通を挟み南に飛び地(字流)が所在し、東は上飯田西町、南は織部町瑠璃光町真畔町に接しており、地内には集合住宅と愛知県衛生研究所が所在している。町域はおおむね住宅地で、大野町・長喜町との境界には愛知県営町住宅が所在している。また、かつては大隈鐵工所興和紡績の工場があったが撤退し、それぞれ中日新聞印刷町工場とアピタ名古屋北店となっている。

河川[編集]

当地内北東端で堀川(黒川)と庄内用水(惣兵衛川)が分流しており、庄内用水は当地北端付近を東から西に流れている。

字一覧[編集]

現行字(町)[編集]

現行字は「名古屋市道路認定図」[2]による。

旧字(村)[編集]

『北区誌(1994年版)』551頁による[3]

  • 流砂田 - なかれすなた
  • 下通り - しもどおり
  • 黒曽 - くろそ
  • 高道 - たかみち
  • 郷中 - ごうなか
  • 川田 - かわた
  • 北出 - きたで
  • 柿ノ木 - かきのき
  • 薬師堂 - やくしどう
  • 池ノ内 - いけのうち
  • 辻浦 - つじうら
  • 亥新田 - いしんでん
  • 戌新田 - いぬしんでん
  • 子新田 - ねしんでん
  • 古新田 - こしんでん
  • 薬師浦 - やくしうら

歴史[編集]

町名の由来[編集]

旧辻村の名に由来する。辻という地名自体について、『尾張志』・『尾張国地名考』は山田郡羊神社の羊が「火辻」の表記に転じ、さらに火の字を避けたことに由来すると記している[4]

沿革[編集]

  • 戦国時代 - 尾張国春日部郡の地名として、天正11年11月7日付織田信雄朱印状において「つじ」の名が見られる[5]
  • 江戸時代 - 尾張国春日井郡の尾張藩領大代官所支配の辻村として所在[5]
  • 1880年(明治13年)2月5日 - 西春日井郡成立に伴い、同郡辻村となる[5]
  • 1889年(明治22年)10月1日 - 西春日井郡萩野村大字辻となる[5]
  • 1937年(昭和12年)3月1日 - 名古屋市西区辻町となる[5]
  • 1937年(昭和12年)10月 - 字流を以て東区辻町が成立する[5]
  • 1937年(昭和12年)11月1日 - 西区辻町の一部が境界変更を以下の通りに行った[6]
    • 字黒増の一部を大野町[7]・天道町[6]に編入。
    • 字高道の一部を金田町に編入[8]
    • 字下通りの一部を長喜町に編入[6]
    • 字薬師堂の一部が安井町1-7丁目に編入される[9]
    • 『角川地名辞典』によると、この他本通との境界変更が行われ、面積を減じたようであるが詳細不明である[5]
  • 1939年(昭和14年)4月1日 - 字が以下の通り変更となった[6]
    • 字向砂田・砂田・郷中の各一部により字神明を編成。
    • 字砂田・向砂田の各一部により字東辻栄を編成。
  • 1944年(昭和19年) - 東区辻町を西区辻町が合併する[5]
  • 1949年(昭和24年)7月1日 - 以下の通りの異動が実施された[6]
    • 字白山・神明・高師・新堀・西辻栄・東辻栄・日進・薬師・金田町6丁目の各一部により町1-9丁目を編成。
    • 字日進・薬師の各一部を金田町6丁目に編入[10]
    • 字西辻栄・東辻栄の各一部を本通1-4丁目に編入[6]
    • 字日進の一部を天道町5丁目に編入[6]
    • 字薬師の一部を安井町7丁目に編入[9]
    • 『角川地名辞典』によると、この他長喜町・大野町との境界変更が行われ、面積を減じたようであるが詳細不明である[5]
  • 1978年(昭和53年)11月26日 - 字薬師浦の一部が安井三・四丁目の一部となる[5][9]

交通[編集]

バス[編集]

  • 名古屋市交通局
    • 停留所[11]
      • アのりば(栄12系統 安井町西行・北巡回系統 安井町経由左回り黒川行)
      • イのりば(名駅13系統 上飯田行・栄12系統 栄行・北巡回系統 右回り黒川行)
      • ウのりば(名駅13系統 名古屋駅行)
    • 本通停留所[12]
      • アのりば(名駅13系統 名古屋駅行・栄12系統 安井町西行・北巡回系統 安井町経由左回り黒川行)
      • イのりば(名駅13系統 上飯田行・栄12系統 栄行・北巡回系統 右回り黒川行)
    • 上飯田西町停留所[13]
      • イのりば(名駅13系統 名古屋駅行・北巡回系統 安井町経由左回り黒川行)

道路[編集]

施設[編集]

愛知県衛生研究所(字流)
手前が黒川樋門・奥が三階橋ポンプ所
街区公園[14]。都市計画公園としては1980年(昭和55年)9月22日告示、面積は0.65ヘクタール[14]1983年(昭和58年)開園[15]1984年(昭和59年)3月31日を都市公園法による設置日としている[15]
町5丁目30(旧字郷中462[16])に所在。(文安3年)11月13日浅井右近源善良により建立、霊梅笑山和尚による開山と伝える[16]元禄年間に熱田田中町から移転してきたという[5]。また、本尊の薬師如来815年弘仁6年)3月空海による一刀三体のものという[16]
町4丁目5に所在。現在の住職は節談説教使の一人である祖父江佳乃。祖父は祖父江省念で、省念は関山和夫により「日本仏教伝統の節談説教を現代に継承する正統説教者」として評価された人物であり、1970年代にあったという永六輔小沢昭一らによる節談説教再評価のきっかけになった人物でもあるという[17][18]
の由来となったといわれる式内社

旧跡[編集]

  • 犬山街道の並木
『西春日井郡誌』によると、萩野村大字辻(当時)の東南端から三階橋までの犬山街道に約10(約1キロメートル)松並木が植えられていたという[19]。現存しない。
『西春日井郡誌』によると、萩野村大字辻字池ノ内(当時)の水田に丘のように所在していたという[20]。秀長は山崎の戦いにより右腕を斬られたが、一命を取り留め安井村に隠棲したという[20]。その際、右腕を辻村の西端の葭原に埋めたものと伝わる[20]。7代後の長詮が宝暦9年12月浅野家菩提寺の清学寺に寄付したが、明治26年4月26日清学寺住職梅村嶺淳が浅野家に返還したという[20]。現存しない。

参考文献[編集]

  • 「角川日本地名大辞典」編纂委員会編 『角川日本地名大辞典 23 愛知県』 角川書店1989年ISBN 4-04-001230-5
  • 名古屋市北区役所市民室 『北区 私たちのまち』 名古屋市北区役所、1979年3月
  • 西春日井郡編 『西春日井郡誌』 西春日井郡、1923年3月

脚注[編集]

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  1. ^ 郵便番号検索2013年7月13日閲覧。
  2. ^ 名古屋市道路認定図 町名検索2013年9月4日閲覧。
  3. ^ 『北区誌』 北区制50周年記念事業実行委員会、1994年、551頁。
  4. ^ 名古屋市北区役所市民室 『北区 私たちのまち』 名古屋市北区役所、1979年3月、18頁。
  5. ^ a b c d e f g h i j k 「角川日本地名大辞典」編纂委員会編 『角川日本地名大辞典 23 愛知県』 角川書店1989年、845頁。ISBN 4-04-001230-5
  6. ^ a b c d e f g 名古屋市北区役所市民室 『北区 私たちのまち』 名古屋市北区役所、1979年3月、62頁。
  7. ^ 名古屋市北区役所市民室 『北区 私たちのまち』 名古屋市北区役所、1979年3月、53頁。
  8. ^ 名古屋市北区役所市民室 『北区 私たちのまち』 名古屋市北区役所、1979年3月、54頁。
  9. ^ a b c 名古屋市北区役所市民室 『北区 私たちのまち』 名古屋市北区役所、1979年3月、67頁。
  10. ^ 名古屋市北区役所市民室 『北区 私たちのまち』 名古屋市北区役所、1979年3月、54頁。
  11. ^ 名古屋市交通局 なごや地図ナビ 辻町2013年10月27日閲覧。
  12. ^ 名古屋市交通局 なごや地図ナビ 辻本通2013年10月27日閲覧。
  13. ^ 名古屋市交通局 なごや地図ナビ 上飯田西町2013年10月27日閲覧。
  14. ^ a b 名古屋市名古屋市みどりの協会共編 『名古屋の公園100年のあゆみ 資料編』 名古屋市、2013年3月、32頁。
  15. ^ a b 名古屋市名古屋市みどりの協会共編 『名古屋の公園100年のあゆみ 資料編』 名古屋市、2013年3月、33頁。
  16. ^ a b c 西春日井郡編 『西春日井郡誌』 西春日井郡、1923年3月、378頁。
  17. ^ 金田一秀穂 (2013年9月30日). “よみがえる話芸 節談説教 東海ラジオ放送訪問記(放送文化基金報 No.79)”. 2013年10月26日閲覧。
  18. ^ 『よみがえる話芸 節談説教』東海ラジオ放送、2012年5月27日放送。(『放送ライブラリー』所蔵)
  19. ^ 西春日井郡編 『西春日井郡誌』 西春日井郡、1923年3月、455頁。
  20. ^ a b c d 西春日井郡編 『西春日井郡誌』 西春日井郡、1923年3月、470頁。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

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