第一次産業
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第一次産業(だいいちじさんぎょう、英: primary sector of industry)は、コーリン・クラークによる古典的な産業分類の一つ。
概要[編集]
第一次産業には、自然界に働きかけて直接に富を取得する産業が分類される。クラークによれば農業、林業、鉱業、漁業(水産業)がこれに該当する。水産加工のように天然資源を元に加工して食品を製造する業種は製造業に分類され、第一次産業には含まれない。
クラークは、経済発展につれて第一次産業から第二次産業、第三次産業へと産業がシフトしていくことを提示したが、クラークによる分類では産業内部で生じている構造変化をとらえきれないという弱点がある。例えば、現代では同じ農業をとってみても、開発途上国でみられるような昔ながらの農業もあれば、先進国でみられるような、バイオテクノロジーを駆使しブランドのマネジメントも行うといった第二次産業的、第三次産業的な農業(アグリビジネス)もあり、同じ農業であっても多様化が著しい。
各国の状況[編集]
日本[編集]
日本では、慣例として、日本標準産業分類における下記の産業を第一次産業とすることが多い[1]。これは鉱業を含めない点でクラークによる定義と異なる。
脚注[編集]
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- “平成27年国勢調査 速報集計結果 / 結果の概要(第1部 結果の解説) (pdf)”. 表III-4-1 産業(大分類)別15歳以上就業者の推移. 総務省統計局. p. 24 (2016年6月29日). 2020年7月23日閲覧。