赤松健

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赤松 健
生誕 1968年7月5日(48歳)
日本の旗 愛知県名古屋市生まれ・東京都東久留米市育ち
国籍 日本の旗 日本
職業 漫画家
実業家
活動期間 1993年 -
ジャンル 少年漫画
代表作 ラブひな
魔法先生ネギま!
受賞 第25回講談社漫画賞少年部門
(『ラブひな』)
公式サイト AI Love Network
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赤松 健(あかまつ けん、1968年7月5日 - )は、日本漫画家実業家東京都東久留米市出身。男性血液型B型。主に『週刊少年マガジン』(講談社)にて作品を発表している。株式会社Jコミの代表取締役社長、日本漫画家協会理事を務める。

略歴[ソースを編集]

1968年7月5日愛知県名古屋市生まれ。引越し等により熊本県神奈川県にも在住歴があり、東京都東久留米市で育つ。

海城高等学校中央大学文学部文学科国文学専攻卒業[1]

高校ではマイコン部(部長)に所属[1]。マイコン部在籍時の1985年には、PC-8801向けにアクションRPGパラディン』を制作(発売元はボーステック[1]。その後、大学ではアニメーション研究会、漫画研究会、映画研究会に所属[1]1993年、『ひと夏のKIDSゲーム』で第50回週刊少年マガジン新人漫画賞入選。審査員特別賞を受賞し、漫画家生活に入る。

A・Iが止まらない!』・『ラブひな』(第25回講談社漫画賞受賞)で人気を確立。美少女ラブ・コメディーものに本領を示し、その成果は『魔法先生ネギま!』(『週刊少年マガジン』連載中)に結晶。アニメやCD化などのメディアミックスがされている。また、ユニクロから『週刊少年マガジン』と『週刊少年サンデー』創刊50周年を記念した「サンデー・マガジン コラボグラフィックTシャツ」の一枚として『ラブひな』と『魔法先生ネギま!』のコラボTシャツが2種類発売された。

2010年、絶版漫画の電子書籍を無料、DRMフリーの広告モデルで配信する企業Jコミを設立[2]、代表取締役社長に就任した。絶版になった漫画は中古で売買されているが、漫画家の利益にならない。また、ファイル共有ソフトスキャンレーションなどによる違法流通も止められない状況になっていた。このような状況でも漫画家が利益が得られるよう、「絶版マンガの図書館」を作る意向である[3]。設立の際、週刊少年マガジン(講談社)との専属契約を解除した[4]。また、実験として『ラブひな』全14巻を無料公開し、1週間で170万ダウンロードされたという[4]

UQ HOLDER!のタイトルロゴの左下に配置された同人マーク

二次創作や権利関係を円滑にするための模索・講義も行っており、その一つとして2013年に二次創作同人誌作成や同人誌即売会での無断配布を有償・無償問わず原作者が許可する意思を示すための同人マークという新たなライセンスがコモンズスフィアによって公開されたが[5]、これは環太平洋戦略的経済連携協定 (TPP) 交渉で非親告罪化される可能性が言及され[6]、実際に非親告罪化された場合に第三者による告発などで権利者が黙認したいケースでも訴訟に発展するなどの事態を防ぐことを目的に赤松が発案したもので[7]、自身の作品で『週刊少年マガジン』2013年39号(同年8月28日発売)より連載開始の『UQ HOLDER!』で採用している[8]

人物[ソースを編集]

実弟
実弟である赤松智は、旧スクウェア(現スクウェア・エニックス)の社員で、『デュープリズム』や『FFX』や『FFX-2』や『キングダム ハーツ』、PS2の『半熟英雄』などの音楽プログラムをしていた。
かってに改蔵
赤松健の作品は久米田康治漫画かってに改蔵』でネタにされることが多く、本人はネット上でそれを喜んでいた節があった(久米田の次回作『さよなら絶望先生』では同じマガジンに移籍してきたにも拘らず、あまりネタにされず残念がってもいた。なお「オトナアニメ」の久米田のインタビューによると『絶望先生』で他の作家をネタにする事は『マガジン』編集部から禁止されているらしい)。
同人活動
魔法先生ネギま!』の頃まで『Level-X』(レベルテン)という同人サークルを主宰していたが、プロとしての仕事が忙しくなったのでやめた。大学入学まで、同人誌即売会参加経験は無かった。逆に他の作家が自分の作品の同人誌を執筆する事はたとえ成人向け表現を含むものであっても歓迎するスタンス。また、同人誌上ではあるが『ドージンワーク』のヒロユキと対談したこともある。また、大暮維人とも仲が良く、『マガジン』で対談したり、大暮作の『エアギア』では『ネギま!』のエピソードがまるまるコピーで使用され、キャラの心を変えるというコラボともとれるものを描いた。また、サンデー・マガジン50周年期間ではサンデーで「ハヤテのごとく!」を連載している畑健二郎とも対談し、コラボイラストを共に描いた(これがきっかけで友好関係になり、2011年8月に公開された両者の劇場版アニメが史上初の同時上映を果たすことになる)。
テレビ取材
2007年8月8日放送の『世界バリバリ★バリュー』(毎日放送)で、売れている漫画家の一人として紹介された際に「私が、オタクですから」と自らがオタクである事を公表した。また、「僕がオタクだからオタクの好みが分かる」とも発言している。
また、『ラブひな』と『魔法先生ネギま!』の2作品で今までに得た印税は8億円だと公表され、現在海外での印税まで含めると年商2億円で、本人曰く「最近の全収入の3割は海外」だそうである。
赤松本人は、日記で印税について「アシスタントの給料・食費・税金などで半分以上は飛ぶ」「そこまでザックザクではない」という風に語っている。
2008年5月4日放送の『大胆MAP』スペシャルで、原稿料は1ページあたり26,000円であると発言した。
所有パソコン
アップルコンピュータ(現:アップル)の「Apple II」を所持している。その実機は、本人のツイッターでしばし見る事が出来る。所有機のバージョンは、最終版のsystem6.0.1だと言う。「Apple II」は1977年に発売と古く、また同社のパソコン第二号機である事と2012年現在、現役稼働してる事からネット上で話題になっている。

妻『赤松佳音』について[ソースを編集]

妻帯者(2002年7月結婚)。妻は赤松より11歳年下の1979年生まれ。自身のブログでは2006年の誕生日に「四捨五入すればまだ20歳」と述べており、20代前半で結婚したことになる。ネット上でのHNは赤松佳音で、『魔法先生ネギま!』の巻末では「Toshiko Akamatsu」としてクレジットされている。

2007年8月8日放送の『世界バリバリ★バリュー』で、『魔法先生ネギま!』のヒロイン神楽坂明日菜のモデルは、妻の佳音であると言い、彼女も紹介した。リポーターとして行ったバナナマンが、「萌えですね」と言う程可愛らしい女性である。

馴れ初めも語られ、とあるパーティーで知り合った事が判明した。また佳音は「付き合うのが嫌だったけど、断るとストーカーになるかもしれないと思い、断れなかった」と語った。彼女と出会った頃の赤松は、取材時の彼からは想像出来ないほど「キモかった(赤松本人談)」ようで、その当時の赤松の写真も紹介された。しかし結婚までの交際期間は3ヶ月とかなり早く、結婚後は赤松の仕事柄彼の話について行けなくなった事を相談した所コスプレを勧められ、今やコスプレ衣装をコレクションするまでになった。また、同番組でナース服のコスプレを披露した。レポートの最後に、設楽統が「最後はキスで締めましょう」と言った所、本当にキスし仲の良さをアピールした。

結婚5周年記念に開いたイベント「ナナヒカリツワー」の打ち合わせで彼女に会ったアニメ会のサンキュータツオは、イベントの行われた週のネットラジオ『二次元へいきまっしょい』で「結婚して下さいって言いそうなりましもの」と言った。尚、彼は都合上(代表の国井咲也によると「失礼な発言をするから」と言う理由もあった)イベントの司会として参加は出来ず、国井を含む3人のアニメ会のメンバーが司会を務めた。また、そのイベントでは音大出身である事もあって、歌を披露したそうである。

作風[ソースを編集]

作画システム[ソースを編集]

作画に対するこだわりとしては、「貼り込み」と呼ばれる制作手法を『A・Iが止まらない!』より使用している。「貼り込み」とは、背景、人物などのオブジェクト、描き文字などを別々の用紙に作画し、切り抜いたそれらをコマ単位で原稿用紙に貼り重ねて仕上げるという、極めて手作業感の高いアナログ的な手法である。それによって、多重的で緻密な画面の構成や、共同作業による制作の効率化、バンクシステムの導入などが意図されている。このため、その完成原稿は他の漫画家のものと比較して「分厚くて重い」とのことである。

魔法先生ネギま!』の途中からはデジタル+アナログの手法へと推移している。校舎・広場といった背景や小道具、さらには群衆などの一部に至るまでをCGソフトの『LightWave 3D』で製図した後にプリントアウトし、手作業でディテールやトーンを追加する。そのような過程を経て作成された素材が、やはり「貼り込み」技法によって原稿用紙に合成される点は従来と変わらない。

また、全ての人物や建物に非常に丹念に影を加えているため、スクリーントーンの使用量も非常に多い。

そういった作業の手間から、赤松は自身の週刊連載の原稿について「1週分を描くのに8日かかる」と語っている。そのためか、5週間に一度と比較的速いペースで休載を挟んでいる。

スタジオ形式[ソースを編集]

多くの週刊作家と同様に、個人作業ではなくアシスタントと共に作品を提供しており、その点はスタジオ形式を採っている他の漫画家と変わらないが、大学時代に所属していたアニメーション研究会での経験を活かして、アニメ制作スタジオに近い形式を構築している。

例えばチーフアシスタントの「MAGI(まぎぃ)」は作画作業の一部を分担していることで知られ、特にアクション描写やドローイング、各種デザインなどを担当していることが本人のコメントなどから窺える。このように、アシスタントの才能や個性を引き出して作品に反映させる共同作業を好んでおり、他にも背景美術に秀でた「MAX」や、語学や古典関係の知識を担当する「みのる」、3Dモデリング担当の「山下」などが在籍している。

ストーリーや世界設定などに関しても、アシスタントの意見を積極的に取り入れている。

元アシスタントの漫画家には綾永らんがいる。現在はまぎぃの妻でもあり、独立後もスタジオを訪ねて、デザイン協力をしたりヘルパー参加することがある。

なお、2003年以降、スタジオ法人化されている。

アシスタント[ソースを編集]

  • 綾永らん(元アシスタントだが上記の通りデザイン協力をしたりヘルパー参加することがある)
  • まぎぃ
  • MAX
  • みのる
  • 山下
  • みつはし

作品一覧[ソースを編集]

脚注[ソースを編集]

  1. ^ a b c d プロフィール”. AI Love Network. 赤松健. 2013年6月21日閲覧。
  2. ^ 三柳英樹 (2010年11月17日). “赤松健氏、絶版漫画を広告付き電子書籍で無料配信する「Jコミ」設立”. INTERNET Watch (Impress Watch Corporation). http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20101117_407499.html 2010年11月17日閲覧。 
  3. ^ 赤松健 (2010年11月10日). “(1) はじめに”. (株)Jコミの中の人. 2010年11月17日閲覧。
  4. ^ a b 山口真弘 (2010年12月8日). “「ラブひな」170万ダウンロード突破の衝撃 Jコミで扉を開けた男“漫画屋”赤松健――その現在、過去、未来(前編)”. ITmedia. http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1012/08/news020.html 2010年12月8日閲覧。 
  5. ^ “二次創作の同人活動を認める意思を示す「同人マーク」のデザインが決定”. マイナビ. (2013年8月18日). http://news.mynavi.jp/news/2013/08/18/050/index.html 2013年9月1日閲覧。 
  6. ^ 「TPPで同人誌は消えるのか?」シンポジウムで激論”. BLOGOS (2011年11月7日). 2013年9月1日閲覧。
  7. ^ “「警察の萎縮効果狙う」 赤松健さん、2次創作同人守るための「黙認」ライセンス提案”. ITmedia. (2013年3月28日). http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1303/28/news093.html 2013年9月1日閲覧。 
  8. ^ “二次創作OKの意思を示す「同人マーク」運用開始 - 許諾範囲も公開”. マイナビ. (2013年8月29日). http://news.mynavi.jp/news/2013/08/29/121/ 2013年9月1日閲覧。 

関連項目[ソースを編集]

外部リンク[ソースを編集]