貴族探偵シリーズ

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貴族探偵シリーズ』(きぞくたんていシリーズ)は、麻耶雄嵩推理小説のシリーズである。

2017年4月にフジテレビ系でテレビドラマ化された[1]

主人公は探偵でありながら推理せず、召使に推理をさせるという設定である[2][3]。これについて作者の摩耶は、本人は何もしなくても現れただけで事件を解決できる存在を面白いと思い、時代劇『水戸黄門』をイメージして書いた作品だと語っている[2]

シリーズ一覧[編集]

2017年4月17日発売の『小説すばる』5月号にて、新シリーズが開始している[2]

既刊
巻数 書籍名 発売日 レーベル ISBN 収録作品(初出) 備考
1 貴族探偵 2010年5月26日[4] 集英社 ISBN 978-4-08-771352-7
  • ウィーンの森の物語(『小説すばる』2001年2月号)
  • トリッチ・トラッチ・ポルカ(『小説すばる』2001年9月号)
  • こうもり(『小説すばる』2007年4月号)
  • 加速度円舞曲(『小説すばる』2008年4月号)
  • 春の声(『小説すばる』2009年9月号)
2013年10月18日[5] 集英社文庫 ISBN 978-4-08-745126-9 解説:千街晶之
2 貴族探偵対女探偵 2013年10月25日[6] 集英社 ISBN 978-4-08-771535-4
  • 白きを見れば(『小説すばる』2011年3月号)
  • 色に出でにけり(『小説すばる』2011年10月号)
  • むべ山風を(『小説すばる』2012年4月号)
  • 幣もとりあへず(『小説すばる』2012年9月号)
  • なほあまりある(書き下ろし)
2014本格ミステリ・ベスト10 1位[7]
2016年9月16日[8] 集英社文庫 ISBN 978-4-08-745489-5 解説:大矢博子

テレビドラマ[編集]

貴族探偵
ジャンル テレビドラマ
放送時間 月曜 21:00 - 21:54(54分)
放送期間 2017年4月17日 -
放送国 日本の旗 日本
制作局 フジテレビ
演出 中江功
金井紘
相沢秀幸
原作 麻耶雄嵩
『貴族探偵』
『貴族探偵対女探偵』
脚本 黒岩勉
プロデューサー 羽鳥健一
西坂瑞城
出演者 相葉雅紀
武井咲
生瀬勝久
音声 ステレオ放送
字幕 文字多重放送
データ放送 データ放送
エンディング 嵐「I'll be there
外部リンク 公式サイト

特記事項:
初回は30分拡大(21:00 - 22:24) 。
第2話は15分拡大(21:00 - 22:09)の上、一部地域除き事前枠『ようこそ、貴族探偵へ』(20:54 - 21:00、『ユアタイム クイック・あすの天気』代替番組)も別途放送。
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貴族探偵』のタイトルで、2017年4月17日からフジテレビ系の「月9」枠で放送中[1]。月9ドラマ30周年記念作品。主演は相葉雅紀[1]

キャスト[編集]

貴族探偵
演 - 相葉雅紀
上流階級の出らしいこと以外、全て謎の紳士。金襟・金ボタンの注文仕立服にボルドーのロングブーツを着用。運転手・執事・メイドを従えて事件現場に現れる。物腰の柔らかい性格だが探偵として推理することを使用人に任せており、本人は優雅にお茶を楽しんだり、容疑者で女たちを口説いたりしている。しかし差別的なところもあり、女性に対しては常に紳士的だが男性に対してはやや扱いが雑で犯人であった場合は怒りを露わにする。高徳に対しては紳士的に接するが探偵として自分より劣っていることにはやや見下した言動をする。
高徳愛香(たかとく あいか[3]
演 - 武井咲
探偵事務所に勤める女性探偵。貴族探偵からは「女探偵さん」と呼ばれる。どんな相手にも気さくに話すが思ったことをすぐ口に出す。推理を全て使用人に任せきりにしているにもかかわらず自らを探偵と名乗る貴族探偵のことが気に食わず、そのまま対立することになる。
鼻形雷雨(はながた らいう[3]
演 - 生瀬勝久
現場で事件捜査の指揮をとる刑事。階級は警部補で、警察手帳をしばしば見せびらかす癖がある。警察官としての基本的な正義感は持っているが、上昇志向が強く、どちらかといえばモテたい、お金持ちになりたいという個人的な願いが最大の原動力で、これが原因で高徳や常見にはぞんざいに扱われ、人望は薄い。最新の機械や専門用語、流行に疎い。
常見慎吾
演 - 岡山天音
鼻形の部下の刑事。専門用語がわからない警部補を窘めるなど、若いが常識人。しかし鼻形の座ろうとした椅子に座ったり、鼻形の恥ずかしい過去をあっさり高徳に教えるなど基本ぞんざいに扱っている。
玉村依子〈29〉
演 - 木南晴夏
探偵事務所の重要顧客である玉村家の令嬢。のんびりとした性格で緊張感に欠けており、容疑者にされても物怖じしない。
冬樹和泉
演 - 田中道子
青い制服を着た口の悪い鑑識。何十年も前に流行した大昔の歌謡曲を知っている。
喜多見切子(きたみ きりこ[3]
演 - 井川遥
愛香と二人だけの場面に登場する探偵の「師匠」。貴族探偵とは過去に因縁があるらしい。
佐藤
演 - 滝藤賢一
貴族探偵の運転手兼助手。ビリヤードや釣り竿の扱いにも長けている。
田中
演 - 中山美穂
貴族探偵のメイド。紅茶の給仕だけでなく、事件再現ビデオや関係者相関図を作るなど、物事の整理を得意とする。彼女に紅茶を出させれば右に出るものはいないと言われている。ミステリー小説や愛憎劇が好きでそのことになると饒舌になる。
山本
演 - 松重豊
貴族探偵の執事兼ボディーガード。誰に対しても丁寧な口調で接する礼儀正しい性格だが大らかすぎる故前置きが長い。演技が上手いと貴族探偵に言われている。
謎の女(ギリの声)[9]
演 - 仲間由紀恵
愛香の携帯端末に装備された検索ソフト「ギリ」の声。音声入力に対応し、ネットでの情報を開示する。

ゲスト[編集]

第1話
第2話

制作[編集]

原作小説『貴族探偵』、『貴族探偵対女探偵』を忠実に映像化し、オリジナルの要素を加えた1話完結形式[3]。相葉が2015年4月期に同枠で主演したドラマ『ようこそ、わが家へ』のスタッフが制作に携わっている[2] [注 1]

貴族探偵の衣装は原作設定のスーツとは異なり、貴族イメージを強調したナポレオンジャケットやブーツであり、ドラマのためにハンドメイドで仕立てられた[10]

プロモーション[編集]

初回放送前に、フジテレビで史上最多パターンとなるPRスポットを放映した[11]。3月1日からドラマ初回放送日の4月17日まで平日42日間[12]、毎日5秒間の日替わりスポットを放送[11]。すべてつなぎ合わせると1つのストーリーが浮かび上がる仕掛けが用意されている[11]

ドラマのポスターはアーティストの清川あさみが手掛け、清川の代名詞である「写真に刺繍を施した独特な手法」でデザインされた[10]

月9作品としては史上初となる、フジテレビ系の情報番組『とくダネ!』内でのスピンオフドラマが放送された[13]。冬樹和泉役の田中道子と常見慎吾役の岡山天音が事件解決後のやりとりを演じる約2分のドラマであり、毎週月曜朝の『とくダネ!』で当夜のドラマ本編の内容を先取りすることになる[13]。情報番組の制作局がドラマに携わるのは異例のこと[13]。また冬樹役の田中は、4月11日から17日まで配信されたスピンオフ『カンシキTV』にも出演しており、事件現場をVR映像で紹介した[14]

スタッフ[編集]

放送日程[編集]

放送回 放送日 サブタイトル[15] 演出 視聴率 備考
第1話 4月17日 推理は雑事!破天荒なニューヒーロー登場!誰よりも優雅に悪を裁く! 中江功 11.8%[16] 30分拡大
第2話 4月24日 人気作家殺人…発見者は御前!?貞淑メイド驚愕推理 8.3%[17] 15分拡大
(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム)

漫画[編集]

貴族探偵」のタイトルでひうらさとるが小説をコミカライズし、『月刊YOU』5月号(集英社)から連載開始[18]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 第1話に「ようこそ、わが家へ」というセリフがある。

出典[編集]

  1. ^ a b c “嵐・相葉『貴族探偵』で月9主演 武井咲、中山美穂、仲間由紀恵らと初共演”. ORICON NEWS (オリコン). (2017年2月10日). http://www.oricon.co.jp/news/2085748/full/ 2017年2月11日閲覧。 
  2. ^ a b c d 「貴族探偵」水戸黄門にヒント 麻耶雄嵩氏が相葉雅紀との対談で明かす”. スポニチアネックス (2017年4月17日). 2017年4月21日閲覧。
  3. ^ a b c d e 注目ドラマ紹介:「貴族探偵」 30周年“月9”で相葉雅紀が“推理をしない名探偵”に”. まんたんweb. 毎日新聞 (2017年4月16日). 2017年4月21日閲覧。
  4. ^ 貴族探偵|麻耶 雄嵩|小説/戯曲|BOOKNAVI|集英社”. 2017年2月11日閲覧。
  5. ^ 貴族探偵|麻耶 雄嵩|集英社文庫(日本)|BOOKNAVI|集英社”. 2017年2月11日閲覧。
  6. ^ 貴族探偵対女探偵|麻耶 雄嵩|小説/戯曲|BOOKNAVI|集英社”. 2017年2月11日閲覧。
  7. ^ 相葉雅紀が“推理しないミステリー”「貴族探偵」主演、武井咲や滝藤賢一も参加”. 映画ナタリー (2017年2月10日). 2017年4月21日閲覧。
  8. ^ 貴族探偵対女探偵|麻耶 雄嵩|集英社文庫(日本)|BOOKNAVI|集英社”. 2017年2月11日閲覧。
  9. ^ 月9・貴族探偵、仲間由紀恵の配役に「使い方が貴族すぎ」「すごい無駄使い」”. シネマトゥデイ (2017年4月18日). 2017年4月21日閲覧。
  10. ^ a b 嵐・相葉雅紀「これを着て外は歩けない」主演月9ビジュアル解禁”. モデルプレス (2017年3月26日). 2017年4月21日閲覧。
  11. ^ a b c 相葉雅紀が毎日登場! 新月9『貴族探偵』数十パターンの大規模スポット放送”. マイナビニュース (2017年3月1日). 2017年4月21日閲覧。
  12. ^ トピックス>スペシャルスポット42日目公開映像”. 貴族探偵公式ホームページ (2017年4月18日). 2017年4月21日閲覧。
  13. ^ a b c 月9「貴族探偵」異例のスピンオフ制作 史上初「とくダネ」内で放送”. スポニチアネックス (2017年4月17日). 2017年4月21日閲覧。
  14. ^ 月9『貴族探偵』の世界をVRで体験 - 田中道子演じる鑑識の"現場検証目線"”. マイナビニュース (2017年4月12日). 2017年4月21日閲覧。
  15. ^ “フジテレビオンデマンド エピソードリスト”. フジテレビ. http://fod.fujitv.co.jp/s/genre/drama/ser4a53/ 2017年4月18日閲覧。 
  16. ^ “相葉主演月9「貴族探偵」初回11.8% 3期ぶり2桁発進 復活なるか”. スポニチアネックス. (2017年4月18日). http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2017/04/18/kiji/20170417s00041000268000c.html 2017年4月21日閲覧。 
  17. ^ “フジ月9「貴族探偵」第2話は8・3% 3期ぶり2桁発進も急落”. スポニチアネックス. (2017年4月25日). http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2017/04/25/kiji/20170424s00041000257000c.html 2017年4月25日閲覧。 
  18. ^ ひうらさとるが、相葉雅紀主演ドラマも放送の小説「貴族探偵」をコミカライズ”. コミックナタリー (2017年4月16日). 2017年4月21日閲覧。

外部リンク[編集]

フジテレビ 月曜21時枠ドラマ
前番組 番組名 次番組
突然ですが、明日結婚します
(2017年1月23日 - 3月20日)
貴族探偵
(2017年4月17日 - )