貴志俊彦

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貴志 俊彦(きし としひこ)は、日本歴史学者、地域研究者。京都大学地域研究統合情報センター教授。研究分野は、日中文化交流史、東アジア情報・通信・メディア研究、トランスナショナリティ研究など。

人物・来歴[編集]

兵庫県出身。島根県立大学教授、神奈川大学教授などを経て、2010年4月より現職。日本学術会議第23期連携会員(史学委員会・地域研究委員会:2014.10-2020.9)、日本歴史学協会国立公文書館特別委員会委員、人間文化研究機構現代中国地域研究プログラム現代中国研究資料室員、東洋文庫研究員(客員)、慶應義塾大学東アジア研究所研究員、広島史学研究会県外評議員などを兼任。

これまで、日本学術会議第20~22期連携会員(地域研究委員会・史学委員会)、京都大学東南アジア研究所非常勤講師、国際日本文化研究センター共同研究員、東京外国語大学AA研共同研究員、早稲田大学ブリティッシュ・スタディーズ研究所客員研究員、神奈川大学経営学部・経営学研究科非常勤講師、鳥取大学大学院教育学研究科非常勤講師などを歴任。

兄は、NHKプロデューサー・ディレクターの貴志謙介

著書[編集]

単著[編集]

  • 『日中間海底ケーブルの戦後史――国交正常化と通信の再生』(吉川弘文館、2015年2月、総254頁)
  • 『東アジア流行歌アワー――越境する音 交錯する音楽人』(岩波現代全書15)(岩波書店、2013年10月、総288頁)
  • 『満洲国のビジュアル・メディア――ポスター・絵はがき・切手』(吉川弘文館、2010年6月、総248頁)

編著[編集]

  • 『近代アジアの自画像と他者 - 地域社会と「外国人」問題』(京都大学学術出版会、2011年3月、総400頁)

共編著[編集]

  • (白山眞理)『京都大学人文科学研究所所蔵 華北交通写真資料集成』全2巻(国書刊行会、2016年11月、論考編総335頁、写真編総443頁)
  • 川島真孫安石)『増補改訂 戦争・ラジオ・記憶』(勉誠出版、2015年8月、総632頁)
  • (山本博之・西芳実・谷川竜一)『記憶と忘却のアジア』(青弓社、2015年3月、総248頁)
  • (松重充浩・松村史紀)『二〇世紀満洲歴史事典』(吉川弘文館、2012年12月、総840頁)
  • (土屋由香・林鴻亦)『美國在亞洲的文化冷戰』(台北:稲郷出版社、2012年6月、総291頁)
  • (土屋由香)『문화냉전과 아시아: 냉전 연구를 탈중심화하기(文化冷戦とアジア--脱中心化する冷戦研究)』김려실(金麗實)訳 ソウル:소명출판、2012年6月、総336頁)
  • (大里浩秋・孫安石)『中国・朝鮮における租界の歴史と建築遺産』(御茶の水書房、2010年3月、総348頁)
  • (谷垣真理子・深町英夫)『模索する近代日中関係-対話と競存の時代-』(東京大学出版会、2009年6月、総342頁)
  • (土屋由香)『文化冷戦の時代-アメリカとアジア-』(国際書院、2009年2月、総281頁)
  • 川島真)『資料で読む世界の8月15日』(山川出版社、2008年7月、総230頁)
  • 川島真孫安石)『戦争・ラジオ・記憶』(勉誠出版、2006年3月、総360頁)
  • (甘懐真・川島真)『東亜視域中的国籍、移民與認同』(東亜文明研究叢書58)(台北:台湾大学出版中心、2005年12月、総200頁)
  • 荒野泰典・小風秀雅)『「東アジア」の時代性』(渓水社、2005年6月、総244頁)
  • (天津地域史研究会(リンダ・グローブ・浜口允子・貴志俊彦))『天津史-再生する都市のトポロジー-』(東方書店、1999年6月、総294頁)
  • (劉海岩・張利民)『天津史文献目録』(東洋学文献センター叢刊別輯23)(東京大学東洋文化研究所附属東洋学文献センター、1998年3月、総497頁)

監修[編集]

  • 『中国占領地の社会調査2(政治・経済編)』第28巻~第36巻(都市インフラ調査①~⑨)(近現代資料刊行会、2014年1月、総5704頁)

分担執筆著作[編集]

  • 土田哲夫編『近現代東アジアと日本ー交流・相剋・共同体』(中央大学出版部、2016年11月、151-178頁「戦争と平和のメディア表象―満鉄発行のグラフ誌を手がかりとして」)
  • 羽田正編『地域史と世界史』(MINERVA世界史叢書1)(ミネルヴァ書房、2016年10月、40-62頁「東アジア—相関する地域・交錯する地域像」)
  • 西崎文子・武内進一編『紛争・対立・暴力―世界の地域から考える』(岩波ジュニア新書842)(岩波書店、2016年10月、131-154頁「中国―キリスト教徒に対する許容と排斥の境界」)
  • 村上衛編『近現代中国における社会経済制度の再編』(京都大学人文科学研究所附属現代中国研究センター、2016年9月、429 - 467頁「1970年代東アジアにおける広帯域通信ネットワークの形成ー沖縄–台湾間海底ケーブルの建設を契機として」)
  • 呉偉明編『在日本尋找中国―現代性及身份認同的中日互同』(香港中文大学出版社、2013年、223 -244頁「『朝日新聞富士倉庫資料』與中日戦争照片審査問題」)
  • 浅野亮・川井悟編著『概説近現代中国政治史』(ミネルヴァ書房、2012年7月、247 - 271頁「国旗・国徽・国歌―『中国』をめぐるシンボルとアイデンティティ」)
  • 和田春樹他編『岩波講座東アジア近現代通史』別巻(アジア研究の来歴と展望)(岩波書店、2011年9月、313 - 336頁「東アジアにおける『流行歌』の創出―クロスオーバーするレコードと音楽人」)
  • 大里浩秋・孫安石編著『租界研究新動態』(上海人民出版社、2011年3月、24 - 53頁「従天津的租界接収問題看東亜地域秩序的変動」)
  • エズラ・ヴォーゲル平野健一郎編『日中戦争期中国の社会と文化 』(慶應義塾大学出版会、2010年6月、97 - 112頁「日中戦争期、満洲国の宣伝と芸文――甘粕正彦と武藤富男」)
  • 飯島渉・村田雄二郎久保亨編『シリーズ20世紀中国史』第2巻(東京大学出版会、2009年8月、191 - 211頁「通信メディアの展開と国際関係」)
  • 西村成雄・田中仁編『中華民国の制度変容と東アジア地域秩序』汲古書院、2008年3月、121 - 137頁「戦時期上海の印刷業界の苦悩と希求-『芸文印刷月刊』(1937~1940)を通じて-」
  • 佐藤卓己・孫安石編『東アジアの終戦記念日 - 敗北と勝利のあいだ - 』(ちくま新書、2007年7月、222 - 239頁「戦後中国の「戦勝」報道」)
  • 宇野重昭編『北東アジア研究と開発研究』(国際書院、2002年6月、211 - 232頁「近代中国における<都市>の成立―不平等条約下の華と洋―」)
  • 宇野重昭・増田祐司編『北東アジア世界の形成と展開』(日本評論社、2002年3月、153 - 183頁「日中戦争期、東アジア地域におけるラジオ・メディア空間をめぐる政権の争覇」)
  • 曽田三郎『近代中国と日本 - 「提携」と「敵対」の半世紀』(お茶の水書房、2001年3月、259 - 290頁「天津租界電話問題をめぐる地域と国家間利害」)
  • 西村成雄編『現代中国の構造変動 第3巻:ナショナリズム-歴史からの接近 - 』(東京大学出版会、2000年3月、175 - 200頁「近代天津の都市コミュニティとナショナリズム」)
  • 曽田三郎編『中国近代化過程の指導者たち』(東方書店、1997年2月、253 - 285頁「永利化学工業公司と范旭東-抗戦下における国家と企業-」)
  • 横山英・曽田三郎編『中国の近代化と政治的統合』(渓水社、1992年12月、141 - 173頁「『北洋新政』体制下における地方自治制の形成 - 天津県における各級議会の成立とその限界 - 」)

論文[編集]

  • 「植民地初期の日本-臺灣間における海底電信線の買収・敷設・所有權の移轉」(『東洋史研究』第70巻第2号、2011年9月、105 - 139頁)
  • "Effects on the Republic of China of the Collapse of the "Empires" after the First World War: Restoration of Sovereignty in the Former Concessions of Germany and Austria-Hungary" (『年報 非文字資料研究」』第6号、神奈川大学非文字資料研究センター、2010年3月、107 - 118頁)
  • 「戦争とメディアをめぐる歴史画像デジタル化の試み - 満洲国ポスター & 伝単データベース」(『アジア遊学』第113号、2008年8月、68 - 74頁)
  • “Source Material Digitalization and Chinese Studies in Japan”, Asia Research Trend, New Series, No.3(Toyo Bunko、2008年7月、81 - 93頁)
  • “Fusion and Crack between Cultural Policy and Placation Policy in Manchukuo”, Journal of Manchurian Studies, No.7(韓国、2007年10月、93 - 129頁)
  • “An Analysis of“Victory over Japan Day”Reporting in Chinese Newspaper Media”(『北東アジア研究』第12号、2007年2月、1 - 17頁)
  • 「中国学と地域情報学の学際的連携-史資料の共有化とデジタル・データベースの可能性」(京都大学地域研究統合情報センター・京都大学東南アジア研究所・京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究科『シンポジウム地域研究と情報学:新たな地平を拓く 講演論文集』、2007年2月、97 - 105頁)
  • 「長崎上海間『帝国線』をめぐる多国間交渉と企業特許権の意義」(『国際政治』第146号、2006年11月、21 - 38頁)
  • 「第一次大戦後の在華外国人管理問題-条約未締結国国民の法的処遇をめぐって」(『アジア研究』第52巻第3号、2006年7月、35 - 50頁)
  • 「近代中国における国家と民間団体とのかかわり−天津安徽会館関連档案から−」(『近きに在りて 』第49号、2006年5月、30 - 42頁)
  • 「東アジア地域の経済関係と政治戦略 - 『東アジア共同体』構想をめぐる日中韓のヴィジョン形成 - 」(『総合政策論叢』第11号、2006年3月、183 - 191頁)
  • 「東アジアにおけるトランスナショナル・コミュニティの歴史と現状」(『北東アジア研究』第10号、2006年1月、1 - 9頁)
  • (石川正敏・井上治)「北東アジア地域の社会科学研究のための資料・書誌情報データベース」(『メディアセンター年報』第4号、島根県立大学メディアセンター、2004年3月、35 - 41頁)
  • 「日清戦争勃発前年の北東アジアの政治と社会 - 原田藤一郎『亜細亜大陸旅行日誌并清韓露三国評論』を通じて - 」(『メディアセンター年報』第4号、2004年3月、2 - 12頁)
  • 「国民政府による電化教育政策と抗日ナショナリズム - 「民衆教育」から「抗戦教育」へ」(『東洋史研究』第62巻第2号、2003年9月、126 - 153頁)
  • 「重慶国民政府による日本語プロパガンダ放送」(『アジア遊学』第54号、2003年8月)
  • 「日中通信問題の一断面 - 青島佐世保海底電線交渉をめぐる多国間交渉 - 」(『東洋学報』第83巻第4号、2002年3月、33 - 57頁)
中国語版:「日中通信問題的一個断面―囲繞青島佐世保間海底電纜一事的多国交渉」(『城市史研究 』第21輯、天津社会科学院出版社、2002年3月、255 - 272頁)
  • 「帝国の『分身』の崩壊と『異空間』の創出 - 第一次大戦期の天津租界接収問題をめぐって - 」(『近きに在りて』第39号、2001年8月、235 - 252頁)
  • 「戦時下における対華電気通信システムの展開 - 華北電信電話株式会社の創立から解体まで - 」(『北東アジア研究』第1号、2001年3月、245 - 268頁)
  • 「中国城市史研究的課題及其尋求的理論結構框架」『中央研究院近代史研究所通訊』第30期(台北:中央研究院近代史研究所、2000年9月、73 - 89頁)

データベース[編集]

外部リンク[編集]