貯蓄率

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貯蓄率(ちょちくりつ)とは、貯蓄額を可処分所得で割った比率。国民経済計算では、国全体の貯蓄が定義され、国民可処分所得で割った国民貯蓄率があるが、通常貯蓄率といった場合には、家計貯蓄率を指すことが多い。

家計貯蓄率の定義[編集]

国民経済計算の家計貯蓄率は、家計可処分所得から家計最終消費支出を控除し、年金基金準備金の変動を加えたものを、家計可処分所得と年金基金準備金の変動の和で割ったものである。また、国民経済計算の可処分所得は固定資本減耗を控除しており、貯蓄は純貯蓄である。また国民経済計算では、所得と消費の両方に帰属家賃が計上されていること、高齢者を含む無職世帯など勤労者世帯以外も含んでいることなどが、家計調査との違いである。

一方家計調査には、平均貯蓄率と黒字率があるが、経済学で言う貯蓄率に近いのは、黒字率の方である。家計調査の黒字は、可処分所得から消費支出を控除したもので、これを可処分所得で割ったものが黒字率である。家計調査でいう貯蓄率は、貯蓄純増額を可処分所得で割った比率である。貯蓄純増額は、預貯金と保険の純増の合計であり、教科書的な意味の貯蓄よりも狭い概念である。

経済関係の文献では、黒字率を家計調査の貯蓄率として言及していることが多いので、注意が必要である。家計調査で、所得の調査が行われているのは勤労者世帯(農家世帯を除く)と無職世帯(高齢者は1986年から、全年齢は1989年から)だけである。一般に言われる家計調査の貯蓄率は、ほとんどの場合勤労者世帯の黒字率を指していることに注意する必要がある。

家計貯蓄率の推移[編集]

国民経済計算の家計貯蓄率は、1970年代半ば以降長期的に低下傾向にある。第一次石油危機の1973年度には家計貯蓄率は23.2%(68SNAベース)だったが、2004年度には2.7%にまで低下している。

家計調査の黒字率は、1980年代以降1998年まで上昇傾向を辿ってきた。その後は家計調査の黒字率も低下傾向にあるが、高齢化の影響が小さい家計調査では2005年の勤労者世帯の黒字率は25.3%と国民経済計算の家計貯蓄率とは大きな隔たりがある。平均貯蓄率は16.1%であった。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]