豊橋鉄道T1000形電車

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豊橋鉄道T1000形電車
T1000形「ほっトラム」(新川 2009年1月)
T1000形「ほっトラム」
新川 2009年1月)
基本情報
製造所 アルナ車両
主要諸元
編成 3車体連接構造
軌間 1,067 mm
電気方式 直流600V架空電車線方式
編成定員 75人(座席29人)
編成重量 23.0 t
全長 16,200 mm
全幅 2,400 mm
全高 3,850 mm
台車 シェブロン式コイルばねボルスタレス台車 SS-08
主電動機 三相交流かご形誘導電動機
TDK-6408-A
主電動機出力 85kW
搭載数 2基 / 両
駆動方式 車体装架カルダン駆動方式
制御装置 IGBT-VVVFインバータ制御(東芝製)[1]
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第49回(2009年
ローレル賞受賞車両
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豊橋鉄道T1000形電車(とよはしてつどうT1000かたでんしゃ)は、2008年平成20年)12月19日より営業運転を開始した、豊橋鉄道東田本線において運用されている路面電車である。

本形式は「ほっトラム」の愛称を有する次世代型路面電車で、鉄道友の会による2009年度(第49回)ローレル賞を受賞した。

概要[編集]

豊橋鉄道としては1925年大正15年)に新製されたモハ100形電車以来、約83年ぶりとなる自社発注による新型車両として、2008年(平成20年)10月に1編成が落成した。製造はアルナ車両が担当し、車両価格は約2億5,000万円で、「豊橋路面電車活性化事業計画」の一環として、豊橋鉄道のほか、国や愛知県豊橋市、市民団体の寄付等の資金援助を受けて製造された。[2]

本形式はアルナ車両が開発した次世代型路面電車「リトルダンサー」のうちタイプUa(タイプUの狭軌版)と称される構造を採用、3車体2台車による連接構造で1編成を構成し、台車は前後の車体に取り付けられており、台車自体は回転しない構造である。中間車体は、前後の車体間に掛け渡された台車のないフローティング構造となっている。

主電動機は車体に取り付けられており自在継手を介して車軸外側に設けられた駆動装置に動力を伝える。尚、バランスをとるため駆動装置の反位側にはカウンターウエイトが取り付けられている。 空気圧縮機は中間車体の床下(座席下)に設置されている。

愛称の「ほっトラム」は、東三河地区を表す「穂の国」と、「ほっ」と和むイメージ、そこに路面電車を意味する英語「トラム (Tram) 」を掛け合わせた造語である。[3]

全面低床構造を採用した路面電車車両は、本形式の落成当時他の事業者において既に実用化されていたものの、本形式は日本国内で設計・製造された狭軌(1,067mm軌間)路線用の低床車両としては史上初となる、台車部分を含めた完全低床車両として設計・製造された点が特筆され、それら技術的功績を評価されてローレル賞受賞に至った。

運用[編集]

モ800形と同様、運動公園前に向かう井原の急カーブ(半径11m)を通過できない。そのため主に駅前 - 赤岩口間系統の「ほっトラム」指定のダイヤで運行される[4]。また豊橋まつりの臨時ダイヤでは競輪場前折返しが基本となる。

導入当初は雨天時の運行が敬遠されていた。

本形式は1編成のみ在籍することから、毎週木曜日は列車検査のため運休となる。諸事情・定期検査による代走はモ800形が多いが、非低床車が入ることも少なくない。

運行開始記念ヘッドマークを装着するT1000形「ほっトラム」
駅前 2009年1月)
運行開始記念ヘッドマーク
(駅前 2009年1月)

その他[編集]

このT1000形と同形となる車両を富山地方鉄道富山市内軌道線用にT100形として導入、「サントラム」と命名され2010年4月28日より運行を開始した。

脚注[編集]

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  1. ^ 長崎電気軌道5000形電車と同等品。
  2. ^ 購入資金の内訳は補助金と寄付金で約1億8,000万円、事業者負担は約7,000万円。
  3. ^ 愛称募集に全国から836通の応募があった。
  4. ^ 平日夕方に競輪場前折返しが1往復設定されている。

外部リンク[編集]