谷本誠剛

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谷本 誠剛(たにもと せいごう、1939年2月15日[1] - 2005年1月22日)は、日本児童文学研究者翻訳家関東学院大学名誉教授博士(文学)筑波大学論文博士・2004年)(学位論文「昔話と児童文学の文体と表現 昔話から創作昔話へ」)。1998年より2004年まで日本イギリス児童文学会会長などを務めた。息子に生理学研究者の谷本道哉がいる。

経歴[編集]

兵庫県神崎郡福崎町西谷生まれ[2]兵庫県立福崎高等学校を卒業後、1964年に東京教育大学大学院英米文学科修士課程を修了し、静岡大学教養部講師助教授教授筑波大学で教授をそれぞれ務める。 1992年に関東学院大学文学部で教授に就き、在職中の2005年に死去。

2004年に、学位論文「昔話と児童文学の文体と表現 昔話から創作昔話へ」で博士(文学)筑波大学)の学位を取得。

著書[編集]

  • 『絵本翻訳講義の実況中継』(語学春秋社、実況中継シリーズ) 1987
  • 『児童文学キーワード』(中教出版、子どもの本研究叢書) 1987
  • 『児童文学とは何か 物語の成立と展開』(中教出版) 1990
  • 『児童文学入門』(研究社出版、英語・英米文学入門シリーズ) 1995
  • 『町の文章教室 文章の書き方入門』(北星堂書店) 1996
  • 宮沢賢治とファンタジー童話』(北星堂書店、関東学院大学人文科学研究所研究選書) 1997
  • 『物語にみる英米人のメンタリティ』(大修館書店) 1997

共著編[編集]

翻訳[編集]

  • オズの魔法使い』(ライマン・フランク・ボーム原作、国土社、国土社版世界の名作) 1978
  • 『いたずらクロードのへんしん』(エドワード・マクラクラン文・絵、国土社) 1980
  • 『ゼドとかいぶつのちえくらべ』(ペギー・パリッシュ文、ポール・ガルドン絵、国土社) 1981
  • 『クリスマスのあたらしいおともだち』(ジェイムズ・スティーブンスン文・絵、国土社) 1982
  • シンデレラ』(シャルル・ペロー原作、ロベルト・インノチェンティ絵、西村書店、ワンス・アポンナ・タイム・シリーズ) 1989
  • 『ファンタジー文学入門』(ブライアン・アトベリー、菱田信彦共訳、大修館書店) 1999
  • 『子どもはどのように絵本を読むのか』(ヴィクター・ワトソン, モラグ・スタイルズ編、監訳、柏書房、リーズ<子どもと本>) 2002

論文[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 『現代日本人名録』(日外アソシエーツ
  2. ^ 福高卒の著名人 兵庫県立福崎高等学校公式Webサイト