読売新聞北陸支社

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讀賣新聞(北陸版)
THE YOMIURI-SHIMBUN
北陸読売会館
読売新聞北陸支社が入居する北陸読売会館
種類 日刊紙
サイズ ブランケット判

事業者 (株式会社読売新聞社→)
株式会社読売新聞東京本社北陸支社
本社 富山県高岡市下関町4-5
代表者 山口寿一[1]読売新聞グループ本社・読売新聞東京本社代表取締役社長、兼北陸支社長)
創刊 1961年(昭和36年)5月25日[2]
言語 日本語
価格 1部 朝刊150円
夕刊50円
月極 朝夕刊セット4,400円
朝刊のみ3,400円
ウェブサイト https://www.yomiuri.co.jp/local/hokuriku/
本社所在地 日本の旗 日本
〒933-8543
富山県高岡市下関町4番5号
北緯36度44分33秒 東経137度1分4秒 / 北緯36.74250度 東経137.01778度 / 36.74250; 137.01778座標: 北緯36度44分33秒 東経137度1分4秒 / 北緯36.74250度 東経137.01778度 / 36.74250; 137.01778
特記事項:
讀賣新聞(東京)を富山県内で現地印刷。紙面内容は東京とほぼ同じ。
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読売新聞北陸支社(よみうりしんぶん ほくりくししゃ)は、富山県高岡市にある読売新聞東京本社の支社である。北陸3県のうち、富山県と石川県を発行の対象とする。なお、福井県読売新聞大阪本社の管轄である[3][注 1]

概要[編集]

読売新聞中興の祖である正力松太郎が、1959年9月に出身地(現在の射水市)に隣接する高岡市に読売新聞の進出を表明[4]

翌年の1960年1月に北陸支社を開設[5]高岡市立下関小学校の跡地に「北陸読売文化会館」を建設した[2]1961年5月25日に、読売新聞の現地印刷を開始した[2][5]。北陸支社では読売新聞社(現・読売新聞東京本社)で初めてオフセット印刷式の輪転印刷機を導入した。東京で製作された紙面をファクシミリで送信して高岡の工場で印刷するという形をとっていた(系列のスポーツ報知も同様に高岡で印刷されていた。そのため創刊当初は発行所クレジットの箇所に「ファクシミリ・オフセット版」とかかれてあった)。こうした経緯から、全国紙の発行本支社で北陸地方に本拠を構えるのは読売新聞だけである。富山県内では地元の北日本新聞に次いで読者が多い[6]

2010年4月6日、高岡市にある印刷工場の老朽化により、富山市にある北日本新聞社の工場(創造の森 越中座)で2011年春から北陸支社版の委託印刷を行うことで北日本新聞社と基本合意し[7]、2011年3月10日から開始した。富山県内でライバルである北日本新聞が読売新聞の印刷を請け負う形となる[8]

北陸地方の全国紙事情[編集]

北陸3県(富山、石川、福井)で発行される全国紙は、発行本社が県ごとで異っている。朝日新聞毎日新聞産経新聞日本経済新聞は3県とも大阪管轄となっている。なお朝日新聞は富山県のみ1989年9月から2011年3月まで、輸送上の問題から東京管轄となっていた。読売は戦前から北陸3県とも東京の管轄となっていたが、大阪本社発足後は近畿地方に近い福井県のみ大阪の管轄に切り替えた。北陸3県では多くの全国紙が朝刊統合版で発行されているが、読売は富山と石川の都市部のみ朝夕刊セットで発行されている。ただし、北陸地区の読売新聞は、朝夕刊セット地域でも統合版が発行されており、朝夕刊セット購読と朝刊のみの購読が設定されている[3]。山間部では冬場のみ朝夕刊セットで購読する読者にも道路事情の影響を踏まえて統合版のみの配達になる。

富山・石川の2県では読売新聞、北陸中日新聞中日新聞北陸本社)の全国紙・ブロック紙系と、北日本新聞、北國新聞富山新聞含む)の地方紙系がしのぎを削っている[6]

スポーツ報知[編集]

報知新聞社発行「スポーツ報知」も現地印刷を1996年11月より実施している。それまでは大阪本社発行のものを、空輸、もしくは鉄道便で輸送していたが、当支社の協力により、同社印刷工場を利用して、東京本社で製作された最終版(公営競技面のみ従来どおり大阪本社製作)の紙面を電送、同時印刷できるようになった。

なお欄外の版数を示すクレジットには「北陸」と、北陸支社工場で印刷されたことを示すものが掲載されている。

所在地[編集]

支局・通信局[編集]

現在の支局・通信局は、読売新聞会社案内の取材拠点一覧を参照。太字は支局。

富山県
石川県

新聞発行地域[編集]

2020年時点、読売新聞北陸支社の発行地域は以下のとおり[3][9]

統合版(朝刊のみ)
  • 富山県および石川県の全域
セット版(朝刊・夕刊)

紙面[編集]

地域面[編集]

富山県
  • 富山(富山県内全域)
石川県
  • 石川(石川県内全域)
    • かつては、加賀地方で配布される紙面を「金沢・小松」面、能登地方で配布される紙面を「能登」面としていたが、統合して石川県全域の紙面に変更している。

番組表[編集]

テレビ欄の番組解説記事は、最終面の場合は地元局表記(日本テレビ系の場合は「KNB」または「テレビ金沢」)となっているが、中面の場合は東京版と共有しているので在京キー局チューリップMROなどで放送される番組は「TBS系」)の表記になっている。また、KNBテレビ・テレビ金沢はNNN系列であるため、HABは富山県にANNの系列局(クロスネット局含む)がないため、それぞれ最終頁フルサイズとしている。中面には主要ラジオ中継局の周波数も掲載されている。

2011年7月24日地上デジタル放送完全移行に合わせて、番組表の変更が行われた。前日までアナログ放送のチャンネルを記載していた部分には放送局の略称通称などが記載されている(例として、NHK総合Eテレは「日本放送協会」、テレビ金沢は「KTK」などと記載)。石川テレビは「ITC」、チューリップテレビは「TUT」などとテレビガイド誌以外ではほとんど使用されない表記も見られる。

2012年3月17日に、BS放送の新チャンネル「Dlife」(2020年3月31日に閉局)が開局することに伴い、中面に掲載していた中京広域圏の放送局(CBCテレビ東海テレビメ〜テレ)、ぎふチャン(テレビ・ラジオ)、日テレNEWS24などの掲載を中止。有料および無料のBSチャンネルを全局掲載する変更が行われた(日テレNEWS24は掲載を再開している)。

2022年6月14日から、同年3月に開局した無料BS3局(BS松竹東急BSJapanextBSよしもと)を新規掲載した。これに伴い、6月13日まで掲載されていた有料BS3局(BSアニマックス釣りビジョングリーンチャンネル)の掲載を中止した。

2022年11月1日から、同年10月31日に閉局したBSスカパー!に代わる形でBSJapanextが最終面に移動、中面の空いた枠には時代劇専門チャンネルの番組欄を新規掲載した。

朝刊・最終面[編集]

富山県
石川県

※BSの掲載チャンネルおよびサイズは富山県と同じ。

朝刊・中面[編集]

富山県
石川県
  • 地上波
    • 3分の1サイズ - BBT、チューリップ、福井放送、福井テレビ中京テレビ(2012年3月の紙面刷新後、中京広域圏の地上波では唯一の掲載)
    • 極小サイズ - NHK Eテレ(サブチャンネル)
  • BS・CS
    • 掲載チャンネルおよびサイズは富山県と同じ。
  • ラジオ
    • 3分の1サイズ(AM) - NHK第1、NHK第2、MROラジオ、KNBラジオ、福井放送、ラジオ日本、TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送、CBCラジオ東海ラジオ(2012年3月までは朝日放送MBSラジオラジオ大阪の番組欄も掲載されていた)
    • 3分の1サイズ(FM) - NHK・FM、FM石川、FMとやま、FM福井
    • 4分の1サイズ - ラジオNIKKEI
    • 極小サイズ - AFN、FMかほく(石川面、コミュニティ放送としては唯一の掲載)

夕刊・最終面(富山、石川共通)[編集]

  • フルサイズ - 掲載局は朝刊と同じ(各県別)
  • 4分の1サイズ - NHK BS、BS日テレ、WOWOWプライム

夕刊・中面(富山、石川共通)[編集]

  • 4分の1サイズ(BS・CS):BS朝日、BS-TBS、BSテレ東、BSフジ、WOWOWシネマ、WOWOWライブ、スターチャンネル1、BS11 イレブン、BS12、NHK BSプレミアム4K、日テレジータス(これのみ3分の1サイズ)
  • 極小サイズ(ラジオ):NHK第1、NHK第2、KNBラジオ、MROラジオ、NHK-FM、FMとやま、FM石川、ラジオNIKKEI

協力番組[編集]

テレビ金沢の開局時より、夕方の番組では北國新聞とともに番組に協力している。

スポーツなどのイベント[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ ただし、1952年秋の大阪読売新聞(当時)創刊までは福井県も東京管轄だった。
  2. ^ 令和6年能登半島地震を機に輪島通信部を支局化(読売新聞 輪島通信部を支局に 取材体制を強化”. 文化通信社 (2024年2月1日). 2024年2月3日閲覧。

出典[編集]

  1. ^ 読売新聞会社案内サイト 基礎データ
  2. ^ a b c 北日本 2004, p. 420-421.
  3. ^ a b c 読売新聞メディアデータ”. 読売新聞広告局. 2019年2月17日閲覧。
  4. ^ 北日本 2004, p. 411.
  5. ^ a b 協会 2020, p. 157.
  6. ^ a b 読売新聞メディアデータ2020 都道府県別上位3紙朝刊販売部数・世帯普及率 (PDF)
  7. ^ 「本社 読売の印刷受託で合意 来春から 県内、石川向け」『北日本新聞』、2010年4月7日、23面。
  8. ^ 「本社が読売新聞印刷」『北日本新聞』、2011年3月11日、35面。
  9. ^ よみうり購読サポート”. よみうり購読サポート事務局. 2019年2月17日閲覧。

参考文献[編集]

  • 北日本新聞百二十年史』北日本新聞社、2004年12月20日。 
  • 『日本新聞年鑑2020』日本新聞協会、2019年11月26日。ISBN 978-4-88929-080-6 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]