語中音消失

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

語中音消失(ごちゅうおんしょうしつ、syncope)とは、語の内部にある1つ、またはそれ以上の音の脱落のこと。語源はギリシャ語syn-+kopein(打つこと)。

歴史言語学では、「syncope」は強勢(アクセント)のない母音の脱落を指すことが多い。(語中母音消失

[編集]

強勢のない母音の脱落[編集]

  • ラテン語 cálidum > イタリア語 caldo(熱い)
  • ラテン語 verecundia > イタリア語 vergogna(恥)
  • ラテン語 vetulus > イタリア語 vecchio(古い)

その他の脱落[編集]

詩の技法[編集]

装飾のため、あるいは韻律のために、詩の技法・修辞技法として語の内部から音が取り除かれることがある。

  • イタリア語 spirito > 詩 spirto(勇気)
  • 英語 hastening > 詩 hast'ning(急ぐ)
  • 英語 heaven > 詩 heav'n(天国)
  • 英語 over > 詩 o'er(〜の上に)

くだけたスピーチ[編集]

さまざまな口語の縮減は語中音消失と呼ばれるかも知れない。しかし、アポストロフィーをつけて書かれる「didn't」のような形式は普通、縮約と呼ばれる。

  • 英語 going to> gonna
  • 英語 don't know > dunno

関連項目[編集]