規範文法
規範文法(きはんぶんぽう)とは、ある言語の話者が従うべき文法の規範のことであり、文法的に正しいか正しくないかを判断する。
近代語は一般に、貴族の言葉遣いや多用されている言語など、社会的に優位な方言を元に、文法を人工的に整えて成立する。このため正しさを判断する基準となる文法が生まれ、これを規範文法と呼ぶ。 権威のある辞書に正誤の根拠が求められることが多い。
現代の言語学は規範的ではなく記述的であり、実際に使われる言語を調べて法則性を見出す科学であるとする考え方もある。これを記述文法と呼ぶ。
多くは、誤用の変化要因に注目する。このため、現代の言語学者は、しばしば規範文法の考え方を批判する[1]。
参考文献[編集]
- ^ Pinker, Steven (1994), The Language Instinct (言語を生み出す本能)