西沢正太郎 (作家)

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西沢 正太郎(にしざわ しょうたろう、1923年1月5日 - 2019年7月10日)は、日本児童文学作家

来歴・人物[編集]

埼玉県狭山市生まれ。1940年学校組合立豊岡実業学校卒業後[1]中央大学専門部法科第二部に進学し卒業。小学校教諭のかたわら福田清人石森延男浜田廣介に師事して児童文学を書き、1961年、『プリズム村誕生』で講談社児童文学作品受賞。1966年、『青いスクラム』で小学館文学賞受賞。自身の作品執筆のほか、教員が推薦する本の紹介文なども手掛けた。小学校では校長まで務め、退職後は作家活動に専念。1989年から1993年まで日本児童文芸家協会理事長も務めた[2]。理事長退任後、同協会顧問[3]。同じ児童文学作家の香川茂とは長年の友人だった。

著書[編集]

  • 『プリズム村誕生』講談社 1961
  • 『青いスクラム』東都書房 1965
  • 『クリスタルの花』牧書店 (新少年少女教養文庫) 1969
  • 『野っぱらクラス』盛光社 1969
  • 『わたしたちの社会科・自然と人間のたたかい 世界編 10 航空・宇宙』盛光社 1969
  • 『みんなが知ってる世界のおとぎ話 17 みんなのためにつくした話』国際情報社 1969
  • 『ヤッポのさけび』毎日新聞社 1970
  • 『神話伝説の森』千代田書房(子どものための文化財ものがたり) 1970
  • 『夜なんかきえろ』新日本出版社 1971
  • 『山鳴りのアルプ』ポプラ社 1971
  • 『やっぱりおかしい』旺文社 1974
  • 『算数はかせ号のまほう』理論社 1975
  • 『ぎんぎんそらの子 たんぽぽのパラシュート』小学館 1978
  • 『ぼくたちのうちゅうせん』太平出版社 1979
  • 『天にかわりて』PHP研究所 1979
  • 『グーの花パーの花』太平出版社 1980
  • 壷井栄清水書院(Century books) 1980
  • 『世界の伝記 28 豊臣秀吉ぎょうせい 1981
  • 『世界の伝記 第4巻 エジソン』小学館 1982
  • 『空いろのレンズ』講談社 1982
  • 『こびと町チョコレートどおり』太平出版社 1983
  • 『はずむ四年の四季』学校図書 1983
  • 『子がくしの山』佑学社 1983
  • 『五竜に立つにじ』小学館 1983
  • 『世界ノンフィクション全集 22 最高峰への登頂』ぎょうせい 1984
  • 『アルプスだってへっちゃらさ』あすなろ書房 1984
  • 『その壁をこえろ』理論社 1984
  • 『パパはしょくぶつはかせ』秋書房 1990
  • 『「ひろすけ童話」に聴く』宮本企画 1991
  • 『探検冒険大発見!』中央出版(地球っ子ブックス) 1992
  • 瀧廉太郎 日本の心を世界の歌に』音楽之友社 1992
  • 『ひろすけ童話ひとすじに 日本のアンデルセン浜田広介の生涯』PHP研究所 1994
  • 『雨のち晴れの蝶の道』文渓堂 1995
  • 『「二十四の瞳」をつくった壺井栄 壺井栄人と作品』ゆまに書房 1998
  • 『足軽人生のすすめ 自然にとけこんで』KTC中央出版 2003

翻訳・再話[編集]

  • シートン『おおかみおうロボー』世界出版社 1967
  • 源隆国『今昔物語』
  • 伝記『滝廉太郎』

など

出典[編集]

  1. ^ 埼玉県立豊岡高等学校同窓会報 『出藍』 第8号2-3頁、平成27年(2015年)9月1日 埼玉県立豊岡高等学校同窓会 会報編集委員会 西沢本人(当時92歳)の談話を構成した記事あり
  2. ^ 歴代の会長・理事長一覧一般社団法人 日本児童文芸家協会
  3. ^ 『足軽人生のすすめ 自然にとけこんで』【著者紹介】HMV&BOOKS online 株式会社ローソンエンタテインメント

参考[編集]

  • 日本人名大辞典