西村誠司 (実業家)
にしむら せいじ 西村 誠司 | |
---|---|
生誕 |
1970年5月20日(54歳) 日本・愛知県名古屋市 |
国籍 | 日本 |
出身校 | 名古屋市立大学経済学部 |
職業 |
実業家 マーケティングアドバイザー[1] |
活動期間 | 1993年 - 現在 |
著名な実績 | 著書『最強知名度のつくり方 売上98%減からのV字逆転を実現した必勝術』 |
影響を受けたもの | ジェフリー・アーチャー |
テレビ番組 |
『日曜日の初耳学』 『突然ですが占ってもいいですか?』 『FOOT×BRAIN』 『ウチのガヤがすみません!』 『サンデージャポン』 『がっちりマンデー!!』 『Mr.サンデー』 |
肩書き |
エクスコムグローバル株式会社代表取締役社長 STVVマーケティングアドバイザー |
配偶者 | 既婚 |
公式サイト |
西村誠司 (@nishitan70) - Instagram 西村誠司 (seiji70) - Facebook |
西村 誠司(にしむら せいじ、1970年5月20日 - )は、日本の実業家、マーケティングアドバイザー。『イモトのWiFi』や『にしたんクリニック』で有名なタレント社長。エクスコムグローバル株式会社代表取締役社長、STVVマーケティングアドバイザー。愛知県名古屋市出身、名古屋市立大学経済学部卒業。
経歴
[編集]愛知県名古屋市生まれ。極貧だった少年時代から自力で、愛知県立千種高等学校、名古屋市立大学経済学部を卒業[2][3]。
1993年(平成5年)アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)入社[4]。東海旅客鉄道株式会社(JR東海)の会計システムの設計・開発を担当後、郵政省(現 総務省)電子ネットワーク端末導入に関するコンサルティング業務を経て、同社を1995年に退職[3]。
1995年(平成7年)25才で起業[5]。インターコミュニケーションズ(現在のエクスコムグローバル)を設立、代表取締役社長に就任[2]。事業内容は、ボイスメールシステムの運用を行う[3]。
1997年(平成9年)海外用レンタル携帯電話事業をスタート[2]。
2010年(平成22年)2月、アメリカに現地法人を設立。8月に家族でカリフォルニア州・サンディエゴに移住[6][7]。2021年まで家族が住むアメリカと日本を往復する生活を送り、2019年以降は、1年の3分の2が日本、残り3分の1をアメリカで過ごした[6]。
2012年(平成24年)海外用WiFiレンタルサービス「イモトのWiFi」ブランド提供を開始[2]。
2019年(令和元年)にメディカルサービスをスタート、「にしたんクリニック」開院を支援[2]。モバイル通信事業を中心に成長していたなか「畑違いの分野かつ挑戦しがいのある規制産業に参入したい」という考えから美容クリニック業界に進出[8]。
2020年(令和2年)にコロナ禍での市場ニーズを察知し、わずか数カ月でPCR検査サービスを実現[2]。当時、周囲からPCR検査を実施している病院について尋ねられる機会が増え、自身で着手すべきと7月に事業化を発案し、8月に来院不要のPCR検査サービスを開始、9月には初のCMをオンエアするなど、手探りながらもスピーディーにローンチまで至った[8]。
2021年(令和3年)西村が生み出した「にしたんクリニック」のTVCMが、2021年6月度CM好感度ランキングで、2,490銘柄中6位に入る[9]。
2022年(令和4年)2月、ベルギーサッカークラブ「シント=トロイデンVV」のマーケティングアドバイザーに就任[9]。同年「にしたんARTクリニック」を開院[10]。
同年7月、KADOKAWAから初の著書『最強知名度のつくり方 売上98%減からのV字逆転を実現した必勝術』を出版[2]。インパクト抜群のCMの仕掛け人でもある西村が、自らの体験から得た最強の知名度の作り方や、どんな時代にも打ち勝つメソッドを紹介[11]。
人物
[編集]- 少年時代は極貧生活を送る。実家が小さな焼き鳥屋を営んでいたが、父親が肝硬変になり、西村が幼稚園年長くらいのときに余命5年と言われ、店を手放して生活保護を受けるようになった。次に母親が重度のアルコール依存症になった。男3人兄弟で、次男の西村が小学2年生のとき、将来を悲観した母親が自殺未遂。西村が風呂場での未遂現場を見つけて救急車を呼んだ。中学1年生で新聞配達を始め、「自分で自分のものは稼いでいく」、無意識に「もっと稼がなきゃいけない」と思った。テレビ番組で「親に感謝しているんです。貧乏じゃなかったら、成功できていなかったかもしれない」と話す[12]。
- 21歳のときユダヤ系アメリカ人の友人に『ケインとアベル』(ジェフリー・アーチャー・著)を薦められ起業を決意した。物語は10才の男の子が「手紙1枚」でアメリカを代表する経済人になり、大儲けした成功物語[5]。
- 経営理念は「インパクトこそ最大の武器だ!知名度を上げるのに資金もコネも必要はない。大切なのは、どうインパクトを与えることができるのかということ」[2]
- 25歳で起業。挫折を味わいながらも、つかみ取った成功の礎となったもの、それはいかに知名度を上げるかということ。攻めやすいところからではなく、あえて難攻不落の大企業からアタックする。ビックネームを味方に付けることで、絶対有利なポジションを勝ち取った。常識を覆すその大体な手法こそが最短で結果へと導いていく。次々と打ち出す奇才ぶりから「マーケティングの天才」と呼ばれる[2]。
- 初の著書『最強知名度のつくり方 売上98%減からのV字逆転を実現した必勝術』では、「アイデアひとつで知名度はいくらでも上げられる」「すべては知られることからはじまる」「ビックネームを味方につけよ」「1000枚の名刺交換よりも、1回のインパクトがモノをいう」「カッコいいよりもわかりやすいを狙え」など提唱する[2]。
- 不妊治療専門クリニックの経営に乗り出したのは、西村がアメリカで暮らしていたとき第三子を授かった際の体験から。当時、西村の妻が41歳。長男と次男は自然妊娠だったが、年齢的なことを考え、体外受精を選択。その時クリニックで当たり前のように勧められたのが子宮に戻す前に、受精卵の染色体異常をスクリーニングするという着床前診断だった。日本では、まだ一般的ではなく、初めて耳にする検査だったがアメリカでは広く普及していた[4]。
- 『イモトのWiFi』を始めた理由は以下である。2008年頃に、海外企業の社長と会食をしていたときに「これからは音声じゃなくてデータがメーンになってくる。音声はアプリでやりとりするようになる」と言われた。経営者の感覚として海外のデーター回線をバルク買いして日本でリセールすれば大きなビジネスになると思い、2008年6月にサービス提供開始。当初は、仕事で海外に行く人向けが中心だったが、ポケットWi-Fiがなく、USBスティックをノートパソコンに挿して使うタイプだった。2012年になってiPhoneをはじめとするスマホの普及で個人向けに強化。BtoBからBtoCに切り替えて、同年にタレントのイモトアヤコを起用し、サービス名自体を『イモトのWiFi』にした。名前は西村以外の役員全員が反対だったが、社長権限で強引に突破した[13]。
- 東京都渋谷区に総額30億円の新居を建築中。テレビ番組に出演し、完成予想図を公開。4階の屋上にプールとすべり台があり、4,000万円の金のすべり台があると明かした。日本初といわれる建築物を目指し、発注した建築家から「個人宅じゃなくて商業施設だ」と言われた。「中途半端より、振り切ってつくったほうが話題にもなるし、ドラマの舞台とかにもなる。全然貸します。いろんなところで取り上げられることを広告換算すると安い」と説明した[14]。
- 渋谷スクランブルスクエアにある本社は約3億円かけた。TBSドラマ『半沢直樹』内に使われたIT企業として使われた[14]。
ビジネス論
[編集]- 「悪名は無名に勝る とにかく名前を売れ!」~ 西村が何よりも重視するのは「知名度」。自分がビジネスの一部を任されたなら、売るべき商品やサービスをまず知ってもらうことが大事。知ってもらわないことには、買ってもらえる可能性はゼロ。どんなに美味しいレストランも知られていないとお客さんに来てくれない。ある日突然『このお店は美味しいぞ』とテレパシーを感じるなんてことはない。商品棚に並んでいるペットボトルの水を選ぶとき、知らない商品よりも知っている商品を選ぶはず。とにかく名前を売ることが大事。「にしたんクリニック」「イモトのWiFi」のCMも、サービスの中身よりまず名前を覚えてもらうことに主眼を置いた[10]。
- 「考えるよりも行動“貧乏旅行”に出かけよ!」~ 成功している人に共通しているのは、とてつもない好奇心と行動力があること。あまりないと思う方は、貧乏旅行でもいいので新しい場所に行くことをお勧めする。旅先で新しい食べ物、新しい人々に出会う。自分が普段、出会わない人やモノとの接点を増やしていくことで多くの刺激を得られる。好奇心を育てるためには旅をすること[10]。
- 「2割の時間で8割まで決断のスピードを上げよ!」~ 世の中は目まぐるしく変化し、ビジネスのスピードも加速している。時間が限られているなかで最大の成果を生み出すための時間配分の法則。“最初の2割の時間”で“8割の精度”に持っていく。ただ“残り8割の時間”で“残り2割の精度”を高めることはしない。そこからはほとんど精度が上がらないから。残りの時間は、また別のことに割く。精度100%のものをひとつやる時間があったら、西村は精度8割のものを5つやっている[10]。
出演
[編集]テレビ
[編集]- 『日曜日の初耳学』(TBSテレビ) - 最強知名度の作り方[15][16]
- 『突然ですが占ってもいいですか?』(フジテレビ)[15]
- 『FOOT×BRAIN』(テレビ東京) - シュミット・ダニエル(シント=トロイデンVV GK)と対談[1]
- 『ウチのガヤがすみません!』(TBSテレビ)[17]
- 『サンデージャポン』(TBSテレビ)[18]
- 『がっちりマンデー!!』(TBSテレビ)[19]
- 『ぽかぽか』(フジテレビ)[14]
- 『Mr.サンデー』(フジテレビ)[20]
- 『スターズHOW TO』(フジテレビ)[21]
- 『別に知らんでええねんけど…』(日本テレビ)
ラジオ
[編集]- 『ENEOSプレゼンツ あさナビ』(ニッポン放送) - 最強知名度のつくり方[22]
- 『山崎怜奈の誰かに話したかったこと。』(TOKYO FM) - 西村誠司のマーケティング論[23]
- 稲垣吾郎の『THE TRAD』(TOKYO FM)
インターネット配信
[編集]- 『堀江貴文のホリエモンちゃんねる』(YouTubeチャンネル)
- 『ラファエルちゃんねる』(YouTubeチャンネル) ※ https://www.youtube.com/xCSkW_ZCTQ0
- 『てんちむちゃんねる』(YouTubeチャンネル) ※ https://www.youtube.com/wSpjArPlxhc
CM
[編集]- 『イモトのWiFi』[13]
- 『にしたんクリニック』 - 「サスペンスドラマ」編/警官役[24] ※ https://www.youtube.com/NHBTYVt0kZI
映画
[編集]イベント
[編集]- 『DJ K+C』(丸の内P.C.M.) - “DJにしたん”として出演
著書
[編集]- 『最強知名度のつくり方 売上98%減からのV字逆転を実現した必勝術』(KADOKAWA、2022年7月14日) ISBN 978-4046057723
脚注
[編集]- ^ a b 【メディア出演情報】 GKシュミット ダニエル選手 & マーケティングアドバイザー 西村誠司 / 「FOOTxBRAIN」
- ^ a b c d e f g h i j マーケティングの天才によるビジネス思考論書登場! 「イモトのWiFi」「にしたんクリニック」の西村誠司社長初著書予約開始
- ^ a b c 役員紹介|エクスコムグローバル株式会社
- ^ a b 「イモトのWiFi」「にしたんクリニック」の西村誠司が立ち向かう、不妊治療の闇
- ^ a b 【東洋経済】10歳の子供が「手紙1枚」で大儲けした秀逸な方法
- ^ a b ≪NewsPicks≫【イモトのWiFi 社長】「1勝19敗」やってみなければ分からない
- ^ サンディエゴタウンがゆく!「たん、たん、にしたんクリニック 西村社長にインタビュー」
- ^ a b 【CM総合研究所】「にしたん」の認知を最重要課題に“ベタ”なCMで幅広い世代にアピール
- ^ a b 【シント=トロイデンVV】にしたんクリニック様とのプラチナスポンサー契約締結についてのお知らせ
- ^ a b c d 【FLASH】年商333億円「にしたんクリニック」西村誠司社長からの“ビジネス金言”仕事は「8割の精度がちょうどいい!」
- ^ 【YAHOO!ニュース】人気企画「インタビュアー林修」に2人の経営者が登場 人生に役立つ金言の数々を紹介
- ^ 太田光代“離婚発表パーティ”計画「真っ赤なドレスを着て、みんなに言う」
- ^ a b CMでおなじみ西村社長が考えるWiFiの未来
- ^ a b c 【スポーツニッポン】にしたん社長 渋谷に30億円豪邸建築中 「日本初」屋上にプール&4000万円“金のすべり台”
- ^ a b ザ・テレビジョン「西村誠司のその他出演作」
- ^ 【YAHOO!ニュース】人気企画「インタビュアー林修」に2人の経営者が登場 人生に役立つ金言の数々を紹介
- ^ 過去の放送内容 | ウチのガヤがすみません!|日本テレビ
- ^ サンデー・ジャポン 2021/09/26(日)09:54 の放送内容
- ^ がっちりマンデー にしたんクリニックのPCR検査?
- ^ Mr.サンデー討論SP
- ^ #スターズHOWTO 第2弾!⭐️4月6日(土)午後4時放送!
- ^ エクスコムグローバル株式会社 西村誠司社長の「最強知名度のつくり方」
- ^ 「イモトのWiFi」「にしたんクリニック」で話題❗️✨エクスコムグローバル株式会社 代表取締役社長 西村誠司 さん✨のマーケティング論❗️
- ^ 【YAHOO!ニュース】“サスペンスドラマの帝王”船越英一郎 「CMで光を当てて頂いた。2時間ドラマもっと見たい、と声が上がったら最高」