西村憲

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西村 憲
エナジック硬式野球部 #18
HT-Ken-Nishimura.jpg
阪神時代(2009年)
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 福岡県古賀市
生年月日 (1986-12-04) 1986年12月4日(32歳)
身長
体重
182 cm
82 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2008年 ドラフト4位
初出場 NPB / 2009年6月8日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

西村 憲(にしむら けん、1986年12月4日 - )は、福岡県古賀市出身の元プロ野球選手投手)。現在は社会人野球チームのエナジックに所属。右投右打。

実兄・西村悟も元プロ野球選手である(愛媛マンダリンパイレーツなど)。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

小学校3年生のとき、兄の悟の影響で野球を始めた[1]

福岡工大城東高校3年時には、定岡卓摩柴田講平と共に、第76回選抜高等学校野球大会へ出場。しかし、西村自身には登板の機会がなかった。

九州産業大学への進学後は、福岡六大学リーグで通算17勝をマーク。2008年の秋季リーグ戦では、最優秀選手賞に選ばれた。

2008年のプロ野球ドラフト会議で、阪神から4巡目で指名。契約金6,000万円、年俸840万円(金額は推定)という条件で入団した。なお、高校時代のチームメイトだった柴田も、阪神からの2巡目指名を受けて入団している。

阪神時代[編集]

2009年、2度一軍に昇格[2]。一軍で6試合登板し、0勝0敗、防御率5.63であった。二軍のウエスタン・リーグではチーム最多登板となる36試合に登板し、4勝3敗、防御率2.20であった[3]。また、フレッシュオールスターゲームに出場し、同期入団の蕭一傑らと共に優秀選手賞を受賞した[4]

2010年、春の一軍キャンプに参加。先発中継ぎのこだわりなく一軍定着を目標に掲げた[2]。3月27日の対横浜ベイスターズ戦(京セラドーム大阪)でプロ入り初勝利をあげ、その初勝利のきっかけとなったサヨナラ本塁打を打った城島健司とともにヒーローインタビューを受けた。その後一軍に定着し、5月12日から2日続けて自己最速の球速149 km/hを記録。9月9日の対中日ドラゴンズ戦(阪神甲子園球場)では野手を全て使いきった状態でクレイグ・ブラゼルが審判への侮辱行為で退場となったことで、この時の控え投手陣の中で一番守備が良いとされた[5]西村が急遽外野守備に就いた。相手が右打者の時には左翼手、左打者の時は右翼手を、平野恵一と交代しながら2イニングを守ったが、守備機会はなかった[6]。12回裏最後の攻撃の最終打席にも立つも、四球で出塁した一塁走者の新井貴浩盗塁失敗し試合終了となったことで打席記録は付かなかった。シーズン中盤以降は疲労から次第に打ちこまれることが多くなり、終盤には二軍落ち。疲労回復を優先し、クライマックスシリーズには呼ばれないままシーズンを終え、秋季キャンプにも参加しなかった[7]。投球練習を再開できたのは12月以降だった[8]が、渡辺亮久保田智之と共に中継ぎの要として活躍した1年だった。オフの契約更改では外野手としての出場も評価され大幅昇給を勝ち取った[7]

2011年、6月6日に一軍昇格したが打ち込まれ、2試合の登板のみで6月22日に登録抹消された。7月30日に再昇格し、その後は安定した投球で後半の中継ぎ陣を支えた。9月23日の対読売ジャイアンツ戦では、9回裏の一死走者一・二塁の場面で二塁走者の桧山進次郎に代わって代走で出場した[9]

2012年、一度も一軍昇格できずに終わり、10月9日に右肘関節形成術の手術を行った[10]

2013年、二軍では24試合に登板し防御率2.25を記録したものの一軍ではわずか3試合の登板に留まった。

2014年、シーズンは一軍での登板はなく、二軍でも防御率4.88に終わった。同年10月1日に球団から戦力外通告を受けた[11]。球団ゼネラルマネージャー中村勝広は「いい時のストレートが戻ってこないのが一つの理由」と説明した[12]12球団合同トライアウトに参加した[13]が獲得意思を示すNPB球団はなく、12月2日に自由契約公示された[14]

独立リーグ時代[編集]

BC・石川時代[編集]

2015年3月2日に、BCリーグ石川ミリオンスターズが西村の獲得を発表[15]。リーグ戦では、クローザーとして26試合に登板するとともに、2勝11セーブ、防御率0.00の成績を残した[16][17][18]。シーズン終了後の11月10日には、NPB球団への復帰を視野に、12球団合同トライアウトへ再び参加。シートバッティング形式による打者3人との対戦を三者凡退で凌いだ[19]ことから、NPBでのプレー・トライアウトへの参加経験がある石川の佐野慈紀取締役は、終了の直後に「(リーグ戦で)防御率0.00の投手を(NPBの球団に)獲ってもらえなかったら、BCリーグの存在価値に関わる」というコメントを寄せた[20]。しかし、西村自身はNPBへの復帰に至らなかった。

2016年、リーグ戦23試合の登板で、2勝1敗、防御率2.70をマーク。リーグ西地区におけるチームの前・後期連覇に貢献した。シーズン終了後の11月12日には、3年連続で12球団合同トライアウトに参加。阪神からの退団後初めて甲子園球場のマウンドへ立つとともに、3人の打者を相手に、1奪三振1与四球1凡打という結果を残した[21]。しかし、NPB球団からの獲得オファーを受けるまでには至らなかった。

BC・滋賀時代[編集]

2016年11月24日、翌2017年から新たにBCリーグへ参入する滋賀ユナイテッドベースボールクラブへの移籍が発表された[22]。シーズン開始当初は先発として起用され、開幕第2戦の富山戦で初先発し勝利を挙げた。この勝利はチーム設立後初の勝利であった。シーズン途中からは中継ぎでも起用されることになり、後期は先発機会はなく中継ぎ・クローザーとして登板し7セーブを挙げた[23][24]。最終的に31試合の出場で72回3勝8敗7セーブ防御率4.25の成績の残した[25]。シーズン終了後には、滋賀からの退団(自由契約)が発表された[26]

2018年からは、沖縄県名護市を拠点とする社会人野球チームのエナジックに入社。背番号18を付ける。

選手としての特徴[編集]

ストレートと縦のスライダーを軸に、フォークカーブシュートを投げる[27]

阪神時代には、最速149km/hのストレート[27]とマウンド度胸の強さを武器に、一軍の救援投手として投球イニング数とほぼ同数の三振を奪っていた[28]。右肘を痛めてからは、ストレートの最高球速が130km/h台の中盤にまで低下しているため、球速に頼らなくても抑えられるような投球を心掛けているという[29]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2009 阪神 6 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 36 8.0 7 1 3 0 1 8 0 0 6 5 5.63 1.25
2010 65 0 0 0 0 7 3 0 14 .700 296 71.2 72 11 13 2 3 71 1 0 33 31 3.89 1.19
2011 21 0 0 0 0 1 0 0 1 1.000 96 26.1 17 0 4 0 1 21 1 0 6 5 1.71 0.80
2013 3 0 0 0 0 0 1 0 0 .000 7 1.0 2 0 2 0 0 0 0 0 3 3 27.00 4.00
通算:4年 95 0 0 0 0 8 4 0 15 .667 435 107.0 98 12 22 2 5 100 2 0 48 44 3.70 1.12
  • 2018年度シーズン終了時

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2010 阪神 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .--- .--- .--- .---
2011 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .--- .--- .--- .---
通算:2年 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .--- .--- .--- .---
  • 2018年度シーズン終了時
  • 外野手および代走として出場した試合数のみ記載

年度別守備成績[編集]

外野守備

外野












2010 1 0 0 0 0 .---
通算 1 0 0 0 0 .---
  • 2018年度シーズン終了時

記録[編集]

NPB投手記録

独立リーグでの投手成績[編集]












































2015 石川 26 2 0 11 0 1.000 26.1 101 13 0 23 8 0 2 0 1 0 1 0.00
2016 23 2 1 0 0 .667 23.1 98 19 1 27 9 2 9 7 1 0 1 2.70
2017 滋賀 31 3 8 7 0 .272 72.0 315 81 7 55 15 0 44 34 5 0 0 4.25
通算:3年 80 7 9 18 0 .333 121.2 514 113 8 105 32 2 55 41 7 0 2 3.04
  • 2018年度シーズン終了時

背番号[編集]

  • 43 (2009年 - 2017年)

登場曲[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 週刊ベースボール』2010年6月28日号、P.58.
  2. ^ a b “トラ番担当記者コラム阪神タイガース公式サイト~2年目の真弓タイガースいよいよスタートへ!~”. http://hanshintigers.jp/news/column/c10_04.html  2010年2月25日閲覧
  3. ^ 日本野球機構オフィシャルサイト ウエスタン・リーグ個人成績2009年度 2010年2月25日閲覧。
  4. ^ 日本野球機構オフィシャルサイト プロ野球フレッシュオールスターゲーム2009 表彰選手 2010年2月25日閲覧。
  5. ^ 野手いない!外野に投手…阪神、総力戦で首位死守 スポーツニッポン、2010年9月10日。
  6. ^ 阪神、外野守備に投手・西村 野手全員使い「高校以来」 asahi.com, 2010年9月12日閲覧。
  7. ^ a b 西村珍査定「外野ボーナス」150%増更改 日刊スポーツ、2010年10月30日。
  8. ^ 西村来季も“奮投”へ投球練習再開 デイリースポーツ、2010年12月13日閲覧。
  9. ^ 真弓さい配に疑問…代走に投手・西村 デイリースポーツ、2011年9月24日。
  10. ^ “阪神・西村 右肘を手術「来季こそは1軍で活躍を」”. スポニチ Sponichi Annex (スポーツニッポン). (2012年10月10日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/10/10/kiji/K20121010004301030.html 2013年4月29日閲覧。 
  11. ^ 来季の選手契約について 阪神球団公式サイト、2014年10月1日配信
  12. ^ “虎、西村ら4人を戦力外通告…中村GM「ストレート戻ってこない」”. サンケイスポーツ. (2014年10月2日). http://www.sanspo.com/baseball/news/20141002/tig14100205020010-n1.html 2014年10月3日閲覧。 
  13. ^ トライアウトに前阪神・西村ら参加 デイリースポーツ、2014年11月21日。
  14. ^ 2014年度 自由契約選手 日本野球機構オフィシャルサイト 2014年12月2日閲覧。
  15. ^ “新入団選手のお知らせ”. BCリーグオフィシャルサイト. (2015年3月2日). http://www.bc-l.jp/modules/bclnews/index.php?page=article&storyid=3181 2014年3月2日閲覧。 
  16. ^ 「防御率0.00」―驚異の数字を残し、元阪神タイガース・西村憲投手が12球団合同トライアウトに挑む!
  17. ^ 2015年 全投手成績一覧
  18. ^ 防御率は0.00で自責点は0だが失点は2あった
  19. ^ “2015年合同トライアウト速報”. 日刊スポーツ. (2015年11月10日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/1562569.html 
  20. ^ “戦力外戦士たちは“もう一花”咲かせられるか 合同トライアウトで猛アピールした3人(1)”. ZAKZAK. (2015年11月12日). http://www.zakzak.co.jp/sports/baseball/news/20151112/bbl1511120500003-n1.htm 
  21. ^ “65人が参加/12球団合同トライアウト詳細”. 日刊スポーツ. (2016年11月12日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/1736002.html 2016年11月13日閲覧。 
  22. ^ “移籍選手のお知らせ”. BCリーグ公式サイト. (2016年11月24日). http://www.bc-l.jp/bcl_news/17992 2016年11月26日閲覧。 
  23. ^ 2017年前期|試合日程・結果 滋賀ユナイテッドベースボールクラブ公式サイト 2018年3月18日
  24. ^ 2017年後期|試合日程・結果 滋賀ユナイテッドベースボールクラブ公式サイト 2018年3月18日閲覧
  25. ^ 2017年個人投手成績 一覧 BCリーグ公式サイト 2018年3月18日
  26. ^ 退団選手のお知らせ - 滋賀ユナイテッドベースボールクラブ(2017年10月30日)
  27. ^ a b 西村 憲 [選手情報] - プロ野球データ集 - Number Web - ナンバー Number Web, 2010年9月12日閲覧。
  28. ^ “元阪神タイガース・西村憲投手の再出発は、独立リーグ・石川ミリオンスターズから【前編】”. Yahoo!ニュース. (2015年3月20日). http://bylines.news.yahoo.co.jp/doimayumi/20150320-00044017/ 
  29. ^ “戦力外戦士たちは“もう一花”咲かせられるか 合同トライアウトで猛アピールした3人(2)”. ZAKZAK. (2015年11月12日). http://www.zakzak.co.jp/sports/baseball/news/20151112/bbl1511120500003-n2.htm 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]