西方寺 (仙台市)

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定義如来
Saihouji-temple Hondou.jpg
(新)本堂
所在地 宮城県仙台市青葉区大倉字上下1
位置 北緯38度21分54.30秒
東経140度40分04秒
山号 極楽山
宗旨 浄土宗
宗派 鎮西派
本尊 阿弥陀如来
創建年 1706年宝永3年)
開基 観蓮社良念
正式名 極楽山 西方寺
別称 定義如来、定義山、定義
公式HP 定義如来 西方寺
法人番号 1370005000544
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西方寺(さいほうじ)は、宮城県仙台市青葉区大倉字上下(じょうげ)にある浄土宗寺院。山号は極楽山。本尊は阿弥陀如来画像軸。観蓮社良念により開基された。正式名称で呼ばれることはまれで、一般に「定義如来」(じょうげ にょらい)と呼ばれる。

年間約100万人の観光客が訪れており、門前町を含む観光施設が発達している(後述)。

名称[編集]

一般に当寺は「定義如来」や「定義山」、あるいは親しみを込めて「定義さん」と呼ばれる。また、門前町を含めた周辺一帯は「定義」と呼ばれる。仙台市民が、正式名称の西方寺や正式山号の極楽山と呼ぶことは非常にまれ。

仙台弁発音特性から「定義」は「じょうげ」と発音し、住所の小字も「上下」(じょうげ)[1]である。国土地理院発行の2万5千分の1地形図の図名「定義」でも「じょうげ」と発音するとしている[2]戦後占領期進駐軍が作成した map of SENDAI でも "JOGE" と表記されている[3]。しかし、仙台弁話者以外とも常時対応すべき宮城県庁仙台市役所[4]・地元観光業界[5]、あるいは、道路の案内標識では、共通語標準語の発音にならって「じょうぎ」 (Jōgi/Jogi/Johgi) と記載している。そのため、現在の仙台市民の中では「じょう」「じょう」の2つの発音が混在している。

縁起・歴史[編集]

当寺には、平重盛の重臣である肥後貞能(たいらのさだよし)が、壇ノ浦の戦い後に当地に隠れ住んだとされる平家落人伝説が残る。貞能が安徳天皇平氏一門の冥福を祈って阿弥陀如来を安置し、また改名して「定義」(さだよし)と名乗った。この「定義」を「じょうぎ」と音読みして[6]、当地では阿弥陀如来を定義如来と称し、当地もまた「定義じょうげ[6]」「上下じょうげ)」と呼ばれるようになった。

年表[編集]

  • 1198年建久9年)7月7日に貞能が60歳で亡くなり、従臣達が遺言に従って墓上に小堂を建て、阿弥陀如来の宝軸を安置したという。
  • 1706年宝永3年)、従臣の子孫である早坂源兵衛が出家して観蓮社良念と称し、「極楽山 西方寺」として当寺を創立した。
  • 1927年昭和2年)、平貞能の墓所の上にある(旧)御廟をさらに覆う(新)御廟が完成。
  • 1930年(昭和5年)、現在の鐘楼が完成。
  • 1931年(昭和6年)、現在の山門が完成。
  • 1933年(昭和8年)5月16日、仙台敬信定義講が梵鐘を寄進。
  • 1986年(昭和61年)10月6日、青森ヒバのみを用いて、宮城県初の五重塔が当寺に落慶した。
  • 1999年平成11年)11月、現在の本堂が完成し、本尊を御廟(貞能堂)から移した。

境内[編集]

山門
平貞能公御廟

全ての施設は無料。

旧本堂地区
  • 山門地図
  • 平貞能公御廟(地図
    「貞能堂」「御廟」とも言う。貞能の墓所の上に建てられた旧御廟の鞘堂として1927年(昭和2年)に現御廟が完成。
  • 延命地蔵尊(昭和40年代)
  • 勝軍地蔵
  • 鐘楼
  • 伊達家
    伊達邦宗[※ 1]の妻・巨梅(こうめ、1880年(明治13年) - 1962年(昭和37年))が定義参りをしたところ子宝を得たため、その御礼に奉納[7]
裏山
  • 熊野神社
  • 天皇塚(連理の欅)
    安徳天皇の冥福を祈って、遺品を埋めて墓標に2本のケヤキを植えたところ、やがて一本の木となった。このため、縁結びの神木として多くの若い人たちの信仰を集めている。
  • 長命水(湧き水
新本堂地区
  • 本堂(地図
  • 子育観音
庭園地区

門前町・周辺[編集]

宮城県内の主要観光地点別入込数[8]
2012年 2010年
1 松島海岸
(265万0784人)
松島海岸
(356万8621人)
2 秋保温泉
(124万0398人)
鳴子温泉
(115万2300人)
3 鳴子温泉
(105万7000人)
秋保温泉
(108万7867人)
4 鹽竈神社
095万9000人)
定義如来
(108万5453人)
5 定義如来
090万5615人)
仙台城跡・瑞鳳殿
仙台市博物館
098万9724人)
名物の三角あぶらげ

当寺は、奥羽山脈の東側、船形山系と泉ヶ岳の山裾の、大倉ダムより上流の大倉川沿いにある。明らかな山奥にあるものの、古くから参詣者を集めており、門前町には民宿が4軒もある。観光客入込数は年間100万人前後あり、宮城県内有数の観光地と言えるが、他の上位の観光地が県外客も多いのに対し、当寺は県内、特に仙台都市圏の若いカップルのデートコース、あるいは、ファミリー層のドライブコースの目的地の1つとして人気があるのが特徴である。

当寺には平家落人伝説があり、また、縁結びや安産のご利益があるとされるが、仙台では仙台四郎仙台幸子とともに流行り神の1つであり、週末の無料駐車場は混み合い、門前町の名物「三角あぶらげ[※ 2][9]」にも行列が出来、定義こけしなどの土産物屋も観光客で賑わう。

周辺は豪雪地帯であり、昭和期に定義山スキー場もあったが既に閉場。現在はオフロードを中心としたモータースポーツ施設が点在し、ラリーアートパリダカに向けて合宿を行ったこともある。また、アウトドア施設では芋煮会シーズンには混みあう。周辺には古くからの集落のほかに、樺太(サハリン)引揚者開拓地もある。

なお、当寺には「浄土くん」という名の公式キャラクターがおり、平面看板や立体人形として諸所に設置されている。

周辺観光施設[編集]

温泉
モータースポーツ
その他

アクセス[編集]

宮城県道55号定義仙台線(定義街道)は、途中、細かく蛇行する山道を通過しなくてはならないため、現在は国道48号からアクセスするのが一般的。

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 明治3年9月10日1870年10月4日)生まれ。大正6年(1917年1月27日伊達宗基伯爵の死去に伴い、伊達家31代当主となる。大正12年(1923年5月27日死去。
  2. ^ 民謡歌手で宮城県のローカルタレントである庄司恵子の実家が経営している、1890年(明治23年)創業の「定義とうふ店」で販売されている。

出典[編集]

  1. ^ 仙台市青葉区の住所一覧日本郵政
  2. ^ 2万5千分の1地形図図歴リスト”. 国土地理院. 2010年2月8日閲覧。
  3. ^ 「特別展図録 なつかし仙台2 -いつか見た街・人・暮らし-」(仙台市歴史民俗資料館編集、仙台市教育委員会発行、2006年11月18日) P.18
  4. ^ 定義如来(仙台市 杜の都 緑の名所100選)
  5. ^ 定義(じょうぎ)観光協会
  6. ^ a b 『宮城県の地名』(平凡社 1987年。ISBN 4582490042) … 221頁
  7. ^ ⑪伊達家の梅(定義如来 西方寺)
  8. ^ 観光統計概要(平成24年) (PDF) (宮城県)
  9. ^ 定義とうふ店

関連項目[編集]

外部リンク[編集]