西原さつき

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にしはら さつき
西原 さつき
生年月日 (1986-05-24) 1986年5月24日(33歳)
出生地 日本の旗 日本愛知県名古屋市
身長 179 cm
血液型 A型
職業 タレント女優
ジャンル テレビドラマバラエティ
活動期間 2015年 -
活動内容 2017年東京レインボープライドメイクアップショーモデル(資生堂
2018年女子的生活NHKドラマ10
公式サイト 西原さつき オフィシャルサイト
備考
トランスジェンダー

西原さつき(にしはら さつき、1986年(昭和61年)[1][2]5月24日[要出典] - )は、日本トランスジェンダーモデル女優タレントLGBT活動家[3][4][5]。愛称は「さつきぽん」[1][3]や「さつきりん」[6]。男性の女性化を支援する「乙女塾[注釈 1]」の創立者[1]。2014年から2016年は女装ニューハーフイベント「プロパガンダ」[注釈 2]の主宰者も務めた[7]Miss International Queenの出場者で、2013年に4位[7][8]、2015年にはミス・フォトジェニック賞を受賞[9]。2018年1月のNHKドラマ10女子的生活」に出演し、志尊淳のトランスジェンダー指導も担当した[6][10]

来歴・人物[編集]

西原は1986年生まれで、愛知県出身[1][6]。男子として生まれ、幼少期から自身の性別に強い違和感を感じるながら、小学校6年次には生徒会長を務める。中学校では男性化する自分の体や、女性らしくできず、自分を偽ることに生きづらさを感じるようになる[2]上戸彩が性同一性障害の生徒を演じた『3年B組金八先生』を見て、性同一性障害を自覚する[1]。親から「男らしくしなさい」と言われることもあり、後に14歳の頃が最もつらかったと語っている[2]

高校生の頃から中性的な装いをするようになり、女性ホルモンも開始[1]、親に内緒でアルバイトもするようになる[2]。「男らしくしなさい」と言う母親との関係に亀裂が生じ、16歳で実家を出る。行き着いた先のLGBTのコミュニティーにて性的少数者同士で集まり、ルームシェア生活を送りながら高校を卒業した[1][2]。大学では服装はデニムやパーカーといった中性的なものであったが、髪型はショートボブにし、化粧もするようになる[1]就職活動では男性の履歴書ながら女性の服装で面接に臨んだ[2]。大学卒業後はウェブ広告の広告代理店で女性社員として勤務。トイレや健康診断も女性としての待遇で、「初めて人間扱いされた」と回想している[1][2]

西原は3年程会社勤めをした後、性別適合手術をきっかけに退職[2]。2013年に性別適合手術を受け、戸籍を女性に変更[1]。東京に転居[1]タイで開催されたMiss International Queen2013に出場し、4位に入る[7][8]。その後、女装ニューハーフイベント「プロパガンダ」[注釈 2]に関与。2014年4月に創立者から主催者を引き継いだ[7][11]。また、2014年に発行された川本直の著書『「男の娘」たち』では、カバーモデルを務めた[12]。2015年に再びMiss International Queenに出場し、「ミス・フォトジェニック賞」を受賞する[9]2016年3月でプロパガンダは終了[13]。同年5月30日、西原はNHK教育の「ハートネットTV」に出演する[14]

2016年6月に男性の女性化を支援するレッスンスクール「乙女塾」[注釈 1]を立ち上げる。少年から中年まで広い年齢層を集め、女性らしさを磨きたい女性も参加している[1][2]。インタビューで理想の世の中を尋ねられた際には、「トランスジェンダーの人たちが、もっと普通に女性として生きていける社会」と答えている[4]。2018年1月のNHKドラマ10女子的生活」では主人公である志尊淳のトランスジェンダー指導を行い、自身も友人役で出演する(テレビドラマ初出演)[2][6][10]。同年6月には東京大学教授安冨歩安田講堂で開催したファッションショーにも参画[16]。2019年のMiss International Queen日本予選には、西原が指導したトランスジェンダーが出場している[17]

出演歴[編集]

受賞歴[編集]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ a b 新宿における正式な開業は2017年11月17日[15]。女性らしい仕草や歩き方、マナーを身に付ける「女性化コース」、男性の骨格でも女性らしく化粧を施す「メイク講座」、女声を鍛える「ボイスコース」、ほか「女装体験コース」や「女装体験コース」を設けている[15]
  2. ^ a b 「プロパガンダ」は新宿で開催されていた日本最大級の女装・ニューハーフ向けのイベント。創設者はモカ[26]。2007年から2016年まで[13]、毎月最終土曜日の夜に開催されていた。20歳以上で身分証明証が必要であった[27]。第1回は新宿二丁目の50人規模の会場「タントラ」で開催。その後「スモーキンブギ」や200人規模の「クラブ・フープ」を経て、400人規模の「風林堂ニュージャパン」で6年間開催[28]。その後2014年7月からは「キリンストンカフェ」で実施されていた[7]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l 神庭 2017.
  2. ^ a b c d e f g h i j k 奥野 2018.
  3. ^ a b c 東海テレビ、LGBTをテーマにしたCMを公開”. GENXY (2017年6月30日) 2017年6月30日更新。
  4. ^ a b 女性として生きるのは楽しい LGBT活動家 西原さつき”. 働く女性インタビュー. 8centi. 2018年1月10日閲覧。[リンク切れ](8centiは公開終了 - “オウンドメディア「8centi(8センチ)」サイト終了のお知らせ”. 保険のビュッフェ (2018年3月20日) 2018年9月10日閲覧。
  5. ^ https://8centi.jp/ideal/202/. [リンク切れ]
  6. ^ a b c d e f 女子的生活”. NHK. 2018年1月10日閲覧。
  7. ^ a b c d e f 川本 2014, p. 30.
  8. ^ a b 日本人3名出場!ニューハーフ世界一を決める「ミス・インターナショナル・クイーン2013」が2013年11月1日開催”. タイランドハイパーリンクス (2013年10月10日) 2019年4月29日閲覧。
  9. ^ a b c Miss International Queen 2015”. Tiffany’s Show Pattaya Co., Ltd. 2018年1月10日閲覧。
  10. ^ a b Check! 女子的生活 トランスジェンダー 強く、明るく”. 毎日新聞(大阪夕刊) (2018年1月20日) 2018年9月9日閲覧。
  11. ^ プロパガンダ運営部 (2014年4月27日).“記事: さつき新主宰就任式で語ったプロパガンダへの想い”. プロパガンダ. 株式会社UNI. 2019年4月29日閲覧。
  12. ^ 川本 2014, p. 12.
  13. ^ a b 次回予告: 【重大発表】プロパガンダは次回で最終回になります!”. プロパガンダ. 株式会社UNI. (2016年2月27日) 2019年4月30日閲覧。
  14. ^ a b ブレイクスルー File.53 生きづらいなら変えちゃえば?トランスジェンダー・さつき 初回放送 2016年5月30日(月) 午後8時00分 NHK福祉ポータル ハートネット、2016年5月30日更新。
  15. ^ a b 乙女塾 2017.
  16. ^ 男女の垣根 服装で問う 東大・安田講堂でファッションショー”. 東京新聞 夕刊 (2018年5月25日) 2018年9月9日閲覧。
  17. ^ 関根和弘 (2019年1月17日).“トランスジェンダーの大学院生、畑島楓さんがミス・インターナショナルクイーンに挑むわけ 日本予選が1月17日、東京で開催される”. 2019年4月29日閲覧。
  18. ^ 元おとこのこ応援バラエティ プリティウーMEN”. BSスカパー!. 2019年4月29日閲覧。
  19. ^ 南 2017.
  20. ^ a b 入賞作品リスト フィルム部門 Aカテゴリー(TV CM)”. 2017 57th ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS. 全日本シーエム放送連盟. 2019年4月29日閲覧。
  21. ^ 「NEWSな2人」 2017年3月4日(土)放送内容”. テレビ紹介情報. 価格.com. 2019年4月30日閲覧。
  22. ^ NEWSな2人 性的少数者の怒り!LGBT偏見問題徹底討論!”. gooテレビ番組. 2019年4月30日閲覧。
  23. ^ 「東京レインボープライド2017」でのメークショーのレポート 資生堂、2017年7月13日。[リンク切れ]
  24. ^ 人生が変わる1分間の深イイ話バラエティ×しゃべくり007 合体SP 放送日:2018年8月13日 日本テレビ”. ザテレビジョン. 2019年5月18日閲覧。
  25. ^ 人生が変わる1分間の深イイ話×しゃべくり007 東大首席卒の天才美女に密着&女優・木村佳乃&ひょっこりはん”. gooテレビ番組. 2019年5月18日閲覧。
  26. ^ 川本 2014.
  27. ^ 川本 2014, p. 31.
  28. ^ 川本 2014, pp.23-24, p.30.

参考文献[編集]

  • 奥野斐 (2018年3月9日). “あの人に迫る 西原さつき トランスジェンダーの生き方を支援する「乙女塾」の設立者”. 中日新聞. 2018年9月9日閲覧。
  • 乙女塾(2017年10月12日). “男性の女性化するための教室「乙女塾(おとめじゅく)」” (プレスリリース). 企業リリース Powered by PR TIMES. 日刊工業新聞社. 2019年4月30日閲覧。
  • 川本直『「男の娘」たち』河出書房新社、2014年。ISBN 978-4-309-24674-1NCID BB16629735
  • 神庭亮介 (2017年10月14日). “「オネエ売り」はしたくない 元男子・西原さつきの目指す道”. BuzzFeed News. 2018年9月9日閲覧。
  • 南麻理江 (2017年7月11日). “「私は死ねない」葛藤と覚悟をうつすテレビCM LGBT当事者も「勇気をもらった」の声”. Huffingtonpost. 2019年4月30日閲覧。

外部リンク[編集]

(乙女塾)

(プロパガンダ)