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西ロンバルド語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
西ロンバルド語
Milanes/Milanées, Insubrigh/Insübrich, lumbard ucidental
話される国 イタリアの旗 イタリア, スイスの旗 スイス
地域 イタリア:
ロンバルディア州 (ミラノ県, モンツァ・エ・ブリアンツァ県, コモ県, レッコ県 , ローディ県, ソンドリオ県 , ヴァレーゼ県 , パヴィーア県 の一部, クレモナ県 のごく一部)
ピエモンテ州 (ノヴァーラ県, ヴェルバーノ・クジオ・オッソラ県, アレッサンドリア県 およびヴェルチェッリ県のごく一部)
スイス:
ティチーノ州
グラウビュンデン州の一部渓谷
話者数 不明[1]
言語系統
方言
言語コード
ISO 639-3
Glottolog west2343[2]
Linguasphere 51-AAA-odd ... 51-AAA-odj
 
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西ロンバルド語 (にしロンバルドご、イタリア語: Dialetto lombardo occidentale, ロンバルド語: Lumbard ucidental , 英語: Western Lombard dialect)とは、イタリアで話されているロンバルド語の主要方言のひとつである。主にロンバルディア州ピエモンテ州 、そしてスイスの一部地域で話されている。

地域分布の詳細は、ロンバルディア州で広範にまたがりミラノ県モンツァ・エ・ブリアンツァ県ヴァレーゼ県 コモ県レッコ県 ソンドリオ県 クレモナ県 の一部(クレーマとその周辺を除く)、ローディ県パヴィーア県 。ピエモンテ州 ではノヴァーラ県ヴェルバーノ・クジオ・オッソラ県アレッサンドリア県 の東側(トルトーナ)、ヴェルチェッリ県の一部(ヴァルセージア英語版)。そしてスイスティチーノ州グラウビュンデン州の一部)である。

ミラノ公国の領土に関連する地域名から、この言語はしばしばインスブリア語インスブリア英語版インスブリア人英語版を参照)またはミラネーゼ(ミラノ語)とも言われている。

概要

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イタリア語圏の文脈において、西ロンバルド語はしばしばイタリア語の方言だと誤って呼ばれる。西ロンバルド語と標準イタリア語は大きく異なっている[3] 。 ロンバルド語全体でみれば、ロンバルド語の話者はロンバルド語の他の方言とのやり取りに困難を覚えることさえあり、会話用の標準語が必要な場合もあるが、西ロンバルド語の諸方言はどれも相互理解可能性が高い傾向にある[3]。これら西ロンバルド語の諸方言は母音/o/, /ɔ/の発音差や破擦音/ts/が摩擦音/s/に変化することなどいくつかの差異はあるものの[4]東ロンバルド語よりも同質的である。

西ロンバルド語にはロンバルディア州やその他の地域で公式の地位がない。 ロンバルディア州の唯一の公用語はイタリア語である。

文法

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西ロンバルド語の通時的な複数形変化の概略を以下に記す。以下の表記はミラノ語英語版正書法による。

女性名詞

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女性名詞の大部分は単数形が -a で終わる。女性語の複数形はそこから -a を除いた形である (例:単数 la legora /複数 i legor「野ウサギ」、単数 la cadrega / 複数 i cadregh「椅子」)。西ロンバルド語では母音の長さについて「後続する子音が有声子音なら長く(例:legora [legu:ra])、無声子音なら短い(例:agata [agata] 「瑪瑙」)」という傾向があるが、こうした複数形の変化で語末子音が無性化した場合でも母音の長さは維持される。すなわち、上記の例における cadrega [kadre:ga]「椅子」 は複数で cadregh となり、語末の -gh は [k] と無声子音で発音されるものの、これにより cadregh [kadrek] となることはなく、元の [e:] を保持して [kadre:k] となる。

また、このようにして作られた複数形がある種の子音連続で終わる場合は、子音連続を避ける形で[i]または[ə]を追加することができる(例:ミラノ語の例:scendra ['ʧẽ:dra] n複数形は scendr ではなく scender)。 形容詞については、複数形と男性形はしばしば同形である。

男性名詞

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男性語の大部分は単数形が子音で終わり、複数でも同形である(例:単数 el tramvaj 、複数 i tramvaj 「路面電車」; 単数 el lett、複数 i lett 「ベッド」)。語幹が特定の子音グループで終わる場合、子音間にシュワー[ə]を追加することが単数形と複数形の両方で可能である。シュワー[ə]の追加が不自然に見えるとき、最終的な -o (pron. /u/) が単数名詞に追加され、-i が複数形に追加される。

-inで終わる、またはさほど一般的ではない-ettで終わる男性語は、複数形がitt (fiolin/fiolitt)である。-ll で終わる男性語の複数形は-j で、これは-ll- を落として-i を追加したことに由来する (el sidell/i sidej ; el porscell/i porscej ; el cavall / i cavaj)。これは定冠詞でも同じことが起こる(singular ell > el, plural elli > ej > i)。

-a で終わる男性語は変化しない。これらは固有名詞pirlaのような古代ギリシア語慣用句的な単語、人を中傷する単語である。

バリエーション

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西ロンバルド語は、4つの主要な変種に分けることができる。

  • ロンバルド・アルピノ(ソンドリオ県 とヴェルバーノ・クジオ・オッソラ県、スイスではティチーノ州とグラウビュンデン州で話される)
  • ロンバルド=プレアルピノ・オクシダンターレ(コモ県、ヴァレーゼ県、レッコ県 、ティチーノ州ルガーノとその周辺)
  • バッソ=ロンバルド・オクシダンターレ(パヴィーア県、ローディ県)
  • マクロミラネーゼ(ミラノ県、モンツァ・エ・ブリアンツァ県、ノヴァーラ県、ヴェルチェッリ県の一部)

県や自治体の行政区画は、話される言語とは一般に独立しているため、この境界は明らかに概略区分である。

以下、西ロンバルド語のより細かいバリエーション[要出典]

叙述法

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西ロンバルド語文献における最も重要な正書法は、古典ミラノ語正書法英語版である。それはカルロ・ポルタ英語版(1775-1821)とデリオ・テッサ英語版(1886-1939)によって使用された。Circolo Filologico di Milano により完成に至った。他の正書法にはTicinese, the Comasca, the Bosina, the Nuaresat, the Leccheseがある[要出典]

文献

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一部の西ロンバルド語テキストが使用可能である。様々な辞書、数種類の文法書、広範な文献(インスブリア語文学英語版を参照)、そして近年では福音書の翻訳がある。

関連項目

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出典

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  1. 話者の上限は250万人前後とされるが[要出典] 、これは西ロンバルド語を「理解」できる人数を示したもの。イタリアの他地域(主にミラノ)からの移民のため、ロンバルディア州西部における西ロンバルド語の使用は非常に稀で、大半の人は流暢に話せない[要出典]
  2. Hammarström, Harald; Forkel, Robert; Haspelmath, Martin et al., eds (2016). “西ロンバルド”. Glottolog 2.7. Jena: Max Planck Institute for the Science of Human History
  3. 1 2 Ethnologue report for Lombard
  4. Gian Battista Pellegrini, Carta dei dialetti d'Italia, Pacini, Pisa, 1977.

参考文献

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  • Andrea Rognoni, Grammatica dei dialetti della Lombardia, Oscar Mondadori, 2005.
  • AA. VV., Parlate e dialetti della Lombardia. Lessico comparato, Mondadori, Milano 2003.