西ノ島町

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にしのしまちょう
西ノ島町
国賀海岸・摩天崖
国賀海岸・摩天崖
日本の旗 日本
地方 中国地方山陰地方
中国・四国地方
都道府県 島根県
隠岐郡
団体コード 32526-1
法人番号 8000020325261
面積 55.96km2
総人口 2,904
推計人口、2018年4月1日)
人口密度 51.9人/km2
隣接自治体 (海上で隣接)
隠岐郡海士町知夫村
西ノ島町役場
町長 升谷健  
所在地 684-0211
島根県隠岐郡西ノ島町大字浦郷534番地
北緯36度5分35.4秒東経132度59分39.6秒
西ノ島町役場
外部リンク 西ノ島町公式サイト

西ノ島町位置図

― 市 / ― 町 / ― 村

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西ノ島町(手前)。2008年7月

西ノ島町(にしのしまちょう)は、島根県隠岐郡隠岐諸島西ノ島に所在する。面積56.05平方キロメートル、人口3,161人(平成24年5月1日現在)。隠岐郡内では隠岐の島町に次いで2番目に大きな町である。

地理[編集]

島は山がちで耕地は少ない。南岸は島前3島に囲まれた穏やかな海で、良港が多い。北岸は荒海であるが、良漁場である。 1915年(大正4年)島中央の地峡部を南北に貫く船引運河が開削され、島南部の港から北部の漁場へ簡単に行けるようになった。南岸の浦郷港は隠岐最大の漁業基地となっている。

歴史[編集]

古代の隠岐国知夫(ちぶり)郡三田(みた)郷の地である。延喜式神名帳の名神大社である由良比女神社をはじめ、式内社が多い。

(天皇の配流地は現・西ノ島町の「黒木御所」とする説と現・隠岐の島町島後)の「国分寺」とする説がある。後に天皇は脱出する)。
  • 近世 - 北前船風待港として栄える。
  • 1904年(明治37年)5月1日 - 隠岐国にて島嶼町村制施行。知夫郡(ちぶぐん)浦郷村(西側)は単独で自治体を形成。美田村・別府村・宇賀村(東側)は黒木村となる。
  • 1915年(大正4年)5月 - 両村の境界部に船引運河が開通。
  • 1946年(昭和21年)11月3日 - 浦郷村が町制施行して浦郷町となる。
  • 1957年(昭和32年)2月11日 - 浦郷町と黒木村が合併して西ノ島町が成立。
  • 1969年(昭和44年)4月1日 - 隠岐諸島内4郡が合併して隠岐郡となり、隠岐郡西ノ島町となる。
  • 2005年(平成17年)4月23日 - 西ノ島大橋が開通。

離島ブーム[編集]

離島ブームとは、内地からの離島振興や離島観光地化の影響により、1967年(昭和42年)頃に離島への観光客が増加したことである[1]。さらに、隠岐諸島は1963年(昭和38)年に国立公園大山隠岐国立公園)に指定された。それ以前の隠岐の人々にとって海は日常的なものであり、観光の対象やとりわけ美しいと感じる景観ではなかった。しかし、国立公園への指定をきっかけに突然観光客が激増したことで、旅館、民宿、土産物屋は無論のこと一般の人々も魚を売り、民宿を手伝い大いに潤った。国賀海岸では、国賀祭も始まり、皇太子来町のきっかけにもつながった[2]。1968年(昭和43年)には離島の観光ブームによる、観光客や釣り客、島民のおかげで隠岐汽船の経営は黒字になった[3]

人口[編集]

Demography32526.svg
西ノ島町と全国の年齢別人口分布(2005年) 西ノ島町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 西ノ島町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
西ノ島町(に相当する地域)の人口の推移
1970年 5,210人
1975年 5,089人
1980年 4,830人
1985年 4,886人
1990年 4,429人
1995年 4,048人
2000年 3,804人
2005年 3,486人
2010年 3,136人
2015年 3,027人
総務省統計局 国勢調査より

教育[編集]

西ノ島小学校
  • 西ノ島町立西ノ島小学校
  • 西ノ島町立西ノ島中学校

交通[編集]

隠岐・西ノ島 別府港(2012年3月20日)

西ノ島#交通の項も参照のこと

航路[編集]

西ノ島を発着する航路は島西部の別府港を起点としており、ここから隠岐汽船が本土の七類港(島根県松江市)および境港(鳥取県境港市)へと、フェリーフェリーくにがフェリーおきフェリーしらしま)および高速船(レインボージェット)を運行している[4]

上記航路は島前内各島にも寄港するが本数が少ないため、同じく別府港から隠岐観光が島前の内海内で島前内航船を運行し、フェリーどうぜんおよび内航船いそかぜの2隻で中ノ島菱浦港および知夫里島来居港とを結んでいる。この内航船は一部隠岐汽船の本土行航路とも接続している[5]

バス[編集]

西ノ島町営バスが浦郷・別府間を中心に島内を運行している。バス便は一部本土行航路との接続がある[6]

観光[編集]

自然[編集]

展望所[編集]

運河[編集]

船引運河。西ノ島町美田
  • 船引運河 - 西ノ島中央部に位置する、内海と外海を結ぶ運河。1915年(大正4年)開削。

旧跡・神社[編集]

焼火神社本殿

文化[編集]

神社[編集]

西ノ島町の神社 [9] [10]
神社名 所在地 創建 主祭神
焼火神社(たくひじんじゃ) 焼火山 一条天皇の時 天照大神
比奈麻治比賣命神社ひなまじひめみことじんじゃ   799年以前 比奈麻治比賣命
真気命神社まけのみことじんじゃ 真気命
黒木神社くろぎじんじゃ 別府 後醍醐天皇
大山祗神社おおやまづみじんじゃ 別府
美田八幡宮みたはちまんぐう 美田尻 901年 誉田皇命・足仲彦命・息長足媛命
渡利神社わたりじんじゃ 大山 綿津見神
大山神社(おおやまじんじゃ) 大津 大山祀命
日吉神社ひよしじんじゃ 浦郷 1200年頃 大山咋命
高田神社たかたじんじゃ 小向 伊邪那岐命・素戔鳴雄命
橋之里神社はしのさとじんじゃ 波止 素戔鳴雄命
由良比女神社(ゆらひめじんじゃ) 浦郷 由良比女命
茂里神社もりじんじゃ 赤ノ江 句々廼馳命・軻遇突知命・金山彦・埴山姫命・草野姫
聖神社ひじりじんじゃ 珍崎 聖大神・事代主命
待場神社まちばじんじゃ 三度 1703年以前 猿田彦大神

芸能[編集]

隠岐島前神楽(由良比女神社)

行事[編集]

  • 精霊船(シャーラ船) - 毎年8月16日早朝に行われる送り盆の伝統行事。2004年(平成16年)記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財に選定[11]。木や竹の骨組みに葦や藁を巻きつけて作られる船:精霊(シャーラ)船に先祖の霊と供物を乗せて海へと見送る。船は各集落ごとに住民が協力しながら数ヶ月かけて制作する。マストは盆旗(ぼんばた)と呼ばれる色紙によって、色鮮やかに飾りつけられる[12]

方言[編集]

隠岐の方言には島それぞれ独特のアクセントがあり、西ノ島内でも地域別に違いがある。[13]

料理[編集]

西ノ島の料理
名称 写真 説明
まき 5月5日の節句に作るもち米、粳米を混ぜて挽いたものを水でこねて、カタリの葉(サルトリイバラの葉)で包んでから蒸したもの。[13]
こじょうい(なめみそ) 隠岐の代表的な副食兼調味料。夏の終わり頃に炒り大豆を挽き割ったものと、蒸した小麦を混ぜ合わせ、麹を入れて発行させてつくる。[13]
ヤキメシ 焼きおにぎりにこじょうい(なめみそ)をつけたもの。
赤ノ江巻き (しゃくのえまき) 西ノ島西部にある、赤ノ江地区に伝わる料理で、地元の人は「シャクネ巻き」と呼んでいる。軽くあぶった岩海苔の上にまんべんなくご飯を敷き、しゃもじでしょう油を塗って、「スズ」と呼ばれる巻簀で巻いたシンプルな海苔巻き。[14]
えりやき鍋 漁師たちが船上で食べていた賄食。シイラを唐辛子や玉ねぎを入れ甘辛く煮た鍋。「えりやき」とは魚を「炒める」が方言で「える」になったもの。[15]
おさかなスリーミーバーガー 西ノ島のご当地バーガー。西ノ島で採れた野菜と、西ノ島で採れたアジやアゴ(飛び魚)、白イカのすり身をパテに使用し、町内で焼き上げたバンズと手作りのソースが特徴。[15]

姉妹都市[編集]

出身者[編集]

出典[編集]

  1. ^ 西ノ島町小中学校教員会 『ふるさと 隠岐 西ノ島』 西ノ島町小中学校教員会、1995年3月、12頁。 
  2. ^ 小坂勝昭 『離島「隠岐」の社会変動と文化ー学術的研習ー』 株式会社御茶の水書房、2002年2月5日、143頁。 
  3. ^ 隠岐汽船株式会社 『隠岐汽船創立百周年記念誌ー百年の航跡』 隠岐汽船株式会社、1995年10月1日、90頁。 
  4. ^ http://www.oki-kisen.co.jp/timetable/ 隠岐汽船HP 2018年4月16日閲覧
  5. ^ http://www.town.nishinoshima.shimane.jp/files/original/20180119085419202.pdf 西ノ島町HP内「島前内航船【いそかぜ】【フェリーどうぜん】時刻表」 2018年4月16日閲覧
  6. ^ http://www.town.nishinoshima.shimane.jp/files/original/20180208101911302.pdf 西ノ島町HP内「町営バス・時刻表」 2018年4月16日閲覧
  7. ^ 観光バスガイドマップ”. 隠岐観光. 2018年4月15日閲覧。
  8. ^ 観光船ガイドマップ”. 隠岐観光. 2018年4月15日閲覧。
  9. ^ 島根県神社庁 隠岐郡”. 2018年4月15日閲覧。
  10. ^ 西ノ島町町史編纂委員 『隠岐西ノ島の今昔』 西ノ島町長 岡田晶平、1995年4月、367-378頁。 
  11. ^ 国指定文化財等データベース:隠岐西ノ島のシャーラブネ”. 文化庁. 2018年4月20日閲覧。
  12. ^ 西ノ島満喫☆観光 【イベント】:精霊船(しゃーらぶね)”. 西ノ島町. 2018年4月20日閲覧。
  13. ^ a b c 隠岐 西ノ島の今昔、西ノ島町、1995年
  14. ^ シマネスク36 美味・お国自慢”. 2018年4月15日閲覧。
  15. ^ a b 西ノ島町 2014年 町勢要覧 (PDF)”. 西ノ島町役場 (2014年). 2018年4月15日閲覧。

外部リンク[編集]