血分け

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血分け(ちわけ、韓国語: 피가름(ピガルム))とは、朝鮮半島で、主流派キリスト教が異端と見なした宗派を批判する際に使った用語である[1]。異端キリスト教が行う、教祖との性的通過儀礼を含む人の血統を浄化するための宗教儀式であるとされている[2]

韓国・朝鮮の宗教を研究する渕上恭子は1993年に、1930年代のキリスト教神秘主義に始まりイエス教会の系譜に連なる聖主教や統一教(統一教会)などの教団や、黄国柱などの周辺にみられた神秘主義者を「血分け教」と呼び、李龍道を「血分け教の開祖」と位置付けているが、帝塚山学院大学古田富建は、渕上の論にはその中身に関する具体的な考察がないことを指摘している[3]。ポリテクニック・サウスウェストの哲学科助教授・バーミンガム市のセリーオーク・カレッジ新宗教運動センター理事のジョージ・D・クリサイディス英語版は、「血分け」というハングルが存在するのだから、その言葉が指す宗教儀式(乱交パーティーではない)は朝鮮半島にあっただろうと推測することはできるが[4]、正確にどの新キリスト教集団が血分けを実践していたかはわからず、統一教会が行っていたという批判もしばしば見られるが推測の域を出ておらず、裏付けるだけの証拠はないと述べてる[4]

脚注[編集]

参考文献[編集]

  • 李元範櫻井義秀 『越境する日韓宗教文化―韓国の日系新宗教 日本の韓流キリスト教』 北海道大学出版会、2011年
  • 古田富建「韓国キリスト教系新宗教のイエス観 : 李龍道の晩年期の再考察とその系譜団体のイエス観」、『帝塚山學院大学研究論集』第46号、帝塚山学院大学リベラルアーツ学部、2011年、 17-38頁、 NAID 110008802572
  • ジョージ・D・クリサイディス 『統一教会の現象学的考察』 月森左知訳、新評論、1993年

関連項目[編集]