蛇頭

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蛇頭(じゃとう)とは、主に中国福建省を拠点とする密入国を斡旋するブローカー犯罪組織。またはそのネットワークの総称。英語圏ではSnakeheadスネークヘッド)と呼ばれている。

1980年代初頭から中国人密入国に関与して有名になった。現在日本ばかりでなくアメリカヨーロッパにも密入国のネットワークを構築している。一般的には組織犯罪と認識されがちであるが、その実態は、送り出し、輸送、出迎えなどに役割が分担され、各担当は繋がりがなく面識のない者同士がブローカーから請け負っていることがほとんどで、組織としての体を為していない。そのため、事件が発覚しても全容解明にいたらないことがほとんどである。

中国マフィア(福建マフィア)といわれることもあるが、前述の通り、マフィアとしての強固な組織は持たない。また、、「基本的には密入国以外の犯罪には手を染めない」というのは日本での誤解であり、中国本土では蛇頭の名前は各種凶悪犯罪と結び付けられて語られることが多く、実際に必要に応じて中国マフィアや日本の暴力団の手を借りることもある[要出典]

日本の海上保安庁特殊部隊SSTは蛇頭の密航船を摘発したことがあるということが確認されている。

密入国の手口[編集]

  • 外航貨物船コンテナや隠し部屋に潜み密入国を行う。
  • 予め合流地点を決めておき海上で密入国先の船に乗り換える。または密上陸地点で密入国先の組織に密航者を渡す。
  • 日本人からパスポート等を買い取り写真を貼り替える等の偽造を行い、日本人に成りすまして入国する。
  • 日本人蛇頭の現在の拠点はバンコクであり、日本人を仕切る人物が存在する。中国側からの依頼を受け、運び屋を準備したり、利益を得る為に経費などを捻出したりする。また、バンコク発日本経由やヨーロッパルートの提供、同行者の手配などを行う。最近の日本人蛇頭は過去に日本、アメリカ、ヨーロッパ等で検挙されている。

入管の対応[編集]

密入国以外にもさまざまなビザを使い合法的に入国しようとする蛇頭やその周辺の中国人が多いため、入国管理局でも福建省出身者に対する審査は非常に厳しい。