蛇矛

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日本製のTVゲーム「真・三國無双」に登場する蛇矛の再現模型

蛇矛(だぼう、じゃぼう)は、が長く、先のの部分がのようにくねくねと曲がっているため、そう呼ばれる

小説『三国志演義』の中で程普張飛が使う武器で、劉備関羽義兄弟の契りを結び、義兵団を結成したとき(桃園結義)に、劉備の「雌雄一対の剣」と、関羽の「八十二斤の青龍偃月刀」と一緒に張飛がそろえさせたものだといわれている。小説『水滸伝』に登場する林冲も張飛になぞらえ、この武器を使っている。

実際にこのような武器が生まれたのは、三国時代北宋時代よりもさらに後年の『三国志演義』や『水滸伝』が描かれたの時代であるといわれている。一丈八尺(約4.40m、一説には6m以上)で敵を刺したときに、傷口を広げよりダメージを大きくさせることを目的としている。

類似した形状(剣身が蛇のように曲がった剣)の武器は各国にも見られ(関連項目を参照)、蛇矛と関連して語られるものもあるが、発生時期はどれも蛇矛より古い。

関連項目[編集]

  • 蛇行剣 - 日本考古学上、蛇矛と関連付けられることもあるが、発生時期の差異、そして呪具的(実用外の)であることから関連性は低い。長柄系統と見られる蛇行剣は剣身が短い。
  • クリス (短剣) - インドネシアなど東南アジアに見られる剣身が曲がりくねった短剣。日本古墳期の蛇行剣の祖形(信仰的な面を含む)と見る説もある。
  • フランベルジェ - 刀身が波打つ西洋剣の総称。同様の殺傷効果を期待できる。
  • 方天画戟