蘇貞昌
蘇 貞昌 | |
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行政院長として公開された公式写真(2019年) | |
生年月日 | 1947年7月28日(77歳) |
出生地 |
中華民国 台湾省屏東県 屏東病院 |
出身校 | 国立台湾大学 |
所属政党 | 民主進歩党 |
第20・30代 行政院長 | |
内閣 | 第2次蘇貞昌内閣 |
在任期間 | 2019年1月14日 - 2023年1月31日 |
総統 | 蔡英文 |
内閣 | 第1次蘇貞昌内閣 |
在任期間 | 2006年1月25日 - 2007年5月21日 |
総統 | 陳水扁 |
民主進歩党 第11・14代 主席 | |
当選回数 | 全2回(2005・2012) |
在任期間 |
2005年1月15日 - 2005年12月3日 2012年5月30日 - 2014年5月28日 |
第23代 総統府秘書長 | |
在任期間 | 2004年5月20日 - 2005年2月1日 |
総統 | 陳水扁 |
第11代 台北県長 | |
当選回数 | 2回 |
在任期間 | 1997年12月20日 - 2004年5月20日 |
蘇 貞昌 | |
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職業: | 政治家 |
各種表記 | |
繁体字: | 蘇 貞昌 |
簡体字: | 苏 贞昌 |
拼音: | Sū Zhēnchāng |
ラテン字: | Su Tseng-chang |
和名表記: | そ ていしょう |
発音転記: | スー・チェンチャン |
蘇 貞昌(そ ていしょう、1947年〈民国36年〉7月28日 - )は、中華民国の政治家、弁護士。行政院長(首相、2期目)[1]、民主進歩党(民進党)主席[2]を歴任した。党内では「福利国連線」に属する[3]。陳水扁総統時代(2000~2008年)、呂秀蓮、謝長廷、游錫堃と共に「民進党四大天王」の1人に数えられた[4]。
経歴
[編集]台湾省立屏東中学を卒業後、台湾大学法学部に進学した[5]。1980年に陳水扁らと共に弁護士として美麗島事件を担当した[6]。
1989年、屏東県長選挙に出馬し、国民党の候補者を破って当選したが、1993年、再選を目指した選挙では国民党から立候補した台湾省交通処長伍沢元に敗れ落選[7]、その後民進党秘書長に就任した[8]。
1997年、台北県長選挙に立候補した。前職の尤清が汚職問題により投票前日に逮捕されるという事件が追い風となり、国民党候補の謝深山を破り台北県長に当選した[9]。このとき、党内最大派閥の「新潮流系」に属する盧修一が末期がんを患う身で蘇への投票を懇願したことが有権者に感動を与え、当選に大きく寄与したとされ、そのため蘇貞昌はこの後、新潮流に接近していった[10]。
2001年、泛藍陣営が擁立した統一候補王建煊に対し、蘇貞昌陣営は4年間の安定した県政をアピール、結果は87万票対82万票で再選された[11]。
陳水扁が2004年に中華民国総統に就任した後、台北県長であった蘇貞昌は陳総統の要請を受け総統府秘書長に就任[12]。福利国連線が事実上蘇貞昌系と謝長廷系に分裂、ほとんどが謝系に流れたこともあって、蘇貞昌は従来から関係が親密だった新潮流系にますます傾斜し、事実上新潮流系が最大の支持基盤となった[13][14][15]。
2005年1月30日の民進党主席選挙では、単独候補であったが、蘇貞昌は99.71%の信任を獲得し第11代党主席に選出され、同年2月15日に正式に就任した[16]。しかし同年12月3日、民進党が地方統一選挙(「三合一」:県市長・議会、里長選挙)で大敗したことにより党主席を引責辞任した[17][18]。
党主席辞任後、2006年1月19日に辞任した謝長廷の後任として行政院長に任命される[19]。その後、2008年の総統選挙に向けた党内予備選挙に名乗りを上げ、ライバル謝長廷と熾烈な争いを展開したが、2007年5月6日に行われた党員投票で、得票率44.66%の謝長廷に対して得票率33.40%と敗れ、予備選挙から撤退した[20]。5月12日、会見を行い行政院長辞任を表明した。その後、謝長廷から副総統候補に指名され、総統選挙を戦ったが、国民党の馬英九・蕭万長の前に敗北した[21][22]。
2010年11月に実施された台北市長選に立候補したが、現職で国民党推薦の郝龍斌に敗れた[23]。
2014年5月、民進党主席を退任。前任の主席だった蔡英文が再度主席に就任した[25]。
2018年4月、11月に実施される新北市長選への立候補を発表した[26]が得票率は42.85%にとどまり、57.15%の票を獲得した侯友宜に破れた[27]。
2019年1月11日、蔡英文総統より行政院長に任命され[28]、2020年5月20日、蔡英文総統の二期目でも行政院長に再任された[29]。
2023年1月19日、蔡英文総統に総辞職を申し入れたことを自身のFacebookで表明した。2022年11月の統一地方選で民進党が大敗して以降、支持率が大幅に低下していた[30][31]。
人物
[編集]電火球(台湾語:テンホエキュウ、電球のこと)というニックネームがある。特徴的な禿げ頭から[32]。
また、演説ではダミ声で「私は蘇貞昌です(台湾語でゴア・シー・ソーチンチョン goa si Sou Cheng-chhiong)」と挨拶、観衆が「Chhiong, Chhiong, Chhiong(チョン・チョン・チョン;それ行け、go!の意味)」と掛け声をかけるスタイルで盛り上げる(蘇貞昌の昌の字とChhiongが台湾語では同じ音)[33][34]。
同じく民主進歩党党員で、第9・10回立法委員の蘇巧慧は長女である[35][36]。
選挙記録
[編集]年度 | 選挙 | 選挙区 | 所属政党 | 得票数 | 得票率 | 当選 | 注釈 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1981 | 第7回台湾省議員選挙 | 屏東県選挙区 | 無党籍 | 36,429 | 10.16% | ||
1985 | 第8回台湾省議員選挙 | 84,644 | 21.94% | ||||
1989 | 第11回屏東県長選挙 | 屏東県 | 民主進歩党 | 228,481 | 54.28% | ||
1993 | 第12回屏東県長選挙 | 214,495 | 48.16% | ||||
1995 | 第3回立法委員選挙 | 台北県選挙区 | 66,146 | 4.67% | |||
1997 | 第13回台北県長選挙 | 台北県 | 571,658 | 40.67% | |||
2001 | 第14回台北県長選挙 | 874,495 | 51.31% | ||||
2008 | 第12期総統・副総統選挙 | 5,444,949 | 41.55% | ||||
2010 | 第5回台北市長選挙 | 台北市 | 628,129 | 43.81% | |||
2012 | 第8回立法委員選挙 | 不分区および海外華僑枠 | 4,556,424 | 34.62% | |||
2018 | 第3回新北市長選挙 | 新北市 | 873,692 | 42.85% |
脚注
[編集]- ^ 李欣芳 (2020年5月8日). “任命蘇貞昌續任閣揆 總統:台灣有護國院長真是福氣” (中国語). 自由時報 2022年1月21日閲覧。
- ^ “行政院蘇貞昌院長” (中国語). 行政院全球資訊網. 2022年1月21日閲覧。
- ^ 林美玲 (1992年9月29日). “「台灣福利國戰線」昨成立” (中国語). 聯合報
- ^ 王英銘 (2018年4月7日). “民進黨陳水扁與四大天王的時代過去了嗎?” (中国語). 新頭殼newtalk 2022年1月21日閲覧。
- ^ “蘇貞昌委員” (中国語). 立法院. 2022年1月22日閲覧。
- ^ “線民案延燒《美麗島》辯護律師團 《蘋果》帶你回顧42年來這些人怎麼了” (中国語). 蘋果新聞網. (2021年10月22日) 2022年1月22日閲覧。
- ^ 李穎; 謝東明 (2005年12月2日). “羅:勿讓蘇貞昌慘痛歷史重演” (中国語). 自由時報 2022年1月22日閲覧。
- ^ 何哲欣 (2018年5月26日). “【新北大戰2】老縣長回鍋 蘇貞昌用政績喚起選民回憶” (中国語). 蘋果新聞網 2022年1月22日閲覧。
- ^ “86年縣市長選舉 候選人得票數” (中国語). 中央選舉委員會. 2022年1月22日閲覧。
- ^ 兪肇福 (2018年5月8日). “盧修一逝世20年 蘇貞昌感恩當年「驚天一跪」” (中国語). 自由時報 2022年1月22日閲覧。
- ^ “90年縣市長選舉 候選人得票數” (中国語). 中央選舉委員會. 2022年1月22日閲覧。
- ^ “總統府秘書長蘇貞昌參加「憲政改造徵詢之旅-勞工權入憲中區座談會」” (中国語). 中華民國總統府 (2004年9月9日). 2022年1月22日閲覧。
- ^ “福利國惜別茶會 正式宣告解散” (中国語). 華視新聞. (2006年8月21日) 2022年1月22日閲覧。
- ^ 曾薏蘋 (2019年12月12日). “謝系分裂邊緣化 感情仍在” (中国語). 中國時報 2022年1月22日閲覧。
- ^ 何榮幸 (2000年7月19日). “蘇貞昌「腳踏雙船」 正義連線成民進黨最大派系” (中国語). 中國時報
- ^ “民主進步黨第十一屆黨主席補選開票結果新聞稿” (中国語). 民主進步黨中央黨部. 2005年1月30日閲覧。
- ^ 黄瑞弘 (2005年12月2日). “蘇貞昌:未能守住十席或北縣失利 辭黨主席” (中国語). 台灣英文新聞. 中央通訊社 2022年1月22日閲覧。
- ^ 何佩蓁; 翁乾晃 (2005年12月4日). “蘇貞昌請辭黨魁 黨院人事大風吹” (中国語). 華視新聞 2022年1月22日閲覧。
- ^ “總統宣布新閣揆由蘇貞昌接任” (中国語). 華視新聞. (2006年1月19日) 2022年1月21日閲覧。
- ^ 何哲欣 (2019年6月8日). “民進黨7次總統初選看這邊!蔡英文上次同額參選 這次面臨挑戰” (中国語). 蘋果新聞網 2022年1月21日閲覧。
- ^ 郭怡岑; 連源濱 (2007年9月6日). “長昌配定裝照 嚴肅中有搞笑” (中国語). 華視新聞 2022年1月21日閲覧。
- ^ “台灣中選會:馬英九當選總統” (中国語). BBC中文網. (2008年3月22日) 2022年1月21日閲覧。
- ^ 林佩怡 (2010年11月28日). “子彈效應 郝狂贏蘇17萬票” (中国語). 中國時報 2022年1月21日閲覧。
- ^ “蘇貞昌得票率50.47% 當選民進黨主席” (中国語). 台灣英文新聞. (2012年5月27日) 2022年1月19日閲覧。
- ^ 林楠森 (2014年5月25日). “民進黨主席改選蔡英文輕鬆三度當選” (中国語). BBC中文網 2022年1月19日閲覧。
- ^ 民進党から元行政院長の蘇氏が出馬へ=台湾・新北市長選中央通訊社
- ^ “九合一選舉即時開票>新北市長”. 中国時報. 2019年1月11日閲覧。
- ^ “蘇貞昌氏、2度目の行政院長就任へ意気込み「結果出す」/台湾”. 中央通訊社. (2019年1月11日) 2019年1月11日閲覧。
- ^ “行政院、新内閣の顔ぶれ発表/台湾”. 中央通訊社. (2020年5月19日) 2020年5月23日閲覧。
- ^ “台湾行政院長が辞意表明 地方選大敗で政権立て直し”. 時事ドットコム. (2023年1月19日) 2023年1月20日閲覧。
- ^ “台湾、首相が総辞職表明 統一地方選敗北で引責”. 産経新聞. (2023年1月19日) 2023年1月20日閲覧。
- ^ “《東森新聞》專訪 老縣長蘇貞昌暢談戀愛史、電火球由來” (中国語). 東森新聞. (2018年6月21日) 2022年1月19日閲覧。
- ^ “衝衝衝!蘇揆內閣週年 回顧影片自嘲:衝到臉歪一邊” (中国語). 自由時報. (2020年1月14日) 2022年1月19日閲覧。
- ^ 何榮幸 (2003-12-15) (中国語). 衝衝衝 蘇貞昌. 天下文化. ISBN 986-417-223-9 2022年1月19日閲覧。
- ^ “新北第五選區 蘇巧慧宣布當選” (中国語). 公視新聞網 (2016年1月16日). 2020年1月26日閲覧。
- ^ “蘇巧慧當立委、蘇巧純善設計 蘇貞昌家三千金不同領域各自發光” (中国語). 蘋果新聞網. (2020年7月17日) 2022年1月19日閲覧。
外部リンク
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