薬師寺克一
薬師寺 克一 やくしじ かついち | |
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生年月日 | 1933年2月15日 |
出生地 | 大分県 |
没年月日 | 2004年3月7日(71歳没) |
所属政党 | 無所属 |
当選回数 | 2回 |
在任期間 | 1998年 - 2004年3月7日 |
薬師寺 克一(やくしじ かついち、1933年(昭和8年)2月15日[1] - 2004年(平成16年)3月7日)は、昭和から平成期の地方公務員、政治家。東京都目黒区長(2期)。
来歴[編集]
大分県生まれ。目黒区職員課長、区議会事務局長、総務部長、助役などを歴任。
1998年10月18日に行われた目黒区長選挙に、自民党・民主党・公明党・自由党・社民党・自由連合の推薦を得て立候補。共産党推薦の片岡敏康を破り初当選した[2][3]。
2001年5月、前述の区長選挙をめぐり、選挙参謀だった元区長室長の菊谷伸夫と、目黒区議会議員の横山大が公選法違反の疑いで逮捕された。しかし起訴猶予となり、薬師寺も責任を問われることなく事件は終息した[4]。
2002年10月、自民党・民主党・公明党・自由党・社民党推薦で再選[3]。
薬師寺は、旧区役所本庁舎と公会堂の跡地について、開発計画も含めた提案方式の随意契約での売却方針を決めて開発案を公募。2003年1月に三菱商事に72億円で売却した。ところが最高で111億円での購入希望もあったことから、須藤甚一郎区議が「随意契約の採用は違法」として、区を相手どり薬師寺ら区幹部や商社に差額分を請求するよう求める訴訟を起こした[5]。
さらに社会福祉法人「西原樹林会」の特別養護老人ホーム建設をめぐる補助金不正受給事件に絡み、元目黒区議議員が目黒区に約1,500万円の損害賠償を求める訴訟を起こした。この裁判では薬師寺は証人として申請されることとなっていた。
2004年3月7日早朝、目黒区碑文谷1丁目の自宅で首を吊っているのを妻に発見される[5]。71歳没。翌3月8日、区の総合庁舎の清掃業務契約に関連して、契約課長が日本ビルシステムの代表取締役から200万円を受け取った収賄容疑で逮捕された[6]。
脚注[編集]
- ^ 『全国歴代知事・市長総覧』日外アソシエーツ、2022年、140頁。
- ^ 目黒区長選挙 - 目黒区
- ^ a b 目黒区・区長選 (東京都) : 政治データのブログ
- ^ “目黒区長選落選記”. 環境ジャーナリスト 中村正子 (2004年8月24日). 2020年3月30日閲覧。
- ^ a b “東京・目黒区長が首をつり自殺 「ごめんなさい」とメモ”. 朝日新聞. (2004年3月7日) 2020年3月30日閲覧。
- ^ 収賄事件にかかわる事実経過と再発防止に向けた検討課題の整理目黒区