蒼穹紅蓮隊
ジャンル | シューティング |
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対応機種 |
アーケード(ST-V)[AC] セガサターン[SS] プレイステーション[PS] EZアプリ(BREW)[EZ] (W31CA、W31Sのみ対応) |
開発元 | ライジング |
発売元 |
AC・EZ:エイティング SS:エレクトロニック・アーツ・ビクター PS:データイースト |
人数 | 1~2人 |
メディア |
AC:ロムカセット SS:CD-ROM PS:CD-ROM EZ:ダウンロードアプリ |
発売日 |
AC:1996年 SS:1997年2月7日 PS:1997年12月25日 EZ:2005年 |
『蒼穹紅蓮隊』(そうきゅうぐれんたい)は1996年にライジングによって製作され、エイティングから発売されたアーケードゲームである。縦スクロールシューティングゲーム。キャッチコピーは「死角なし。」 日本国外でのタイトルはTerra Diver。
ゲームシステム
8方向レバー(移動)と3ボタン(ショット、ウェブ切替、ボム)で自機を操作する。スタート前に三種類の中から自機を一機選択する。ショットボタンを押しっぱなしにすることによりN.A.L.Sが発動し、ウェブが展開される。全6ステージ×1周。
N.A.L.S.
全方位照準固定システム(No Blindspot All range Laser System,N.A.L.S.)のこと。ショットボタンを押しっぱなしにすることでウェブ(ワイヤーフレームで描かれた三次元シーカー)を展開し、ウェブ内に入った敵を高低差を問わず捕捉、ボタンを離すと誘導弾を発射する。ウェブの展開形状と最大発射弾数は、選択した自機により異なる。またボタンの切り替えにより、ウェブの展開形状を拡散型・集中型の2種類から選択できる。
ウェブ展開中は、メインショットを撃つことができない。メインショットでしか破壊できない敵弾もあるため、N.A.L.S.だけに頼ったプレイでは先に進むことが不可能なゲーム構成となっている。また、ステージボス戦ではウェブに捕捉できるターゲット数が少なくなるため、効果的な運用は望めない。
N.A.L.S.で4機以上の敵を捕捉して倒すと、得点に倍率がかかる。逆に2機以下の敵しか捕捉していない状態では得点が半減する。
ボム
本作では、通常の緊急回避としてだけでなく、積極的な攻撃手段としてボムを用いることができる。N.A.L.S.でロックオンした状態でボムを発射すると、ロックされた位置までボムが射出され、標的にピンポイントで大ダメージを与えることが可能である。
ボムで倒した敵の得点は分数計算(1/4)され、著しく低下する。逆にボムを最大数以上を取得するとその度にボーナス得点が入る。このため、初心者は慣れるまではボムを多用して生き延び、慣れてきたらボムを使わないようにして高得点を狙うという、2つのプレイスタイルを同居させることを狙った特徴的なゲームシステムとなっている。
自機
- 屠竜(とりゅう)
- 蒼穹紅蓮隊1号機。S.O.Qシリーズ第4案。金星・火星大気圏内での運用も視野に入れて開発された機種で、汎用性が高い。
- 拡散型ウェブは「半自立荷電曳導弾(EI-DOU)」、集中型ウェブは「渦状磁界重粒子弾(PINPOINT)」。
- パイロットは、尽星重工軌道事業部防衛2課課長・八指多薫(ヤシダ カオル)。
- 紫電(しでん)
- 蒼穹紅蓮隊2号機。S.O.Qシリーズ第10案。機体が軽量化されているため運動性が高く、またウェブの範囲も非常に広いが、火力に難がある。
- 拡散型ウェブは「全天熱光留照射機(ALLRANGE)」、集中型ウェブは「自己索識膨粒子弾(BOU-RYU)」。
- パイロットは、尽星重工軌道事業部防衛2課所属・朏良太(ミカヅキ リョウタ)。
- 鵬牙(ほうが)
- 蒼穹紅蓮隊3号機。S.O.Qシリーズ第25案。S.O.Qシリーズ集大成として開発された機種だが、推進出力と火力の高さ故に運動性が悪く、非常に癖が強い。
- 拡散型ウェブは「無死角偏重粒子弾(RANDOM)」、集中型ウェブは「索導粒荷無双砲弾(MU-SOU)」。
- パイロットは、尽星建設豊の海防衛部主任補・国村(クニムラ)リカ。
- 黄武(おうぶ)
- 蒼穹紅蓮隊4号機。S.O.Qシリーズ第26案。
- パイロットは、尽星重工軌道事業部防衛2課所属・下新居田哲生(シモニイダ テツオ)。
- プレイステーション版「蒼穹紅蓮隊 黄武出撃」にのみ登場する。
解説
本作は、西暦2056年の地球と近宇宙における、人工衛星打上の請負等を主業務とする宇宙開発企業・尽星の私設部隊『蒼穹紅蓮隊』と、ライバル企業・八福星間開発公司や、テロリストと化した中小企業連合、過激派自然保護団体との武力衝突が舞台となっている。蒼穹紅蓮隊の東京府上空での戦闘を、新聞が通常のニュースとして報じる描写があり、日常と戦場が接近した特殊な世界観が展開されている。
移植
- 1997年、セガサターンに移植。アーケード版がセガサターン互換のST-Vシステム基板で制作されていたこと。細かな環境設定が可能で、多くの特典も組み込まれている。後にサターン版バトルガレッガの体験版が同梱された廉価版『御徳用』も発売された。
- 同年、プレイステーションにも『蒼穹紅蓮隊 黄武出撃』(- おうぶしゅつげき)というタイトルで移植された。こちらは自機やステージが新たに追加され、長沢美樹によるナレーションが加えられるなど、アーケード版にはなかったオリジナル要素が多分に含まれているが、処理落ちが激しい。