蒜山高原

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蒜山高原 
Hiruzen 02.jpg
蒜山高原と上蒜山(中央)・中蒜山
標高 500m ~ 600 m
所在地 岡山県真庭市
位置 北緯35度17分52.92秒
東経133度43分17.28秒
種類 高原
Project.svg プロジェクト 山
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蒜山高原(ひるぜんこうげん)は、岡山県真庭市北部の蒜山地方に位置する高原である。

概要[編集]

標高500mから600m程度の高原地帯であり、西日本を代表するリゾート地の一つである(関西中国)地区の軽井沢とも呼ばれる)。また、日本最大のジャージー牛牧場なども存在する。週末やシーズンには京阪神中国地方四国地方方面からの観光客で大変賑わう。一帯は1936年2月1日大山国立公園(現在の大山隠岐国立公園)に指定されている。

蒜山高原は約60万年前に火山活動を停止した蒜山三座(上蒜山、中蒜山、下蒜山)の中腹に位置する。この地を流れている一級河川旭川は、現在こそ岡山市を経て瀬戸内海に注いでいるものの、大山噴火以前は日本海に向けて流れていて、現在の蒜山高原の南側がであった。大変風光明媚な場所だが、かつては軍用地昭和初期の陸軍射爆演習場)であった。

天候がよければ、北北西の方角に中国地方一の標高を持つ名峰、大山を見ることが出来る。

名物・特産品[編集]

蒜山大根
戦後の1947年からの開墾後、ダイコンの培栽に取り組み「蒜山大根」の名前で全国展開を行っている(夏は涼しく、また「黒ボコ」といわれる火山灰土壌がダイコンの栽培に適している)。
ジャージー牛製品
日本最大級のジャージー牛の育成などが有名で、牛乳の生産量も日本一を誇る。全国へ流通される加工品牛乳などは、蒜山酪農農業協同組合や岡山市に本社を置く会社が生産している。
ソバ
気候風土がソバ栽培に適しており、蒜山高原産のソバを利用した蒜山そばも有名。
焼そば
1960年代頃から蒜山地方の家庭や食堂では、ジンギスカンダレまたは味噌ダレと鶏肉を用いた焼そばが食べられてきた。2000年代のご当地B級グルメブームに伴い「ひるぜん焼そば」と名づけられ、PR活動が行われている。

妖怪伝承[編集]

スイトン
蒜山高原には「スイトン」と呼ばれる妖怪が出没すると言い伝えられている。スイトンは「悪人などのところに“スイー”っとやってきて、一本足で“トン”とその場に立ち、その場にいる悪人を引き裂き、食い殺す」と言われている[1]。このスイトンを模した像は高原のいたるところに置かれており、いかに縁が深い妖怪かよくわかる。
一貫小僧
蒜山高原には「一貫小僧」(いっかんこぞう)という妖怪の伝承もある。袈裟を着て数珠を持った小坊主のような者が、登山者の前に経文を唱えながら現われ、言葉を一言交わすと姿を消すという[1]

主な観光施設[編集]

交通[編集]

国道482号国道313号が高原を通過している。米子自動車道蒜山ICからアクセスできる(同道路に蒜山高原SAがある)。

但し鉄道が通っておらず、最寄り駅のJR中国勝山駅からのバスの本数も少ないため公共交通機関でのアクセスは不便である。

エピソード[編集]

1986年に蒜山高原で行われた「蒜山ロックフェスティバル」での聖飢魔IIの黒ミサ(人間界で言うライブないしコンサート)中、ボーカルのデーモン閣下が野外ステージの屋根から機材セットに転落し脚を骨折した。しかし、負傷直後に信者(ファン)に対して「吾輩はたった今元気でなくなってしまった」との一言のみを発し、激痛に耐えながら公演を全うした

脚注[編集]

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  1. ^ a b 村上健司編著 『日本妖怪大事典』 角川書店〈Kwai books〉、2005年、32-185頁。ISBN 978-4-04-883926-6

外部リンク[編集]