英辞郎
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英辞郎(えいじろう)は、「何でも載っている辞書を作りたい」と願う人たちで構成されるEDP(Electronic Dictionary Project)がアップデートし続けている英和・和英データベースである。
概要[編集]
英辞郎を利用するにはおよそ4通りの方法がある。
- ダウンロード販売で入手し、検索ソフトを使って利用する。
- アルクの公式サイトでオンライン英和・和英辞典形式の「英辞郎 on the Web」を参照する(無料)。
- 株式会社アルクが出版した英和・和英辞典のCD-ROMを一般書店あるいはネット書店で購入する。
- MCL社の英辞郎 EPWING版サイトからCD-Rの宅配を求め(有料)、別途用意した検索ソフトを使って利用する。
英辞郎は、1980年代にある翻訳家(匿名希望)が個人の英単語用例集として始めたプロジェクトである。その後、彼がEDPを結成し、EDPメンバーが長年共同編纂を続けている「成長する辞書」である。そのため英辞郎のデータには通常の英語辞書にない新しい語彙や複雑な言い回しも含まれ、最新の語彙が必要な研究者や翻訳者などによく利用されている。
EDPは英辞郎に含まれるデータの内容について一切の保障をしない[1]。膨大なデータの中には誤訳が含まれている可能性もある。そのため、正確を期するためには一般辞書を併用し、チェックを怠らないことが必要である。
ポケット英辞郎としてNTTドコモのiモードやauのEZWebの公式サイトとしても登録されている。
コーパスの問題[編集]
英辞郎ではコーパスとしてヤック企画から出版されている『ナンパ天国ニッポン』、『日本人女性の実態』、『日本人の秘密』『国籍を超えた若者たち』などの書籍とひらがなタイムズを利用していた。これらの膨大な例文の中に通常の辞書では見かけられないような珍妙なものや、日本人に対する差別主義的、また政治的に偏向している文章が多々含まれている。度重なる指摘を受けて運営者は2009年11月にヤック企画のデータを「英辞郎 on the Web」から除去しさらにそのほかの対応についても検討することになった。
ポータルサイトのgooのサービスであるgoo辞書のひとつとして採用されていたが、2009年11月30日をもって提供を終了した。
CD-ROM[編集]
- 『英辞郎』 EDP編、アルク、2002年3月12日。ISBN 4-7574-0570-7。 (100万語収録)
- 『英辞郎 第二版』 EDP編、アルク、2005年3月3日。ISBN 4-7574-0838-2。 (130万項目収録)
- 『英辞郎 第三版』 EDP編、アルク、2007年2月2日。ISBN 978-4-7574-1136-4。 (150万項目収録)
- 『英辞郎 第四版』 EDP編、アルク、2008年9月18日。ISBN 978-4-7574-1456-3。 (166万項目収録)
- 『英辞郎 第五版』 EDP編、アルク、2010年2月4日。ISBN 978-4-7574-1820-2。 (172万項目収録)
- 『英辞郎 第六版(辞書データVer.128/2011年4月8日版)』 EDP編、アルク、2011年6月3日。ISBN 978-4-7574-1985-8。 (182万項目収録)
- 『英辞郎 第七版(辞書データVer.136/2013年1月8日版)』 EDP編、アルク、2013年3月11日。ISBN 978-4-7574-2265-0。 (190万項目収録)
- 『英辞郎 第八版(辞書データVer.141/2014年8月8日版)』 EDP編、アルク、2014年10月7日。ISBN 978-4-7574-2489-0。 (195万項目収録)