若林奮
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若林 奮(わかばやし いさむ、1936年1月9日 - 2003年10月10日)は、日本の彫刻家。
人物
[編集]東京都町田市出身[1]。東京都立立川高等学校、東京芸術大学美術学部彫刻学科卒業。
鉄、銅、鉛などの金属素材を用いて自然をモチーフとした彫刻を制作した[2]。1980年、1986年のベネチア・ビエンナーレに出品。武蔵野美術大学、多摩美術大学教授を歴任した。詩人の吉増剛造や河野道代と共同制作を試みている。また700点の銅版画作品も制作しており[3]、吉増剛造は没後に銅板を譲り受けてオブジェ作品を制作している。
略歴
[編集]- 1962年、二科展にて金賞受賞。
- 1969年、第9回現代日本美術展にて東京国立近代美術館賞受賞。
- 1973年、文化庁芸術家派遣研修員としてパリに留学。
- 1987年、東京国立近代美術館・京都国立近代美術館で「今日の作家 若林奮展」開催。
- 1996年、第27回中原悌二郎賞受賞。
- 2003年、芸術選奨文部科学大臣賞受賞。
著書
[編集]- 若林奮・河野道代『花(静止しつつある夢の組織』(若林スタジオ刊、1998年)
- 若林奮・河野道代『花(静止しつつある夢の組織』(ギャラリー池田美術刊、2000年)
- 若林奮・前田英樹『対論 彫刻空間――物質と思考』(書肆山田、2001年)
- 若林奮『I.W.――若林奮ノート』(書肆山田、2004年)