花屋敷

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花屋敷(はなやしき)は、江戸時代に栽培した花など見せることを目的とした庭園・屋敷をあらわした呼称。

概要[編集]

川西市に花屋敷温泉・花屋敷駅に因んだ花屋敷という地名もある。

川端康成の小説「浅草紅団」に取り上げられた頃の浅草花やしき。

江戸では、現在でも東京都所管の庭園として現存する向島百花園(東京都墨田区)が開園後に花屋敷と呼ばれていた。その後隅田川をはさんだその向かい側の浅草にも花屋敷出現したのが、現在の浅草花やしきである。こちらは江戸末期の嘉永年間(1848-1854)に植木屋・森田六三郎が始めた観覧用の庭園で、小沢詠美子著『江戸ッ子と浅草花屋敷: 元祖テーマパーク奮闘の軌跡』(小学館 2006)によると花屋敷と号をつける至ったことについて明治31年(1898年)に刊行した『新撰東京名所図絵』で先に向島百花園がすでに花屋敷を名乗っており、紛らわしいという苦情があっても東叡山主輪王寺宮の庇護でのご許可である、としていたことが記されているとしている。

参考文献[編集]

  • 阿武 宏光 , 足立 裕司 , 中江 研 『9050 雲雀丘・花屋敷地区における戦前期の住宅地形成に関する研究(建築史・建築意匠・建築論) 』(日本建築学会近畿支部研究報告集. 計画系 (51), 909-912, 2011)
  • 惣郷正明・飛田良文編『明治のことば辞典』(東京堂出版 1986)
  • 『明治ニュース事典』(毎日コミュニケーションズ)
  • 小木新造〔ほか〕編『江戸東京学事典』(三省堂 1988)
  • 岩崎徂堂『新事業発見法』(大学館 明治36)
  • 「本屋にない本 『江戸の花屋敷 百花園学入門 向島百花園創設200周年記念』[東京都公園協会刊]」(国立国会図書館月報 (582), 25, 2009)