芦郷
芦郷(あしさと、生没年不詳)とは、江戸時代の大坂の浮世絵師。
来歴[編集]
蘭英斎芦国の門人かといわれる。作画期は文化10年(1813年)から文化13年9月頃にかけてで、合羽摺や錦絵の役者絵を描いている。
作品[編集]
- 「熊谷の次郎・中村歌右衛門」 大判錦絵 早稲田大学演劇博物館所蔵 ※文化10年3月、大坂中の芝居の『一谷嫩軍記』より
- 「さのゝ源左衛門・中村歌右衛門」 大判錦絵2枚続の内 池田文庫所蔵 ※文化13年3月、大坂角の芝居の『三月開嬉心船橋』より。芦広との合作
- 「八枚続之内 中村歌右衛門」(老女) 大判錦絵 池田文庫所蔵 ※文化13年3月、大坂角の芝居『其九絵彩四季桜』より。「その花の うつろい安し 姥桜 芝翫讃」の句あり
- 「森ノ蘭丸・中村歌右衛門 山口九郎治郎・市川鰕十郎」 大判錦絵2枚続 早稲田大学演劇博物館所蔵 ※文化13年5月、角の芝居『祇園祭礼信仰記』より
- 「才原勘解由・中村歌右衛門 鉄之助・市川鰕十郎」 大判錦絵2枚続 池田文庫所蔵 ※文化13年9月、角の芝居『伽羅先代萩』より