臼井隆一郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

臼井 隆一郎(うすい りゅういちろう、1946年2月9日 - )は、日本ドイツ文学者。東京大学名誉教授、元帝京大学外国語学部長・教授。

1946生まれ。ドイツ文学やドイツ文化にかかわる世界史的な文化論を論述している。アンナ・ゼーガース研究から出発し、ドイツ・ヨーロッパの文学・思想・歴史のうち『資本論』(カール・マルクス)、先史母権制神話 (ヨハン・ヤーコプ・バッハオーフェン) 、自然哲学ルートヴィヒ・クラーゲス)、法学カール・シュミット)、神学ギュンター・リューリング)などを、また日本文学からは石牟礼道子を主たる関心としている。

略歴[編集]

著書[編集]

外国語著作、雑誌論文などは本人公式サイト内の著作目録(キャッシュ)を参照。

単著[編集]

  • 『コーヒーが廻り世界史が廻る――近代市民社会の黒い血液』(中公新書、1992年)
  • 『パンとワインを巡り神話が巡る――古代地中海文化の血と肉』(中公新書、1995年)
  • 『乾いた樹の言の葉――『シュレーバー回想録』の言語態』(鳥影社:叢書フォーゲル5、1998年)
  • 榎本武揚から世界史が見える』(PHP新書、2005年)
  • 『『苦海浄土』論――同態復讐法の彼方』(藤原書店 、2014年)
  • 『アウシュヴィッツのコーヒー コーヒーが移す総力戦の世界』(石風社、2016年) 

単著(外国語教科書)[編集]

  • 『読んで話すドイツ文法』(朝日出版社、1995年)

編著[編集]

  • 『バッハオーフェン論集成』(世界書院、1992年)
  • 『カール・シュミットと現代』(沖積舎、2005年)

共編著[編集]

訳書[編集]

  • イバン・イリイチ『生きる希望――イバン・イリイチの遺言』(藤原書店、2006年)
  • フロリアン・ヴェルナー『牛の文化史』(東洋書林、2011年)

番組出演[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]