自閉症スペクトラム

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自閉症スペクトラム(じへいしょうスペクトラム、英語Autistic Spectrum Disorder、略称:ASD)とは、自閉症特定不能の広汎性発達障害などの各疾患を広汎性発達障害の連続体の1要素として捉えたもののことである。自閉症連続体(じへいしょうれんぞくたい)、自閉症スペクトル(じへいしょうスペクトル)などともいう。

概要[編集]

「自閉症スペクトラム」の概念は、1990年代に、主に自閉症やアスペルガー症候群研究者らによって提案された。

高機能自閉症とアスペルガー症候群に違いがあるのかどうか、知能指数の高低をどのように捉えるべきかなどの諸課題について、臨床医学医統計学における体系化・均質化を目指したものともいわれている。(いわゆる従来型)自閉性障害、高機能自閉症、アスペルガー障害、レット症候群小児崩壊性障害、特定不能の広汎性発達障害のことをいう。

DSM-5では、知的障害の有無を問わず、知的障害のないとされる高機能PDDを包括して、「自閉症スペクトラム」としてまとめられる方向で検討されている(このため、従来の高機能PDDは、「知的障害のない自閉症スペクトラム」のくくりとして捉えられる形となる)。

概念[編集]

大局的に概念を提示すると以下のような図になる。現在、概念の整理が行われている最中であるため、暫定的な分類である。

自閉症.PNG

自閉症スペクトラムの場合は、三角形型[1]で表記する場合もある(頂点に従来型の自閉症があり、底辺から見て左に行くごとにIQが下がり、右に行くごとにIQが上がるというもの。例えば、アスペルガー症候群は底辺の右寄りの部分に配置され、頂点の「従来型自閉症」との間に「高機能自閉症」が来る。底辺の左寄りにはレット症候群が配置され、レット症候群と「従来型自閉症」の間に「小児崩壊性障害」が配置され、それらが不可分の状態になっている。頂点に近いほど障害としての度合いが重く、底辺に近いほど軽いとされるが、レット症候群やアスペルガー症候群自体が「軽度」ではない点に注意が必要)。

関連項目[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 障害の基礎的理解の「広汎性発達障害の解説図2」を参照。

外部リンク[編集]