自由主義史観

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自由主義史観(じゆうしゅぎしかん)とは、日本の社会科教育学者の藤岡信勝(当時東京大学教授)の唱えた歴史検証法および史観。

定義[編集]

提唱者や支持者は、「大東亜戦争肯定史観[1]」と「東京裁判史観」「コミンテルン史観」[2]のいずれにも与しない立場を取っているとしており、「自由主義」という名前を冠しているのも、これらを廃した自由な史観だからだという意味で、(政治思想の)自由主義とはもともと関係がないので注意を要する。

藤岡の著書『自由主義史観とは何か』によると、ここでの自由主義は「個人主義ないし個人の自律性にそれぞれ志向するイデオロギー」ということで、左翼的な史観が支配的だった戦後の歴史学や教育学から、「自由」ということであり、具体的には、東京裁判や南京事件など自虐史観とされる特定の論点について、疑問を投げかけて再考を促し、批判する。そのため、一方で反対論者からは「歴史修正主義(修正主義)」や「新皇国史観」と呼ばれて批判されるため、立場によって呼び方が異なることがある。

唯物史観論者の永原慶二は、『「自由主義史観」批判』の中で西尾幹二の『国民の歴史』を批判している。

その他[編集]

1996〜98年、産経新聞で、藤岡の「教科書が教えない歴史」が連載された。自由主義史観に立った「新しい歴史教科書市販本」を出版した扶桑社は、共にフジサンケイグループである。自由主義史観に肯定的な立場の「ゴーマニズム宣言」がベストセラーとなったこともある。

脚注[編集]

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  1. ^ 従来の右翼史観をさす。近代日本の戦争の評価について「日本は少しも悪くなかった」というもの。
  2. ^ この二つは左翼史観をさす。前者は、近代日本の戦争の評価について「日本だけが悪者」というもの。後者は、唯物史観(マルクス史観)を言い換えたもので、日本教職員組合の教える歴史がこれにあたると主張される。

参考文献[編集]

  • 藤岡信勝 『自由主義史観とは何か—教科書が教えない歴史の見方』 PHP研究所、1997年。ISBN 978-4569570815 
  • 永原慶二 『「自由主義史観」批判 -自国史認識について考える-』岩波ブックレットNo.505 岩波書店 2000年 ISBN 4-00-009205-7

関連項目[編集]

外部リンク[編集]