膝つき行為
膝つき行為(ひざつきこうい)は 片方または両方の膝を地面につける姿勢や動作を指す[1]
膝をつく姿勢は 宗教的な祈りや服従 敬意の表現 求婚など さまざまな場面で用いられてきた
臣従儀礼
[編集]臣従儀礼は 中世ヨーロッパの封建制において 臣下である家臣が主君に忠誠を示し 両者の関係を確認する儀礼である
臣従儀礼では 家臣が主君の前にひざまずき 自らの両手を主君の手の間に置いて忠誠を誓う形式が用いられた[2]
この儀礼は英語では homage と呼ばれ 主君に対する服従や忠誠を象徴する行為だった[3]
求婚
[編集]西洋の求婚では 相手の前で片膝をついて結婚を申し込む形式が広く知られている[4]
一方 この形式の起源については明確な一致があるわけではなく 中世ヨーロッパの臣従儀礼や宮廷文化との関連が指摘される一方 現代的な求婚における慣習として定着したのは比較的新しいともされている[5]
人種差別抗議
[編集]2016年8月 NFLのプレシーズンマッチでサンフランシスコ・フォーティナイナーズのコリン・キャパニックは 試合前の国歌演奏で起立せずに片膝をつき 人種差別への抗議を表明した[6]
この行為はその後 アメリカ国内を中心に他の選手にも広まり 人種差別や警察による暴力への抗議を示す象徴的な行為の一つとなった
2020年東京オリンピックでは 国際オリンピック委員会(IOC)が大会開催直前の2021年7月に選手による意思表明に関する規則の運用を変更し 一定の条件下で競技開始前などの抗議行動を認めた[7]
これを受け サッカーイギリス女子代表をはじめ 複数の選手が試合前に片膝をついて人種差別への抗議やブラック・ライヴズ・マターへの連帯を表明した[8]
また 体操女子予選に出場したルシアナ・アルバラド(コスタリカ)は ゆかの演技終了時に片膝をつき 握りこぶしを掲げる姿勢を取り 人種差別への抗議の意思を示した[9][10]
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ↑ “KNEEL” (英語). Cambridge University Press. 2026年9月4日閲覧。
- ↑ “Homage” (英語). Encyclopedia.com. 2026年9月4日閲覧。
- ↑ “1911 Encyclopædia Britannica/Homage” (英語). Encyclopædia Britannica. 2026年9月4日閲覧。
- ↑ Hoplock, Lisa B.; Stinson, Danu Anthony (2022). “Rules of engagement: A content analysis of accepted and rejected marriage proposals” (英語). Journal of Family Psychology 36 (2): 258-267. doi:10.1037/fam0000903.
- ↑ “Why Do We Propose on One Knee?” (英語) (2026年6月10日). 2026年9月4日閲覧。
- ↑ “NFL選手が人種問題に抗議して国歌演奏で起立拒否、ルーキーも同調”. フランス通信社 (2016年8月30日). 2026年9月4日閲覧。
- ↑ “IOC、選手の抗議行為を一部容認 東京五輪で”. 日本経済新聞 (2021年7月3日). 2026年9月4日閲覧。
- ↑ “なでしこジャパン、片膝つき人種差別に抗議。Black Lives Matterに連帯するアスリートたち【東京五輪】”. ハフポスト (2021年7月25日). 2026年9月4日閲覧。
- ↑ “コスタリカの体操選手、演技中に片膝つき拳を突き上げる。Black Lives Matterへの敬意表明”. HuffPost. 2021年7月27日. 2026年9月4日閲覧.
- ↑ “東京五輪体操女子予選の床運動で人種差別への抗議の思いを込めた演技を披露する、コスタリカのルシアナ・アルバラド=有明体操競技場(AP=共同)”. 西日本新聞. 2026年9月4日閲覧.