腕くらべ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
腕くらべ
著者永井荷風
原題腕くらべ
舞台設定日本の旗 日本20世紀初頭
出版日
英語版出版日
  • 1963 (Meissner & Friedrich translation from 1918 version)
  • 2007 (Snyder translation from 1956 version)

腕くらべ(うでくらべ)は、永井荷風による長編小説である。

雑誌『文明』に1916年8月から1917年10月まで連載され、初版は1918年に十里香館から出版された(実質的には私家版である)。

東京新橋の花柳界を舞台として、芸者駒代と菊千代、実業家吉岡、役者瀬川一糸のからむ人間模様を描いている。中島国彦は、「単なる風俗小説を越えた、荷風の花柳界への思いの所在が感じられる」(『新潮日本文学アルバム 永井荷風』(1985年)p43)と評している。

翻訳により、英語版やロシア語版なども出版されている[1]

文庫版[編集]

脚注[編集]