脇田宗孝
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脇田 宗孝(わきた むねたか、1942年[1] - )は、日本の陶芸家。奈良教育大学名誉教授[1]。放送大学客員教授。
奈良県立畝傍高等学校を経て、奈良学芸大学(現・奈良教育大学)を1965年に卒業し、父祖の地・明日香村で飛鳥赫窯を開窯[1]、創作活動に入る。教育者、古代陶器研究家、陶芸作家の顔を併せ持つ。飛鳥・奈良時代の土器・須恵器・三彩など古代の陶芸技法の研究・復元における第一人者。ライフワークとして「陶芸における古代の造形美を探求し、その美と情感を多元的に具現すること」と、「陶芸の各種技法を習得し、土から生まれる創造的表現の喜びを体感させることにより、文化財の意味と価値を会得すること」を掲げている。妻は二弦琴奏者の脇田初枝[2]。次男は実業家の脇田珠樹。
略歴
[編集]- 1965.4~'70.3 伊奈製陶株式会社(現イナックス)タイル・デザイナーとして就職
- 1970.4~現在 奈良県明日香村にて陶房設立・開窯し、陶芸作家として活動
- 1972.4~'75.11 奈良芸術短期大学助教授
- 1975.12~'82.3 奈良教育大学教育学部助手
- 1982.4~'90.3 奈良教育大学教育学部助教授(構成・工芸) 大学院教育学研究科担当(工芸)
- 1989.7~'90.4 文部省(現:文部科学省)長期在外研究員 ドイツ・ヘッセン州立教員教育中央研究所にて陶芸研究・指導
- 1990.4~'08.3奈良教育大学教育学部教授(工芸・文化財教育) 大学院教育学研究科担当(工芸技法研究・工芸演習)
- 1996.4~'03.3 桜井女子短期大学(現畿央大学)非常勤講師
- 2002.4~'03.3 京都市立芸術大学非常勤講師
- 2006.4~現在 放送大学客員教授
業績
[編集]- 著書:『世界やきもの紀行』(芸艸堂/1996)
- 著書:『東アジアのやきもの』(河原書店/2008)
- 著書:『茶道雑誌-古今東西茶碗見聞録』(河原書店/2010)
- 論文:巨大埴輪の製作における技法の考察とその焼成実験
- 論文:茶碗の造形美と高台に関する考察
- 論文:弥生土器の造形美と技法に関する考察
- 学会:環太平洋国際化学会議(米国ハワイ開催)での「マイクロ波陶芸窯に関する研究」の招待発表
- 個展:<古代逍遥>脇田宗孝陶芸展(近鉄百貨店)
- 個展:<飛鳥心象>脇田宗孝陶芸展(明日香村犬養万葉記念館)
- 出展:朝日現代クラフト展(招待出展)
- 出展:奈良三彩展(奈良県立橿原考古学研究所)
社会活動
[編集]- 奈良県身体障害者作品展 審査員
- 奈良県美術総合展覧会 審査員
- 奈良県社会教育センター 県民講座講師
- 奈良県家庭教育子育て支援事業・家庭教育推進委員 企画委員・講師
- 奈良県高齢者作品展 審査員
- 奈良県美術展覧会 審査員
- 東大寺別院別格本山 新薬師寺 責任役員
- 飛鳥保存財団 評議員
- 明日香村文化協会 会長
- 明日香村文化財保存審議委員
- 飛鳥・橿原ユネスコ協会 相談役
出典
[編集]- ^ a b c “陶芸 脇田 宗孝 WAKITA Munetaka”. クリエイティブ飛鳥 未来への風プロジェクト. Creative飛鳥・未来への風実行委員会. 2019年11月13日閲覧。
- ^ 「伝統 二弦の琴 八雲琴」『大紀元時報 日本語版』3月1日号、2013年3月1日、7面。