能見正比古

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能見 正比古(のみ まさひこ、1925年7月18日 - 1981年10月30日)は、日本文筆家、編集者、相撲評論家。血液型はB型[1]。東京大学工学部を卒業後、出版社に勤務。1971年に血液型と気質とを統計的に関係付けたと称し、大衆向けに「血液型人間学」を発表した。客観的には血液型性格分類と呼ばれる。しかし、1981年に正比古は死去する。血液型人間学の普及を息子の能見俊賢が引き継いだ。

人物[編集]

北京政府奉天市生まれ。父はO型の小学校教師、母はB型[1]。本籍地は金沢市第四高等学校 (旧制)理科甲類を経て、東京大学工学部を卒業した後、法学部在学中に放送作家としての活動を始め、大学中退。三木鶏郎文芸部に所属し、放送作家としての活動を始める。[2]

O型の姉[1]、幽香里の影響で相撲部屋に出入りする中、姉と同じ相撲評論を書くことに[2]。1981年に死去するまで相撲誌に記事を掲載[2]

1963年から[2]学習研究社に勤め、雑誌や百科事典の編集長を勤める。子会社の立風書房の編集者もつとめた[3]。のちに退社して独立。能見は師匠であった大宅壮一から怪獣のあだ名をつけられていた[1]

姉の幽香里からが血液型と性格に詳しく、『血液型人間学』には書かれているが、正比古が中学時代には話を聞かされた[1]。能見とよく会話したことのある心理学者の詫摩武俊の発言では、能見の師匠であった大宅壮一に古川竹二の血液型説は当たると教えられ興味を持った[4]。心理学者の大村正男は、姉、大宅の両方から伝わった線もありえるとする[1]。その当時1938年頃、姉は東京女子高等師範学校(現お茶の水女子大学) に通学しており、古川は1940年に死亡しており、大村正男は古川の講義は受けていなかったであろうと書いている[1]古川竹二は以前この高校の教授であった。

1971年「血液型人間学」としてまとめ上げベストセラーにする。テレビに多く出演し、数多くの著書を世に送り出し、血液型人間学を大衆に広めた。また、彼は『週刊サンケイ』(現・SPA!)編集部の協力により著名人の血液型調査を行ったことでも知られる。

1979年には、『アボ・メイト』を創刊し「ABOの会」も組織した[1]

1981年に新宿で「三越レディスの会」での講演中、壇上で倒れ急死、享年57歳だった[1]。息子の俊賢(A型[1])があとを引き継いだ。

血液型人間学[編集]

経緯[編集]

血液型と気質の因果関係について独自のデータを集積し、対象者の思考パターンや行動パターンと絡めて独自に関連づけようとした。能見正比古は多くの書を出版し、テレビ出演を積極的に行ったことにより、彼の提唱する「血液型人間学」は1970年代後半にマスコミに注目され、現代にまで続くブームを巻き起こした。彼の死後、息子の俊賢が遺志を引継ぐ[注釈 1]

なお、多くの日本人が血液型性格分類に関する内容や話題を肯定的にとらえている。場合にもよるが、概ね60〜80%程度の人が血液型性格分類に肯定的な態度を示しており[5]、最近の社会心理学者が行った調査では、大学生の多くは血液型性格分類が好きであるために「相応の知識を持ってよく話題にし」「血液型と性格の間には多少の関係があり」「自身の血液型についてもある程度当てはまる」という結果が示されている[6]

概要[編集]

戦後の首相の血液型
日韓プロ野球三部門獲得者の各国血液型平均に対する比率
血液型のリード=おもり関係のイメージ図
血液型別のプレッシャーへの反応の仕方

「血液型人間学」は、能見正比古の造語である。血液型を理解することによって、よりよく人間を理解しようというのが当初の目的であった。現在の血液型占いでは、気質や性格をやや固定的に捉える傾向があるが、血液型人間学は必ずしもそうではない。彼が一貫して主張していたのは、血液型をグループとして見た場合に、気質や性格に傾向があるというものである。また、性格は必ずしも固定的に考えるべきものではなく、TPOによってダイナミックに変動するものとした。

イメージをつかむために、当時よく使われていた料理のたとえ話を紹介しておく。

人間を仮に野菜だとすると、O型は生野菜に相当する。野菜の種類はたくさんあるので、同じ血液型でも個性はいろいろある。生野菜は一番個性がよく表れるので、O型はバラツキも4つの血液型中で最も大きいということになる。

A型は漬物はたとえた。生野菜を漬物にしても元の野菜の個性は残っている。しかし、漬物という共通性は変わらない。もっとも、漬物であるので、生野菜の個性は多少なりとも抑制される。

B型は、野菜を煮物にたとえてみた。A型と同じく、野菜を煮たものという共通性が出てくる。また、A型と同様に生野菜に比べると多少は個性が減ってくる。 AB型は漬物にして煮るので福神漬ということになる。当然のことながら、個性は4つの血液型中で最小である。

このため、血液型で性格がわかるのは「4分の1」というのが彼の持論であった。血液型は先天的なものだから、先天的と後天的でそれぞれ半々となり、その半分の中でも野菜の個性で更に半分になるから、1/2×1/2=1/4ということになる。

O型の特性例
生きる欲望、バイタリティが強い。
強い目的志向性。目的が決ると直進し、達成力も随一。
仲間にはスキンシップな愛を持つ。家族思い。親友には裸の開放性、親分性もある。
反面、仲間外や未知の人に強い警戒心を持つ。
A型の特性例
“何かのため”に生きる生き甲斐を求める。
感情や欲求は抑制する方。そっとした思いやりや察しあいを大切にする。
ルール、慣習、秩序を重視、極端さを避け、羽目を外さぬ。反面、やや型にはまる。
筋を通し、ものごとのケジメ、白黒をハッキリつける。シンは一番ガンコで短気。
B型の特性例
マイペースの行動。しばられ、抑制されることを、ことにいやがる。
柔軟な考え方、新しいことや、自分と違った相手への理解力に富むアイデア性。
周囲の影響を最も受けず、また、気にしない。無用心さも一番。
総じて、ものごとにケジメが乏しい。
AB型の特性例
ドライに見えるほど合理的な考え方。
情緒の安定した面と、不定気ままな面と、はっきり分れた二面性。
人との応待はニコヤカでソツなく、頼まれたらイヤといえぬ親切さ。やや調子よさも。
反面、人とのつきあいに距離をおく感じ。

彼は統計データも分析していた。当時の著書には、相撲、プロ野球、陸上競技のようスポーツ選手のデータから、政治家の血液型、あるいは芸能界までとさまざな分野にまたがっている。また、読者や講演会の参加者などを対象にしたアンケート調査も頻繁に実施している。独自の人間分析にこれらの統計データを加味して様々な著書が執筆された。一例をあげると、夫と妻との関係について調べた『血液型愛情学』、陸上スポーツ選手を血液型で分析した『血液型スポーツ学』、国会議員や地方の首長について書いた『血液型政治学』などである。例えば、戦後の首相はO型17人と最も人数が多い。また、日韓プロ野球三部門獲得者の各国血液型平均に対する比率では、両国ともO型とB型が平均を上回っている。

「リード=おもり関係」も特徴の1つとなる。異なる2つの血液型間の人間関係を、処女作である『血液型でわかる相性』から発展させたもので、O→B→AB→A→O…という4つの血液型を一周するループで特徴づけられる。O型はB型をおだてておもりし、B型はAB型の行動を面白がり、AB型はA型の気持を理解でき、A型はO型を気遣って…と循環する。ただし、この関係は強弱関係でも上下関係でもない。相手の気持が理解できるから「おもり」できるのであるが、逆に気持ちがわかる相手には「リード」されることにもなるため、必ずしも一方的な関係ではない、というのが彼の説明である。

また、プレッシャーに対する血液型別の反応も独自の展開を見せていた。O型は普段は冷静だが、ある限界を超えると大混乱に陥りがち。A型はO型とは逆で、普段は比較的不安定であるが、臨界点を超えると開き直って安定する。B型はいつも自分の気持ちに神経質なため状況に関係なくやや不安定であり、AB型は安定と不安定を意識的・無意識的に切り替えているということである。

彼は、放送作家出身であるため、言葉には相当こだわっているようである。例えば、血液型別リーダーの特徴は次のように記述している。O型は「親分のO」である。O型は人間関係を重視し、上下関係にも敏感ということらしい。A型は「リーダーのA」となる。リーダーは、人間関係も重視しないわけではないが、基本的にはある一定の決まりに従って行動する。B型は「親方のB」と説明している。親分は決まりや人間関係よりも技術や事実を重視するという意味である。ちなみに、AB型は「大黒柱のAB」で、座っているだけで存在感があり、あまり細かい指示はしないとのことだ。

心理学者による統計的な批判の展開[編集]

批判が表面化したのは能見正比古の死去後(1981年以降)のことである[7]。また、批判した心理学者の多くの研究もそのサンプル(データの対象)は、一部の例外を除くと、その研究者の講義の受講者などに限られているため、適切な統計ではない[8]

本格的に否定されるためには、ランダムサンプリングされた研究が必要であり、いくつかの研究がこれを否定してきた[9][10]。一方でそうした研究では、条件を絞ると血液型によって統計的に有意な差が生じていることも確認されおり、この差は血液型性格判断の思い込みによる予言の自己成就ではないかという[10]

社会心理学者の山崎賢治・坂元章は、1978-1988年にかけて延べ3万人の世論調査データを分析した結果、統計に有意な差が見られた。しかし、これらの差は大きいとは言えず、また自己報告を分析対象としたので、予言の自己成就ではないかとしている[11]。長崎大学の武藤浩二・長島雅浩らは、山崎賢治・坂元章の研究結果を確認するため、同じ世論調査のデータを使って2000年代まで追跡したところ、血液型ごとの差は安定しており、一貫して有意差が出ていることが判明した[12]

社会心理学者の山岡重行は、大学生を対象として1999年(1300人)[13]と2006年(1362人)[14]に調査を行った結果を発表した。血液型により統計的に有意な差が生じているのは、血液型診断の知識や信念を持つ被験者のみであるため、マスコミ等の情報による思い込みによる影響であると結論付けている。その後、サンプル数を6600人に増やしても同じ結果が得られたと報告している[15]

その一方で、統計的に有意な差が生じている理由は、必ずしも思い込みや予言の自己成就だけで説明できないのではないかという意見もある。 複数の血液型診断の本に共通している性格特性が、どの程度のその血液型の人間に知られているかを調査してみたところ、大部分の特性では半分以下であった[16]。 これらの特性について、同じ質問項目を使っている山岡(1999)のデータ[13]と組み合わせて分析したところ、血液型による差とその特性がどの程度知られているかには関係がなかったという報告もある[17]

統計的に相関があるという報告の多くは、原因を予言の自己成就によるものとしているが、その存在を直接的に証明した研究はまだない。このため、統計的に相関がないのか、あるいは統計に相関はあるとしても予言の自己成就によるものなのか、あるいはこれらの相関は血液型によるものなのか、現時点では研究者の見解は一致していない。

特定の性格検査では血液型による差を検出できないという奇妙な現象も観察されている。

過去に各国で実施された血液型と性格の5因子モデル(ビッグファイブ)による性格検査では、血液型による有意な差は見いだされていない[18][19][20][21][22]。この性格検査は、自己評定の性格を数値化するため、「血液型ステレオタイプ」を信じている被験者であれば、自己成就による差が出ることも予想されていた。実際に調査した韓国の徐らの研究では[21]、被験者の大学生に血液型の特徴に関する質問をしたところ、統計的に有意な差が出たとのことである。しかし、同じ被験者にビッグファイブ性格検査を実施しても差は出なかった。そこで、不思議に思った韓国の孫らがこの論文のデータを再分析してみたところ、ビッグファイブ性格検査でも単独の質問なら「血液型ステレオタイプ」どおり差が出ていたとのことである。しかし、複数の質問をビッグファイブの5因子に集約してしまうと、単独では出ていた差が互い打ち消し合ってなくなってしまったことが分かった[23]

脳科学による研究[編集]

2011年には、ソウルベンチャー情報大学院大学の金らが4000人以上の成人の脳波を測定したところ、性格には差が出なかったが、O型が最もストレス抵抗力があると報告している[24]。また、光トポグラフィーを使った実験では、血液型によって脳の活性化部位が違う可能性が示唆されている。A型は左脳が活性化し、B型は右脳が活性化しやすいという[25]

このように、研究者らによって統計的調査・再調査・追試験が何度も行われているものの、現在に至るまで結論の一致が見られないのが実情である。

その他の著作活動[編集]

少年期よりの相撲好きで、姉とともにひいき力士を決め(姉は磐石熊太郎、彼は綾若真生だったという)ラジオで応援していた。それが影響して、印刷会社勤務時代に労組結成の中心人物となったとき、会社側が相撲部を作り土俵開きに春日野部屋の力士たちを呼んだことで、態度を軟化させたと本人がのちに書いている。また、1970年代から『相撲』誌の常連のライターとなり、相撲史に関するエッセイや「おーす、金星」などの小説を発表した。

著作[編集]

  • 『血液型でわかる相性 伸ばす相手、こわす相手』青春出版社、1971年(プレイブックス) 角川文庫では『血液型人生論』。
  • 『日本人 一民族・一国家・私たちの歴史』さ・え・ら書房<この民族が歩いた道>、1972年。
  • 『血液型人間学 あなたを幸せにする性格分析』サンケイ新聞社出版局、1973年。
  • 『血液型愛情学 愛と性のドラマ・20、000人の証言』サンケイ新聞社出版局、1974年。のち角川文庫。
  • 『血液型スポーツ学 陸上競技編』講談社、1976年。
  • 『血液型活用学 自分を生かし、人間関係をよくする本』サンケイ新聞社出版局、1976年。のち角川文庫。
  • 『現代性悪説 悪の現代社会に生きる本』地産ブックス、1976年。
  • 『ねぎまの殿さま 少年少女名作落語』偕成社、1976年8月
  • 『血液型エッセンス 性格と人間関係の実用百科』サンケイ出版、1977年6月 のち角川文庫、広済堂文庫。
  • 『血液型政治学 政治を動かす衝撃の事実!』サンケイ出版、1978年6月
  • 『マラソン地獄たび 韋駄天野郎たちの激闘のドラマ』講談社、1978年11月
  • 『血液型人生論 一度きりの人生を決める科学的プラン』日本文芸社<舵輪ブックス>、1979年8月
  • 『血液型で人間を知る本 研究成果の公開 幸せになる相性の科学』青春出版社<プレイブックス>、1979年9月
  • 『新・血液型人間学 あなたの人生を決定づける本』角川文庫、1980年12月
  • 『血液型と性格ハンドブック 最新データによる人間性百科』サンケイ出版、1981年4月
  • 『血液型女性白書』海竜社<ドラゴン・ブックス>、1981年4月。のち角川文庫 
  • 『血液型ゴルファー学 一線プロ50人に学ぶゴルフ・ライフ』サンケイ出版、1982年6月

ほか

相撲関係
  • 『横綱物語 その栄光と波乱の人間模様』講談社、1975年
  • 『相撲部屋物語 土俵をめぐる「花」と「海」の激争』講談社、1977年12月

共編著[編集]

  • 小島貞二共編『定本・艶笑落語』立風書房、1970年
  • 能見俊賢共著『血液型つき合い相性学』、青春出版社<プレイブックス>、1982年7月
  • 〃『血液型おもしろバレー人間学』日本文化出版、1983年11月。
  • 〃『「血液型」なるほど性格ハンドブック』<青春best文庫>、1996年。
  • 〃『「血液型」ここまでわかる愛情学』<青春best文庫>、1997年。
  • 〃『「血液型」ズバリわかる人間学』<青春best文庫>、1998年。
  • 〃『「血液型」で人間を知る本』<青春文庫>、1999年
  • 〃『「血液型」ピタリわかる相性』<青春best文庫>、1999年
  • 〃『「血液型」でわかる幸福学』青春文庫、2000年
  • NPOヒューマンサイエンスABOセンター共著『血液型人間学』青春出版社、2009年3月

注釈[編集]

  1. ^ 息子の能見俊賢は「NPO 血液型人間科学研究センター」を設立し活動した(2014年に一般社団法人ヒューマンサイエンスABOセンターに改組)。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j 大村政男 『新編血液型と性格』 福村出版、2012年、190-199、210頁。ISBN 978-4-571-24048-5
  2. ^ a b c d 能見正比古プロフィール”. ヒューマンサイエンスABOセンター. 2018年10月2日閲覧。
  3. ^ 野田昌宏『スペースオペラの読み方』<ハヤカワ文庫>、43頁。
  4. ^ 佐藤達哉、渡辺芳之「現代の血液型性格判断ブ-ムとその心理学的研究」 (pdf) 、『心理学評論』第35巻第2号、1992年、 p234-268。
  5. ^ 例えば、次の調査がある。
    • Yahoo!リサーチ(2008年12月25日発表)『「血液型本」に関する調査』-「自分の性格が適切に表現されており、共感・納得する」が66%、以下は「自分の性格を客観的に把握できたり、新たな発見がある」(59%)、「個性などを表現する手段や方法のひとつだと思う」(50%)、「友人付き合いで役立つ」(48%)、「恋愛関係で役立つ」(47%)などと続き、肯定的な項目が上位を占めた。
    • 上瀬由美子・松井豊 (1996) 血液型ステレオタイプ変容の形 ―ステレオタイプ変容モデルの検証― 社会心理学研究,11,3,170-179. -「血液型性格判断は楽しい」(83.6%)、「血液型性格判断が好き」(61.5%)とYahoo!リサーチと同様の結果となっている。
  6. ^ 山下玲子 (2008)「血液型性格判断はなぜすたれないのか」『日本社会心理学会大会発表論文集』第49回大会
  7. ^ 白佐俊憲・井口拓自『血液型性格研究入門』(1993年)の文献目録によると、能見正比古の存命中は心理学者の批判はほとんど存在しない。
  8. ^ 松井豊「分析手法からみた「血液型性格学」」、『現代のエスプリ』第324号、1994年、 114-120頁。
  9. ^ 『「心理テスト」はウソでした。』 日経BP社、2005年ISBN 4-8222-4446-6 - 1991年の松井の研究を肯定し、一貫した結果がないので性格との関係は確認できないとする。自分の学生の136名の学生を対象とした研究を紹介しているが、同著でのランダムサンプリングが必要などの指摘とは矛盾しているためこれは単に研究例の紹介である。
  10. ^ a b 縄田健悟「血液型と性格の無関連性―日本と米国の大規模社会調査を用いた実証的論拠」、『心理学研究』第85巻第2号、2014年、 148-156頁、 doi:10.4992/jjpsy.85.13016 - 有効人数で日米約9700人に調査をしたが、意味のある差は現れなかった。
  11. ^ 山崎賢治、坂元章「血液型ステレオタイプによる自己成就現象~全国調査の時系列分析 (口頭発表 退陣行動II 3)」、『日本社会心理学会大会発表論文集』第33巻、1992年、 342-345頁。 - 血液型性格関連説が社会的に広まり始めたころから数年後の1978年を起点に1988年までの日本人延べ32,347人の自己評価による性格の経年変化を調べ、自己評価の性格がステレオタイプに沿ったものへとより強化される傾向があることを示した。ただし最も大きな偏りを示した項目でも大量のデータでないと有意味とされない程度の微弱なものであった。
  12. ^ 武藤浩二、長島雅浩他 (2012) (PDF). 教員養成課程における科学リテラシー構築に向けた疑似科学の実証的批判的研究 (2011年度科研費研究成果報告書) (Report). https://kaken.nii.ac.jp/ja/file/KAKENHI-PROJECT-22650191/22650191seika.pdf 2018年9月8日閲覧。.  - 1978年から1988年までの11年間に毎年約3,000人(延べ32,347人)を解析したものであるが、このデータを2000年代にまで拡張して解析しても、血液型による差は有意で安定していることが判明した(詳細な人数・年数は報告書には未掲載)。
  13. ^ a b 山岡重行 (1999)「血液型ステレオタイプが生み出す血液型差別の研究」『日本社会心理学会大会発表論文集』第40回 - 詳細なデータは 山岡重行『ダメな大人にならないための心理学』の「第二夜 血液型性格診断に見るダメな大人の思考法―思いこみと勘違いのメカニズム」に掲載(ブレーン出版、pp.35-73、ISBN 4892426652
  14. ^ 山岡重行 (2006)「血液型性格項目の自己認知に及ぼすTV番組視聴の影響」『日本社会心理学会大会発表論文集』第47回
  15. ^ 山岡重行、大村政男、浮谷秀一「血液型性格判断の差別性と虚妄性」、『日本パーソナリティ心理学会発表論文集』第18巻0、2009年、 11頁、 doi:10.24534/amjspp.18.0_11 - 1999年から2009年までの6600人を調べたところ、多くの項目で有意差が出た。
  16. ^ 渡邊席子 (1994), 血液型ステレオタイプ形成におけるプロトタイプとイグゼンプラの役割, 社会心理学研究, 10(2), 77-86. - 複数の血液型診断の本に共通している特性を、4つの血液型ごとに7つずつ合計28項目を抽出し、どの程度のその血液型の人間に知られているかを調査してみたところ、28項目中20項目中が50%以下(平均は46.1%)であった。
  17. ^ 金澤正由樹『統計でわかる血液型人間学入門』幻冬舎ルネッサンス、2014年。 ISBN 9784779011092。16-36頁。
  18. ^ Cramer, Kenneth M.; Imaike, Eiko (2002年). “Personality, blood type, and the five-factor model”. Personality and Individual Differences 32 (4): 621–626. doi:10.1016/S0191-8869(01)00064-2. ISSN 01918869. 
  19. ^ Rogers, M; Glendon, A (2003年). “Blood type and personality”. Personality and Individual Differences 34 (7): 1099–1112. doi:10.1016/S0191-8869(02)00101-0. ISSN 01918869. 
  20. ^ Wu, Kunher; Lindsted, Kristian D.; Lee, Jerry W. (2005年). “Blood type and the five factors of personality in Asia”. Personality and Individual Differences 38 (4): 797–808. doi:10.1016/j.paid.2004.06.004. ISSN 01918869. 
  21. ^ a b So Hyun Cho, Eun Kook M. Suh, Yoen Jung Ro (2005年). “Beliefs about Blood Types and Traits and their Reflections in Self-reported Personality”. Korean Journal of Social and Personality Psychology 19 (4): 37-47. http://kiss.kstudy.com/thesis/thesis-view.asp?key=2498184. 
  22. ^ 久保義郎、三宅由起子「血液型と性格の関連についての調査的研究」、『吉備国際大学研究紀要 社会福祉学部』第21号、2011年3月31日、 93-100頁。
  23. ^ Sung Il Ryu, Young Woo Sohn (2007年). “A Review of Sociocultural, Behavioral, Biochemical Analyses on ABO Blood-Groups Typology”. Korean Journal of Social and Personality Psychology 21 (3): 22-55. http://kiss.kstudy.com/journal/thesis_name.asp?tname=kiss2002&key=2632666. 
  24. ^ Choong-Shik Kim ,Seon-Gyu Yi (2011), A Study on the effects of one's blood type on emotional character and antistress of adults, Journal of the Korea Academia-Industrial cooperation Society, 12(6), 2554-2560. - 2006年9月から2009年12月までに韓国精神科学研究所に脳波測定を依頼した成人(20歳-59歳の4636人)のデータを分析した結果、O型は他の血液型に比べて注意指数や抗ストレス指数が有意に高かった。
  25. ^ 2010年2月、血液型人間科学研究センターの主催により、ミニシンポジウム「血液型を考える〜ヒトABO式血液型遺伝子を理解する為に〜」が東京で開かれた際に灰田宗孝教授(東海大学医学部)が光トポグラフィーの実験結果を発表した(報告書はここから読める)。

参考文献[編集]

  • 前川輝光『血液型人間学―運命との対話』 ISBN 4879841951 - 肯定的な見解
  • 松田薫『「血液型と性格」の社会史―血液型人類学の起源と展開』 ISBN 4309241247/ISBN 430924145X
  • 白佐俊憲井口拓自『血液型性格研究入門―血液型と性格は関係ないと言えるか』 ISBN 4761005076
  • 山岡重行『ダメな大人にならないための心理学』第二夜 血液型性格診断に見るダメな大人の思考法―思いこみと勘違いのメカニズム ISBN 4892426652 - 心理学者による統計的には肯定的な結果
  • 山崎賢治坂元章 『血液型ステレオタイプによる自己成就現象〜全国調査の時系列分析〜』(日本社会心理学会第33回大会発表論文集 1992年) - 心理学者による統計的には肯定的な結果
  • Sung Il Ryu , Young Woo Sohn, 2007, A Review of Sociocultural, Behavioral, Biochemical Analyses on ABO Blood-Groups Typology, (The Korean Journal of Social and Personality Psychology) - 先行研究を著者独自のメタアナリティックな方法(メタアナリシスのことではない)で分析したもの - 心理学者による肯定的な結果