能楽協会

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公益社団法人能楽協会(こうえきしゃだんほうじん のうがくきょうかい)とは、大和猿楽の流れを直接継承している流派に所属する能楽師によって構成される団体である。

概要[編集]

現在、能楽と呼ばれる芸能は、明治14年(1881年能楽社の設立を機に猿楽を改称したものである。猿楽は室町時代観阿弥世阿弥音阿弥金春禅竹らによって大成され、織豊期に観世座、宝生座、金春座、金剛座のいわゆる大和猿楽四座が、黒川能などの例外を除くと寡占的な地位を占めるに至った。

大和猿楽四座は江戸時代に入ると江戸幕府の正式な音楽担当者と位置づけられ、金剛座から分かれた喜多流を加えて四座一流と呼ばれた。能楽協会は、この四座一流に所属していた諸流派の系譜を継ぐ能楽師たちのうち、素人習い事としての能楽ではなく、能楽上演を職業とする者が所属する職能団体である。

組織[編集]

2010年7月現在)

入会資格[編集]

シテ方は観世流宝生流金春流金剛流喜多流、ワキ方は高安流福王流、宝生流、笛方は一噌流森田流藤田流、小鼓方は幸流幸清流大倉流観世流、大鼓方は葛野流、高安流、石井流、大倉流、観世流、太鼓方は観世流、金春流、狂言方は大蔵流和泉流に所属する能楽師で、所属する流派の宗家および既に能楽協会の会員である者一名の推薦が必要とされる。また廃業の際には退会しなければならず、能楽協会会員であることが職業人としての能楽師であることと事実上は同義となっている。

なお、かつて四座一流に所属していた流派であっても、笛方の春日流のように既に廃絶した流派は入会資格に示されていない。また鷺流は佐渡島に残存しているが、やはり能楽協会入会資格は無い。

参考文献[編集]

  • 三浦裕子著・山崎有一郎監修『初めての能・狂言』小学館、1999年

外部リンク[編集]