能勢伊勢雄

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能勢 伊勢雄(のせ いせお 英語名:NOSE Iseo 1947年-)は、日本の写真家、前衛映像作家、ドキュメンタリー映画監督、音楽・美術評論家(批評)、書籍編集、音楽CDプロデュース、現代美術展企画等。さまざまな表現の交錯する場として1974年に老舗Live House『PEPPER LAND』を設立。岡山市・倉敷市連携文化事業『スペクタル能勢伊勢雄1968-2004』 展(企画:那須孝幸)にて、長年にわたる脱領域的、学際的な活動のすべてがはじめて広く紹介された。2009年より銀塩写真技術の継承を目的とした若手写真家集団「phenomena」(メンバー:岡崎裕子、岡茂毅、片山貴文、柴田聖子、能勢遊神、藤原奈津江、森美樹、丸山希世実)を設立、主宰。2010年より美学校岡山校(PEPPER LAND内)を開校。

略歴[編集]

  • 1947(昭和22)年、倉敷に生まれ、岡山で育つ
  • 10歳から高校卒業まで山崎治雄に写真を習い、高校在学中に岡山県連合美術展シリアスフォト部門、岡山市教育委員会主催写真展で石津良介山本遺太郎から、会長賞、金賞、白賞、ドキュメントフォト賞受賞。また山本遺太郎らと映画上映活動をおこなう。その後、大阪シナリオ学校にて新藤兼人今村昌平の講義に接する
  • 帰岡し、馬場正義氏とデザイン事務所『あどりえBOW』設立
  • かわなかのぶひろ主催の日本アンダーグラウンドセンター(現イメージフォーラム)京都上映会で『黙示録』を公開
  • 金坂健二らの「ニューズリール運動」に参加
  • LiveHouse『PEPPER LAND』(1974-)を設立主宰
  • 松岡正剛が提唱した「遊学」の実践として「岡山遊会」開始(1978〜2010現在)
  • 岡山県産業デザイン協会員
  • rock magazine』(阿木譲創刊)編集・執筆(1983-)
  • 水戸芸術館『ANOTHER WORLD』展(キュレーション:長谷川祐子)連動企画『超越思考講座・アナザーワールドへのプロローグ』企画ならびに講師(1993)
  • 水戸芸術館CD book『Prologue to ANOTHER WORLD』(1993)編集ならびに収録(企画:黒沢伸、取材:長谷川祐子)
  • 水戸芸術館『ジョン・ケージのローリーホーリーオーバーサーカス』展の3企画と映像作品『フルクサス・フイルムズ』上映(1994)
  • 山形国際ドキュメンタリー映画祭'95』にて映画作品『共同性の地平を求めて 68/75 荻原勝ドキュメント』が選出上映される
  • 水戸芸術館美術セミナー『現代美術のABC+D』の講師
  • 備前市商工会議所主催『備前アートイベント』のアシスタントディレクター('89-'95)として林三從と活動
  • 岡山県立美術館『岡山で創られた映画』に映像作品出品
  • 尾道市市立美術館『龍の國尾道 その象徴と造形』展監修(2000)
  • 実験映画の大回顧展『アンダーグラウンド・アーカイブス1958→in Kobe Kyoto Osaka』で映像作品が選出上映される
  • 岡山県主催『現代作家の眼アートウェーブ岡山・巡回展』に写真作品『PORTOGRAPH』と映像作品「フルクサス・フィルムズ』等を出展(2002)
  • 松岡正剛主宰『ISIS編集学校』師範(2002-)
  • 勝央美術文学館『高梨豊写真展』監修(2003)
  • 岡山・倉敷市連携文化事業『スペクタル能勢伊勢雄1968-2004』 展開催
  • 広島市現代美術館『松澤宥と9つの柱』展に作品出品(2004)
  • 水戸芸術館『X-COLORグラフィティ in Japan』企画(2005)
  • 横浜トリエンナーレ2005『ストリートにおける表現の可能性』パネラー
  • 岡山市Galeria Puntoにて『PORTOGRAPH 能勢伊勢雄 写真展』開催
  • 中国デザイン専門学校フリーゼミ講師
  • 美学校(神田神保町)特別講師として「最終美術思考工房 - 未来への軌跡 -」を講義(2006-)
  • 岡山市デジタルミュージアム主催の講演会『市民による美術展実現のための方法論-デジタル・ムネモシュネによるデジタル・ミュージアム の可能性について-』講師
  • 北島敬三主催「photographers' gallery」(新宿)にて個展『能勢伊勢雄写真展PORTOGRAPH』と『スペクタクル能勢伊勢雄 1968-2006』
  • 『photographers’gallery press no.5』(2006)に「記憶のトータルリコール 岡山市デジタルミュージアムの可能性」を寄稿
  • 丸亀市GALLERY ARTE にて個展『能勢伊勢雄個展「遊図」』
  • 倉敷toaruのグループショー『理想宮』(2007)にてカラー写真作品を出展
  • 銀座ask?にて能勢伊勢雄・植田信隆コラボレーション展『渦と記憶 -遊図(概念チャート)写真+コンピューターグラフィックス』(2008)
  • CD+BOOKJINMO『Ascension Spectacle』(2008)編集発行
  • ギャラリー冊(東京九段)新見隆企画『ルドルフ・シュタイナーと芸術』展に参加(2008)
  • サマー・オープン・カレッジ「山のシューレ」(那須)にてレクチャー「人類の救いとしての共同性 ―岡山大学紛争が現代に投げ掛けた問い」、およびドキュメンタリー映画『共同性の地平を求めて 68/75 荻原勝ドキュメント』2009年版を上映。
  • カスヤの森現代美術館(横須賀市)にて能勢伊勢雄・植田信隆コラボレーション展『渦と記憶 -遊図(概念チャート)写真+コンピューターグラフィックス』(2010)
  • かわなかのぶひろ映像上映会+トークショー (PEPPER LAND 35th Anniversary Event #2)にて、かわなかのぶひろ、大木裕之と鼎談(2010)
  • 「山のシューレ2010」(那須)にてレクチャー「ムジック・スペクタクル」
  • 高橋巖ハーモニカ独奏CD【HARMONIA】プロデュース(2010)
  • 『ユリイカ 特集バンクシーとは誰か? 路上のエピグラム』(2011年8月号, 青土社)に「ドキュメンタリーを脱臼させたアウトノミー映画」を寄稿
  • 岡本太郎生誕100年記念展『芸術と科学の婚姻 虚舟 (うつろぶね) ―私たちは、何処から来て、何処へ行くのか』出展(川崎市岡本太郎美術館, 2011)等、活動多数

主著・共著[編集]

  • 『スペクタル能勢伊勢雄1968-2004』(企画編集:那須孝幸 和光出版刊)
  • 『サイバーレボリューション』(第三書館刊) 
  • 『E』(ノイプロダクト出版刊)『ジ・オウム-サブカルチャーとオウム真理教』(太田出版刊)
  • 『観想の空間』(尾道市立美術館) 『龍の國 尾道 その象徴と造形』(尾道市美尾道市立美術館 2000)
  • 『X-COLOR GRAFFITI IN JAPAN』(FOIL 2005)
  • 『photographers’gallery press no.5』(2006)
  • 『新・音楽の解読:ダダ/インダストリアル/神秘主義/ハウス/ドローンまで、誰も教えない音楽史』(DU BOOKS 2013)等、他多数

参考文献[編集]

  • 伊奈正人著「サブカルチャーの社会学」所収「4 アンダーグラウンドシーン」(世界思潮社, 1999)
  • 椹木野衣著「屍体と音楽──能勢伊勢雄展をめぐって」(『新潮』2005年3月号所収)
  • 椹木野衣著『なんにもないところから芸術がはじまる』(新潮社, 2007)所収「文化における岩盤の露呈について」

外部リンク[編集]