聖ナウム修道院

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オフリド湖と修道院全景
修道院内の聖ナウム教会

聖ナウム修道院(せいナウムしゅうどういん、マケドニア語: Манастир Свети Наум)は、北マケドニアオフリドにある東方正教会修道院。この修道院を興した中世の聖人ナウム英語版ブルガリア語: Свети Наум)にちなんで名づけられた。オフリド市街地の29km南のオフリド湖沿いにあり、アルバニアとの国境線に隣接している。

概要[編集]

修道院は聖ナウムにより905年の第一次ブルガリア帝国の時代に開設され、開祖の聖ナウムは910年にこの修道院内の教会に埋葬された[1]。この教会はオスマン帝国領であった時代に破壊された後、16世紀から17世紀に再建されたものが現在見られるものである[2]。1912年から1928年6月まで、修道院のある土地はアルバニア領であった。その後、アルバニア大統領(のち国王)ゾグー1世により、アルバニアとユーゴスラビアの友好のしるしとして修道院のある土地はユーゴスラビアに割譲された(最終的にユーゴスラビア社会主義連邦共和国は解体し、この地を承継した北マケドニアに属することとなった)。

中世より多くの巡礼者が訪れる地[1]であるとともに、現在はマケドニア共和国内の著名な観光地である。

交通機関[編集]

脚注[編集]

座標: 北緯40度54分50秒 東経20度44分26秒 / 北緯40.91389度 東経20.74056度 / 40.91389; 20.74056