翠川敬基

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翠川 敬基
生誕 (1949-05-10) 1949年5月10日(74歳)
出身地 日本の旗 日本 長野県長野市
学歴 東京経済大学
ジャンル ジャズ現代音楽
担当楽器 チェロベース
活動期間 1969年 - 現在
共同作業者 富樫雅彦
佐藤允彦
高柳昌行
藤川義明

翠川 敬基(みどりかわ けいき、1949年5月10日 - )は、日本チェロ奏者[1]ジャズベース奏者として出発したが、後に幼い頃から親しんでいたチェロに転じ、ジャズのみならず現代音楽などの領域でも活動している。

経歴[編集]

長野県長野市に生まれる[1]。小学生の頃から、チェロのレッスンを受ける[2]東京都立豊多摩高等学校を経て[2]東京経済大学卒業[1]。大学在学中の1969年から[1]、ジャズ・ベーシストとして、新宿ジャズ喫茶などでの演奏活動を始める[2]

その後、チェロ奏者として活動するようになり、富樫雅彦 (ds) や佐藤允彦 (p) との共演や、様々なユニットへの参加を経て、1980年代以降は、片山広明 (g)、石塚俊明 (ds)、早川岳晴 (b) らとのグループ「緑化計画」に活動の軸を置く[1]2004年から2010年にかけては、黒田京子 (p) が率いる「黒田京子トリオ」に太田恵資 (vn) とともに参加していた[3][4]

翠川の活動は、ジャンルにとらわれない多彩なものであり、仲井戸麗市 (g) などと共演しているほか[5]、舞踏[6]や朗読の伴奏も手がけている[7]

おもなアルバム[編集]

リーダー作品[編集]

  • 『FIVE PIECES OF CAKE 5つのケーキのかけら』Offbeat Records、1975年
  • 『緑色革命』Offbeat Records、1976年 - 高柳昌行佐藤允彦それぞれとのデュオのライブ音源
    • 『完全版・緑色革命』doubtmusic、2009年 - 富樫雅彦とのデュオを追加した「完全版」

連名作品[編集]

著書[編集]

  • ポリーリズミック・プリズム:街は音楽家の旅の宿、北宋社、1982年
  • 気分はオフ・ビート、ミリオン書房、1987年
  • 犬の細道:それでも犬を飼いました物語 書き下ろしウルトラエッセイ、ファラオ企画、1992年
  • 音楽だいすき、福音館書店、1987年(月刊たくさんのふしぎ 27号)- 堀内誠一 絵:のち、1992年に「たくさんのふしぎ傑作集」で復刊
  • ワンといえばニャン : セロ弾きジャズマン一家の動物騒動記、ミリオン書房、2001年

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e 翠川敬基”. CD Journal. 2015年7月24日閲覧。
  2. ^ a b c 翠川敬基. “あの日、緑色の音を聞いた 第一章 その一 As Time goes by(3)”. 緑化計画. 2015年7月24日閲覧。
  3. ^ Kyoko Kuroda Trio プロフィール”. 黒田京子. 2015年7月24日閲覧。
  4. ^ もんてん引越ライブ” (PDF). 門仲天井ホール. 2015年7月24日閲覧。
  5. ^ 今井智子 (2005年10月19日). “(ステージ)仲井戸麗市 和み・緊張感、共演で新境地”. 朝日新聞・夕刊: p. 12  - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
  6. ^ “フラメンコの碇山奈奈、ジャズで踊る新作 8月19日から”. 朝日新聞・夕刊: p. 13. (1991年8月6日)  - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧:碇山奈奈のフラメンコの伴奏を渋谷毅らと行なったことの記事
  7. ^ “「未明」の世界に児童をいざない 上越で鑑賞会”. 朝日新聞・朝刊・新潟全県: p. 24. (2009年11月13日)  - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧:橘由貴の朗読の伴奏を行なったことの記事
  8. ^ Meta Hanamaki Aketa AKETA'S DISK 2007年8月26日発売『シチリアーノ』AKETA・藤川義明・翠川敬基”. アケタ. 2015年7月24日閲覧。

外部リンク[編集]

  • 翠川敬基 - ディスコグラフィ、ライブスケジュール