翔べイカロスの翼
『翔べイカロスの翼』(とべイカロスのつばさ)は、1978年に発刊された草鹿宏著作のノンフィクション作品。
概要[編集]
はじめは写真家志望でありながら、キグレサーカスに「ピエロのクリちゃん」として活躍した青年、栗原徹をとりあげた作品。ノンフィクション書籍の正式な名称は『翔べイカロスの翼 - 青春のロマンをピエロに賭けた若者の愛と死』である。
1979年にテレビドラマ化、1980年に映画化された。同じく1980年には、西友ファミリー劇場でミュージカル化(主演:子門真人)された。劇団東演によって舞台化もされており、1986年 - 1995年に上演(脚本:小松幹生)された後、2009年5月に新しい演出・脚本で上演された。
テレビドラマ[編集]
1979年10月7日、TBS系列『東芝日曜劇場』で放送[1]。TBS制作。主演は西城秀樹。演出は鴨下信一、脚本は石井君子。
『東芝日曜劇場』の通常放送は21:00 - 21:54であるが、当日は第35回衆議院議員総選挙の特別番組が編成されたため、20:45 - 21:40に放送された[1]。
キャスト[編集]
映画[編集]
翔べ イカロスの翼 | |
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監督 | 森川時久 |
脚本 | 松山善三 |
製作 | 相澤徹 |
出演者 |
さだまさし 奈良岡朋子 ハナ肇 宮口精二 倍賞美津子 曾我廼家五郎八 |
音楽 | さだまさし |
撮影 | 中尾駿一郎 |
編集 | 黒岩義民 |
製作会社 | 翼プロダクション |
配給 | 映画センター |
公開 |
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上映時間 | 112分 |
製作国 |
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言語 | 日本語 |
1980年1月26日に劇場公開された。独立系での公開となったため、ヒットにはつながっていない。また、全国各地の有志による、ホールでの上映会が近年でも行われており、あわせてビデオソフト化を要望する動きもあったが、2012年10月にDVD化され、ユーキャンより発売された。
TV放映については専門チャンネルではあるが、2014年9月14日に日本映画専門チャンネルにて放映予定となっている。
主演はさだまさし。また、作中の音楽監督も兼任している。さだにとって映画初主演である(映画出演は、前年に『関白宣言』における端役で経験している)。さだの楽曲「道化師のソネット」は、この映画の主題歌として制作されたものであり、本作の内容から着想して作曲している。なお、劇中使用の音源はシングルリリースのテイクとは異なり、一部の歌詞が省略されていた。
スタッフ[編集]
- 監督:森川時久
- プロデューサー:相澤徹
- 脚本:松山善三
- 撮影:中尾駿一郎
- 音楽:さだまさし
- 美術:村木忍
- 編集:黒岩義民
- 録音:本田孜
- スクリプター:山口逸郎、山本耕二、フリーフライト、キグレサーカス
- 助監督:渡辺範雄
- 照明:中谷敏清
キャスト[編集]
- 栗山徹:さだまさし
- 母:奈良岡朋子
- 団長・岡野雄之:ハナ肇
- 妻・春枝:水野利枝
- 息子・チビ:藤原友宏
- 山下鉄男:橋本功
- 妻・美子:井上美一
- 佐藤進:兵藤健
- 三輪彌七:宮口精二
- 三輪信介:尾藤イサオ
- 三輪百合:原田美枝子
- 南照子:倍賞美津子
- その子供:石井隆一
- 祖父・錦八:曾我廼家五郎八
- 照子の情夫:蟹江敬三
- 三木のり平(本人役)
- ヨネヤマ・ママコ(本人役)
脚注[編集]
外部リンク[編集]
- ユーキャン「翔べイカロスの翼」
- 「翔べイカロスの翼」事務局 - 映画版の上映会活動の詳細が記載
- 翔べ イカロスの翼 - allcinema
- 翔べ イカロスの翼 - KINENOTE
- 翔べ イカロスの翼 - インターネット・ムービー・データベース(英語)