習近平による新時代の中国の特色ある社会主義思想

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習近平による新時代の中国の
特色ある社会主義思想
A political slogan on the wall in Longhua District, Shenzhen, Guangdong, China, picture1.jpg
深圳に設置された「習近平思想」の屋外広告
各種表記
繁体字 習近平新時代中國特色社會主義思想
簡体字 习近平新时代中国特色社会主义思想
拼音 Xí Jìnpíng xīn shídài zhōngguó tèsè shèhuì zhǔyì sīxiǎng
英文 Xi Jinping Thought on Socialism with Chinese Characteristics for a New Era
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習近平による新時代の中国の特色ある社会主義思想(しゅうきんぺいによるしんじだいのちゅうごくのとくしょくあるしゃかいしゅぎしそう、中国語: 习近平新时代中国特色社会主义思想)は、中国共産党中央委員会総書記である習近平が2017年に打ち出した政治思想の通称である。海外メディアからは「習思想」もしくは「習近平思想」と呼ばれる。「マルクス・レーニン主義毛沢東思想鄧小平理論3つの代表(重要思想)、科学的発展観」に続く、中国共産党の指導思想である。

概要[編集]

2017年10月に開かれた中国共産党第十九回全国代表大会では、中国共産党中央委員会総書記最高指導者)である習近平は大会で行った報告で、新時代における中国の特色ある社会主義思想を提出した。

習総書記は、胡錦涛前党総書記や江沢民元党総書記も壇上に列席する中で、共産党総書記として3時間半にもわたる長大な政治報告を行った。この中で、まず、自らの過去5年を総括し、汚職の摘発や貧困対策など多くの分野で成果があったとしたうえで、「長期にわたって解決したくてもできなかった多くの難題を解決し、歴史的変革を推進した」と高く評価した[1]

そして、今後の目標について「ゆとりある社会の全面的な実現から一歩進んで、建国100年を迎える2049年には社会主義の現代化強国を築く」と強調した。この新しい指導思想は、中国の発展を大まかに3つの時代に分け、「站起来、富起来、強起来」と表現している。「站起来(立ち上がる)」とは、新中国(中華人民共和国)の誕生を実現させた「毛沢東の時代」。「富起来(豊かになる)」とは、鄧小平が「改革開放」を打ち出してから中国が豊かになり始めた「鄧小平時代」[2]。そして、「強起来(強くなる)」とは、中国が経済強国、軍事強国を目指して、富強、民主、文明、調和、美しい現代化強国になり、中華民族の偉大な復興の実現を目指す「新時代」を指す。

この新しい指導思想は、「マルクス・レーニン主義毛沢東思想鄧小平理論3つの代表(重要思想)、科学的発展観」に続き、中国共産党の党規約にも盛り込まれた[3]。そして、2018年1月18日、19日に開かれた中国共産党第19期中央委員会第2回全体会議(2中全会)で、憲法改正案が議論され、憲法に明記されることが明らかになった[4]

理解度テスト[編集]

2019年10月23日、中国政府は新華社を通じて、国内の新聞社テレビ局記者らを対象に、習近平の思想の理解度をはかる試験を実施すると発表。アプリケーション形式の出題で8割以上の正解を得なければ記者証が発行されないとしている[5]

脚注[編集]

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  1. ^ 奥谷龍太 (2017年10月26日). “共産党大会で中国は新時代に|徹底解剖!中国共産党大会”. NHK NEWS WEB (日本放送協会). https://www3.nhk.or.jp/news/special/cpc2017/article27.html 2018年11月3日閲覧。 
  2. ^ 澁谷司. “澁谷 司の「チャイナ・ウォッチ」 -213- 中国共産党による「習近平思想」の創出”. 日本戦略研究フォーラム(JFSS). 2018年11月3日閲覧。
  3. ^ “「習近平による新時代の中国の特色ある社会主義思想」が党規約に”. 人民網日本語版 (人民日報社). (2017年10月24日). http://j.people.com.cn/n3/2017/1024/c94474-9284198.html 2018年10月29日閲覧。 
  4. ^ “習近平新時代の中国の特色ある社会主義思想は現代中国のマルクス主義 王滬寧氏”. 新華網日本語版 (新華通信社). (2018年5月7日). http://jp.xinhuanet.com/2018-05/07/c_137160722.htm 2018年11月3日閲覧。 
  5. ^ 中国、記者に「習近平思想」試験 不合格なら取材NG”. 朝日新聞. 2019年10月23日閲覧。

参考文献[編集]