羽田健三

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羽田 健三(はねだ けんぞう、1921年1月19日 - 1994年11月23日)は、日本の鳥類学者信州大学名誉教授。理学博士京都大学、1962年)。

人物[編集]

長野県北安曇郡大町(現大町市)生まれ。旧制大町中学(現長野県大町岳陽高等学校)、長野師範学校を経て、1944年東京高等師範学校卒業。応召・復員後、旧制大町中学教諭を経て、1952年信州大学教育学部に着任し、1968年教授。1973年志賀自然教育研究施設長を兼任。1986年退官。

本格的な長野県の植生図を作成し、長野県自然園の設計、繁殖野鳥86種類の生態の解明などの実績を残した。1992年、第1回山階芳麿賞受賞。  

著書[編集]

  • (共著)大町山岳博物館編『新・北アルプス博物誌 山と人と博物館』(信濃毎日新聞社, 2001年)
  • (編)『鳥類の生活史』(築地書館, 1986年)
  • (監修)『続々 野鳥の生活』(築地書館, 1985年)
  • (監修)『続 野鳥の生活』(築地書館, 1976年)
  • (監修)『野鳥の生活』(築地書館, 1975年/新装版・築地書館, 1997年)
  • 『野鳥の生態と観察』(築地書館, 1975年)
  • 『信濃野生鳥獣図鑑』(長野県林政課, 1970年)
  • 『信州の鳥』(白馬書房, 1949年)

参考文献[編集]

  • 中村浩志『雷鳥が語りかけるもの』(山と渓谷社, 2006年)
  • 中村浩志「羽田健三先生を悼む」『志賀自然教育研究施設研究業績』(信州大学)32(1995年): 29.
  • 山岸哲「紙碑」『山階鳥類研究所研究報告』27(2)(1995年): 98-99.