美郷町 (秋田県)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
みさとちょう
美郷町
Lavender field in Misato Town, Akita 20180624e.jpg
Flag of Misato, Akita.svg
美郷町旗
Symbol of Misato, Akita.svg
美郷町章
町旗・町章共に2004年11月1日制定
日本の旗 日本
地方 東北地方
都道府県 秋田県
仙北郡
市町村コード 05434-8
法人番号 9000020054348 ウィキデータを編集
面積 168.32km2
総人口 19,006[編集]
推計人口、2019年10月1日)
人口密度 113人/km2
隣接自治体 大仙市横手市
岩手県和賀郡西和賀町
町の木 赤松
町の花 ラベンダー
町の鳥
町の魚

ハリザッコ(イバラトミヨ
美郷町役場
町長 松田知己
所在地 019-1541
秋田県仙北郡美郷町土崎字上野乙170番地10
北緯39度27分41.7秒東経140度34分55.7秒座標: 北緯39度27分41.7秒 東経140度34分55.7秒
美郷町役場
外部リンク 美郷町 公式サイト

美郷町 (秋田県)位置図

― 市 / ― 町・村

 表示 ウィキプロジェクト

美郷町(みさとちょう)は、秋田県中東部の仙北郡にある

概要[編集]

郡南東部の千畑町(せんはたまち)、六郷町(ろくごうまち)、仙南村(せんなんむら)の3町村合併により、2004年平成16年)11月1日に成立した。美郷町は秋田県内の平成の大合併の第1号。

住所表示は、秋田県仙北郡美郷町○○となり、合併前の町村名は記さない[注釈 1]

合併以降、各旧町村庁舎3つに町役場機能を分散した分庁舎方式を採用し、町長室がある六郷庁舎を本庁舎扱いにしていたが、2010年(平成22年)1月4日より、千畑庁舎(旧:千畑町役場)に機能を集約して本庁舎とした。これは、千畑庁舎が1990年代に建築したもので、六郷庁舎や仙南庁舎よりも新しく、他庁舎に比べて敷地が広く増改築しやすいことなどによっており、町の中央に位置する最大集落六郷との地理的な関係なども考慮した結果であると説明された。これにともない、本庁扱いされていた旧六郷庁舎を町の中央行政センターに、旧仙南庁舎を町の南行政センターに改め、それぞれの機能を証明書の発行など最低限の住民サービスを残す程度に大幅に縮小した。

地理[編集]

美郷町は、町の東側は奥羽山脈の山々が連なる横手盆地の東部に位置する。丸子川やその支流が形成する六郷扇状地・千屋扇状地に位置し、町内各所で地下水自噴する。とくに六郷扇状地扇端部は美郷町六郷として「水の郷百選」に選定されている[1]

人口[編集]

Demography05434.svg
美郷町と全国の年齢別人口分布(2005年) 美郷町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 美郷町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性

美郷町(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より


沿革[編集]

明治(町村制施行期)[編集]

1889年町村制施行直後の仙北郡
1.大曲町、2.神宮寺町北楢岡村ふくむ)、3.刈和野町峰吉川村ふくむ)、4.角館町5.六郷町6.金沢町、7.花館村、8.淀川村、9.荒川村、10.土川村、11.大沢郷村、12.強首村、13.南楢岡村、14.内小友村、15.外小友村、16.大川西根村、17.藤木村、18.高梨村、19.四ツ屋村、20.長野町、21.神代村、22.生保内町、23.田沢村、24.檜木内村、25.西明寺村、26.中川村、27.雲沢村、28.清水村、29.白岩村、30.豊川村、31.豊岡村、32.横沢村、33.長信田村34.千屋村、35.横堀村36.畑屋村37.飯詰村38.金沢西根村
着色は現在の市町域(紫:大仙市、桃:仙北市、水色:横手市赤:美郷町
  • 1876年(明治9年) - 六郷高野村・六郷本館村・六郷川内池村が合併して六郷村が成立。金沢前郷村・金沢寺田村と六郷東根村の一部が合併して金沢村(現美郷町域)が成立、金沢中野村と金沢中野新田村が合併して金沢中野村(現横手市)がそれぞれ成立した。
  • 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行。千屋・畑屋・六郷・金沢・飯詰・金沢西根の6村が成立した。
    • 千屋村、小荒川村、土崎村、黒沢村、浪花村、本堂城廻村が合併して千屋村が発足する。
    • 畑屋村、安城寺村、鑓田村、羽貫谷地村、金沢東根村、中野村が合併して畑屋村が発足する。
    • 六郷村、野中村、六郷東根村が合併して六郷村が発足する。
    • 金沢村、野荒町村、金沢本町村、金沢中野村、安本村が合併して金沢村が発足する。
    • 飯詰村、佐野村、天神堂村、境田村、上深井村、南町村が合併して飯詰村が発足する。
    • 金沢西根村は単独で立村する。
  • 1891年(明治24年)- 六郷地域が町制施行する。(六郷町)
  • 1897年(明治30年)8月31日 - 金沢地域が町制施行する。(金沢町)

昭和(昭和の大合併)[編集]

なお、合併前の3町村の概要は以下の通りである(人口・世帯数は平成12年国勢調査による)[2]

町村 面積 人口 人口密度 世帯数 世帯あたり人口 町村長
千畑町 87.58km2 8,540人 97.5人/km2 2,118世帯 1世帯4.03人 藤嶋長右エ門
六郷町 39.06km2 7,286人 186.5人/km2 2,151世帯 1世帯3.39人 坂本茂弘
仙南村 41.16km2 8,381人 203.6人/km2 2,028世帯 1世帯4.13人 松田知己
合併後 167.80km2 24,207人 144,3人/km2 6,297世帯 1世帯3.84人

平成の大合併による新町成立[編集]

  • 2002年(平成14年)9月24日 - 町村長、正副議長が合併研究会設立について協議[2]
  • 2002年9月30日 - 千畑、六郷、仙南3町村で合併に向けた取り組みを開始することを表明[2]
  • 2003年(平成15年)2月28日 - 第1回千畑町・六郷町・仙南村合併協議会(以後、17回協議会を開催)[2]
  • 2004年(平成16年)2月20日 - 千畑町・六郷町・仙南村合併協定調印式[2]
  • 2004年(平成16年)11月1日 - 千畑町六郷町仙南村が合併し、美郷町誕生。同時に町旗・町章を制定する[2][3][4]

歴代町長[編集]

  • 職務執行者 藤島長右エ門(旧:千畑町町長)合併後に町長選に出馬表明したため、町長選挙告示後に職務執行者を失職した。
  • 初代 松田知己(旧:仙南村村長)…4期目

町庁舎[編集]

南行政センター
  • 美郷町役場(旧千畑町役場)
  • 中央行政センター(旧六郷町役場)
  • 南行政センター(旧仙南村役場)

自治体交流[編集]

産業[編集]

六郷の市場通り商店街
高良酒屋と栗林酒造店

農林業[編集]

豊かな水と夏季の温暖な気候にめぐまれ、扇状地扇端部や後背湿地を中心に古来米づくりを中心とする農業が発達してきた[5]。かつては、水の得にくい扇状地扇央部を中心に養蚕畑作産もみられ、広大な落葉樹林を利用した製炭業やスギなどの林業もさかんであったが、戦後の田沢疏水の開通によって扇央部も水田化が進み、農家の経営規模は拡大した。こんにちでは天狗森丘陵で和牛の飼育、金沢地区・飯詰地区でりんごの栽培もさかんである[5]

工業[編集]

仁手古(ニテコ)サイダーと湧水

名水と秋田米を利用した日本酒醸造業がさかんで、現在は「春霞」(栗林酒造店、明治7年創業)、「八千代」(八千代酒造、大正4年)、「奥清水」(高橋酒造店、大正8年)の3つの蔵元しか残っていないが、かつては京野酒造店の「國之誉」(文政11年創業)、志ら梅酒造店の「志ら梅」(元禄年間創業)などの蔵元があった。享保年間には、六郷川内池・高野500軒中19軒の酒屋があり、タガ屋が15軒あったと記録されている[6]。今日では、サイダーなど清涼飲料水の生産もさかんである[5]

また、納豆味噌醤油など大豆を原料とする発酵食品の生産もさかんであり、とくにヤマダフーズは業務用納豆の製造では圧倒的なシェアをほこっている。

金融機関[編集]

指定金融機関は秋田銀行と北都銀行の輪番制

郵便局[編集]

  • 六郷郵便局
  • 千屋郵便局
  • 仙南郵便局
  • 飯詰駅前郵便局
  • 畑屋郵便局

教育[編集]

秋田県立六郷高等学校

小学校を旧町村あたり1校に統合する方針のもと、旧六郷・千畑の両町については、旧六郷・千屋の両小学校の校舎を、旧仙南村については、建築時期が比較的新しく学区の中心にある仙南中学校の廃校後の校舎を利用して、改修の上で小学校に転用することとした。名称は旧町村名を附して「六郷小学校」「千畑小学校」「仙南小学校」とすることとした。また、六郷中・千畑中・仙南中の統合中学校については旧六郷中学校の校舎を増改築して「美郷中学校」とすることとした。

これにより、2010年(平成22年)4月1日には、旧六郷小学校跡地に旧六郷小と旧六郷東根小の統合校を設置し、新たに「美郷町立六郷小学校」が開校した。つづいて2012年(平成24年)4月1日、統合中学校「美郷町立美郷中学校」が開校した。翌2013年(平成25年)4月、千屋小学校・千畑南小学校を統合して「美郷町立千畑小学校」、仙南東小学校・仙南西小学校・金沢小学校を統合して「美郷町立仙南小学校」が発足した。

畑屋地区に所在する千畑南小学校の廃校舎は「美郷町歴史民俗資料館・佐々木毅記念室」として、また飯詰地区に所在する仙南東小学校の廃校舎は「美郷町宿泊交流館ワクアス」として再生利用することとし、それぞれ2015年(平成27年)にオープンした。六郷東根地区の六郷東根小学校、金沢地区の金沢小学校、金沢西根地区の仙南西小学校の廃校舎については民間企業に貸し出して雇用拡大と企業活動支援をおこなうこととした[7]。それぞれ当該企業と契約をむすんで(株)大同衣料のストックヤード、三共光学工業秋田事務所、(株)ENEXの農産物生産試験場として利用されることとなった[7][8]

交通[編集]

鉄道路線[編集]

路線バス[編集]

索道路線[編集]

道路[編集]

名所・旧跡・観光・祭事・催事・文化[編集]

ニテコ清水
秋田諏訪宮
美郷町ラベンダー園

名所・旧跡[編集]

観光施設・文化体育施設[編集]

千畑スキー場
後三年スキー場

祭事・観光行事・ご当地グルメ [編集]

史跡[編集]

先史・古代[編集]

中世[編集]

  • 本堂城(室町時代・戦国時代、県指定史跡)
  • 六郷城(室町時代・戦国時代)
  • 飯詰城(室町時代・戦国時代)

近世[編集]

  • 六郷一里塚
  • 野荒町一里塚

近現代[編集]

天然記念物[編集]

百選・百景[編集]

国際交流自治体[編集]

マスコットキャラクター[編集]

出身有名人[編集]

小杉天外
華王錦武志

関連する歴史上の人物[編集]

白雲上人像」
安田田騏筆、秋田県指定文化財、本覚寺蔵

脚注[編集]

[ヘルプ]

注釈[編集]

  1. ^ 新住所にも「美郷町六郷」があるが、これは旧町「六郷町」に由来するものではなく、合併以前の大字「六郷町六郷」に由来するものである。
  2. ^ 「名水百選」は1985年(昭和60年)に環境庁、「水の郷百選」は1995年(平成7年)に国土庁、「甦る水百選」は2000年(平成12年)に建設省(建設大臣)による認定である。
  3. ^ 「水源の森百選」は1995年(平成7年)に林野庁によって選定された。
  4. ^ 「ため池百選」は2010年(平成22年)に農林水産省によって選定された。秋田県では、他に能代市小友沼が選ばれている。
  5. ^ 「新・日本街路樹百景」は、読売新聞社が創刊120年を記念し、1994年(平成6年)に選定した街路樹の景観に優れた場所100ヶ所であり、秋田県では他に、仙北市角館町の「武家屋敷通り」が選ばれている。

出典[編集]

  1. ^ 美郷町六郷 - 水の郷百選 - 国土交通省
  2. ^ a b c d e f g h i 秋田県における市町村合併の記録「美郷町」-(美の国あきたネット
  3. ^ 図典 日本の市町村章 p41
  4. ^ 美郷町の町章・町旗
  5. ^ a b c 『角川日本地名大辞典』(1980)
  6. ^ 『六郷町史・上』(1991)p.493
  7. ^ a b 空き校舎を企業に貸し出し 美郷町、学校統合で廃校になった3校舎:雇用拡大や企業支援を狙いに3企業と契約締結(秋田県南日々新聞、2013年9月1日)
  8. ^ 第4回 都市自治体におけるファシリティマネジメントに関する研究会「秋田県美郷町現地調査報告」(公財)日本都市センター研究室
  9. ^ 秋田ふるさとLIVE「ライブカメラ」
  10. ^ 六郷湧水群 - 秋田県美郷町
  11. ^ 浅井建爾『道と路がわかる辞典』日本実業出版社、2001年11月10日、初版、127頁。ISBN 4-534-03315-X
  12. ^ 名木古木 - 秋田県美郷町観光協会
  13. ^ 松・杉並木 - 秋田県美郷町

参考文献[編集]

  • 『角川日本地名大辞典 5 秋田県』「角川日本地名大辞典」編纂委員会(編集)、角川書店、1980年3月。ISBN 4040010507
  • 『六郷町史 上巻(通史編)』六郷町史編纂委員会(編纂)、六郷町、1991年6月。
  • 鐘はかたり清水はささやく、六郷町教育委員会(秋田県)、2004年

関連項目[編集]

外部リンク[編集]