美しき女庭師

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『美しき女庭師』
イタリア語: Belle Jardinière
英語: La belle jardinière
La-belle-jardiniere.jpg
作者 ラファエロ・サンティ
製作年 1507年 - 1508年
種類 油彩
寸法 122 cm × 80 cm (48 in × 31 in)
所蔵 ルーヴル美術館パリ

美しき女庭師[1](うつくしきおんなにわし、: Belle Jardinière)は、イタリアの画家ラファエロ・サンティにより1507年 - 1508年に描かれた絵画である[2]パリにあるルーヴル美術館に所蔵されている[3]

本作は、当初、『農民の聖母』というタイトルでフランス王室コレクションの記録に記されていた。1720年頃に、芸術愛好家であるピエール・ジャン・マリエットの『手引書』において『女庭師』というタイトルがつけられ、その後、『美しき女庭師』と記されるようになった。ルーヴル美術館では、『聖母子と幼き洗礼者聖ヨハネ』というタイトルで展示されている[2]

作品[編集]

『牧場の聖母』
『ヒワの聖母』

中央に描かれた女性、聖母マリアが身につけているドレスの赤色は、深い愛もしくは犠牲の血の色を表しており、マントの青色は、天上の真実を表している[4]

左下の幼児はイエス・キリストであり、母親であるマリアの膝の上から旧約聖書を取ろうとしている。右下でひざまずいている幼児はヨハネであり、ラクダの毛の衣を身につけており、でつくられた十字架の杖を手にしている。ヨハネは、イエスに従うようなしぐさを見せている[4]

3人の頭上には、金の光輪が描かれている。マリアのマントの裾には “Raphaello Urb” という文字が見え、これは「ウルビーノのラファエロ」を意味しており、画家の署名である。マントの左ひじに近いところには “MDVII”という文字が見え、これは作品の製作年を示している[4]

3人の人物は、マリアを頂点として安定した三角形の構図で描かれている。同時期に描かれた『牧場の聖母』や『ヒワの聖母』も、2人の子どもに聖母が取り囲まれている構図をとっている[2][5][6]

脚注[編集]

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参考文献[編集]

  • 中野京子『はじめてのルーヴル』集英社、2013年。ISBN 978-4-08-771518-7