罪人たち
| 罪人たち | |
|---|---|
| Sinners | |
| 監督 | ライアン・クーグラー |
| 脚本 | ライアン・クーグラー |
| 製作 |
ジンジ・クーグラー セヴ・オハニアン ライアン・クーグラー |
| 製作総指揮 |
ルドウィグ・ゴランソン ウィル・グリーンフィールド レベッカ・チョー |
| 出演者 |
マイケル・B・ジョーダン ヘイリー・スタインフェルド マイルズ・ケイトン ジャック・オコンネル ウンミ・モサク ジェイミー・ローソン オマー・ベンソン・ミラー デルロイ・リンドー |
| 音楽 | ルドウィグ・ゴランソン |
| 撮影 | オータム・デュラルド |
| 編集 | マイケル・P・シャウバー |
| 製作会社 | プロキシミティ・メディア |
| 配給 |
|
| 公開 |
|
| 上映時間 | 138分 |
| 製作国 |
|
| 言語 | 英語 |
| 製作費 | $90,000,000 |
| 興行収入 |
|
『罪人たち』(つみびとたち、Sinners)は、2025年のアメリカ合衆国のホラー映画。監督はライアン・クーグラー、主演はマイケル・B・ジョーダン。
Rotten Tomatoesでは批評家スコア98%、観客スコア97%という高評価を獲得し、Letterboxdでは4.3/5を記録。映画館の出口調査に基づくCinemaScoreではA評価を獲得し、ホラー映画がA評価となるのは同サービス史上(過去35年間で)初めての出来事だった[2]。これにより、「この10年間で最も高く評価された映画」と評された[3]。全米での記録的ヒットを受けて、日本でも2D字幕・IMAX・Dolby Cinemaのフォーマットで「緊急劇場公開」が決定した[4]。
あらすじ
[編集]この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
舞台は1932年のアメリカ南部ミシシッピ州の田舎町クラークスデール……
双子の兄弟スモークとスタックは、シカゴから7年ぶりに町に帰省し、ダンスホール"ジューク・ジョイント"をオープンするが、思いがけない恐怖に直面する。
キャスト
[編集]- イライジャ・“スモーク”・ムーア
- 演 - マイケル・B・ジョーダン
- スタックの兄。物語開始前、兄弟でシカゴでアル・カポネのもとにいたという。青いハンチング帽に青いシャツが特徴。やや寡黙で金やビジネスには厳しく、暴力も厭わない。武闘派で身体能力もかなり高く、基本的に白人を敵と見なしており、容赦ない。しかし家族や仲間に対する愛情は本物であり、スタックに対しては"自身の分身"だと考えている。
- イライアス・“スタック”・ムーア
- 演 - マイケル・B・ジョーダン
- スモークの弟。赤い中折れ帽と赤いネクタイが特徴。兄と比べて陽気で楽観的だが、周囲の者に好意的に接するため、自然と人を惹きつける魅力を持つ。また、かつてメアリーと交際していたことから、兄ほど白人を嫌ってはいない。
- メアリー
- 演 - ヘイリー・スタインフェルド
- スタックの元ガールフレンド。母親が亡くなったばかり。
- サミー・“プリーチャー・ボーイ”・ムーア
- 演 - マイルズ・ケイトン
- ムーア兄弟の従兄弟で歌手。愛称のプリーチャー・ボーイの通り、教会の牧師の息子。両親からは音楽を反対されているが、ブルース・ミュージシャンとして卓越した才能を持つ。
- スモークからチャーリー・パットンが使用していたというギターを贈られる。
- 老年期のサミー
- 演 - バディ・ガイ
- レミック
- 演 - ジャック・オコンネル
- アイルランド出身の謎の男。突然 仲間たちと共にダンスホールに現れる。
- アニー
- 演 - ウンミ・モサク
- スモークの妻。かつてスモークとの間に子供がいたが、幼くして他界してしまったことによりスモークとは疎遠となり、本編で7年ぶりに再会するが、今でも愛している。
- フードゥー(Hoodoo[5])のヒーラーであり、占いや呪術や神話に詳しく、スモークにお守りを贈っている。
- パーリン
- 演 - ジェイミー・ローソン
- サミーが夢中になる歌手。既婚者。
- コーンブレッド
- 演 - オマー・ベンソン・ミラー
- 綿花畑で働く大柄な男性。ダンスホールの用心棒として雇われる。
- スリース
- 演 - エモニエ・エリソン
- コーンブレッドの妊娠中の妻。
- デルタ・スリム
- 演 - デルロイ・リンドー
- ピアノ&ハーモニカ奏者。かつては伝説的なブルース・ミュージシャンだったという。スモーク&スタックとは旧知の仲。
- ボー・チョー
- 演 - ヤオ
- 中国系アメリカ人。雑貨店を営む店主。
- グレース・チョー
- 演 - リー・ジュン・リー
- ボーの妻であり、店舗経営の他に看板塗装業も請け負う。
- リサ・チョー
- 演 - ヘレナ・ヒュー
- ボーとグレースの娘。
- バート
- 演 - ピーター・ドレイマニス
- KKKの一員。ジョーンの夫。家に逃げ込んできたレミックを匿う。
- 演じるドレイマニスはカナダのロックバンドJuly Talkのメンバー。
- ジョーン
- 演 - ローラ・カーク
- 同じくKKKの一員。バートの妻。
- ホグウッド
- 演 - デヴィッド・マルドナルド
- クラークスデールの地主。古い製材所をスモーク&スタックに売却する。
- チェイトン
- 演 - ナサニエル・アーカンド
- レミックを追うチョクトー族のリーダー。
製作
[編集]映画史上初のIMAXフィルムとウルトラ・パナビジョン70のアスペクト比を併用して撮影された。そのため、シーンによってウルトラ・パナビジョン70のアスペクト比「2.76:1」とIMAX®フィルムの巨大正方形「1.43:1」の両方のフォーマットとなっている。日本国内でこの本来のフォーマットで観賞できる劇場は、東京の池袋グランドシネマサンシャインと大阪の109シネマズ大阪EXPOCITYの2館のみ。
興行収入
[編集]週末3日間でオープニング興行収入4,800万ドルを記録し、オリジナル映画としては過去10年間で米国内最大のオープニング成績を記録した。R指定ホラーとしては、『NOPE/ノープ』(2022年)を超えるヒットとなった[6]。
さらに、2週目の週末興収は4500万ドルを超え、すでに全世界での累計興収は459億円を突破した[4]。全米興行収入では2億7700万ドルを記録し、過去15年に公開された実写オリジナル映画としては、『ゼロ・グラビティ』の2億7400万ドルを上回り、『インセプション』の2億9300万ドルに次ぐ二番目のヒットとなった[7]。
評価
[編集]2025年5月22日時点で、映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには361件のレビューがあり、批評家支持率は97%。観客支持率は96%、平均点は5点満点で4.8点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「監督と脚本を兼ねるライアン・クーグラーの初のオリジナル超大作は、見事なビジュアルストーリーテリングとつま先を叩くような音楽の融合で、彼の類まれな想像力の全貌を明らかにしています。」となっている[8]。また、Metacriticには62件のレビューがあり、加重平均値は91/100となっている[9]。
受賞とノミネート
[編集]| 映画賞 | 部門 | 対象 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 第8回アストラ・ミッドシーズン映画賞 | 作品賞 | 罪人たち | 受賞 |
| 監督賞 | ライアン・クーグラー | 受賞 | |
| 主演男優賞 | マイケル・B・ジョーダン | 受賞 | |
| 助演男優賞 | マイケル・ケイトン | 受賞 | |
| 助演女優賞 | ヘイリー・スタインフェルド | 受賞 | |
| ウンミ・モサク | ノミネート | ||
| 脚本賞 | ライアン・クーグラー | 受賞 | |
| 第35回ゴッサム・インディペンデント映画賞 | 助演女優賞 | ウンミ・モサク | 受賞 |
| 第9回アストラ映画賞 | 作品賞 | 罪人たち | ノミネート |
| 監督賞 | ライアン・クーグラー | ノミネート | |
| 主演男優賞 | マイケル・B・ジョーダン | ノミネート | |
| 助演男優賞 | マイケル・ケイトン | ノミネート | |
| デルロイ・リンドー | ノミネート | ||
| 助演女優賞 | ヘイリー・スタインフェルド | ノミネート | |
| ウンミ・モサク | ノミネート | ||
| 脚本賞 | ライアン・クーグラー | ノミネート | |
| アンサンブル演技賞 | 罪人たち | ノミネート | |
| 撮影賞 | オータム・デュラルド | ノミネート | |
| 編集賞 | マイケル・P・シャウバー | ノミネート | |
| 美術賞 | ハンナ・ビーチラー | ノミネート | |
| 衣装デザイン賞 | ノミネート | ||
| メイクアップ&ヘアスタイリング賞 | ノミネート | ||
| 録音賞 | ノミネート | ||
| 作曲賞 | ルドウィグ・ゴランソン | ノミネート | |
| 主題歌賞 | 『I Lied to You』 | ノミネート | |
| キャスティング賞 | ノミネート | ||
| マーケティング・キャンペーン賞 | ノミネート | ||
| アトランタ映画批評家協会賞 | 作品賞 | 罪人たち | 次点 |
| 監督賞 | ライアン・クーグラー | 次点 | |
| 主演男優賞 | マイケル・B・ジョーダン | 次点 | |
| アンサンブル演技賞 | 罪人たち | 次点 | |
| 脚本賞 | ライアン・クーグラー | 受賞 | |
| 撮影賞 | オータム・デュラルド | 次点 | |
| 作曲賞 | ルドウィグ・ゴランソン | 受賞 | |
| ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞 | 脚本賞 | ライアン・クーグラー | 受賞 |
| 撮影賞 | オータム・デュラルド | 受賞 | |
| 第31回クリティクス・チョイス・アワード | 作品賞 | 罪人たち | ノミネート |
| 監督賞 | ライアン・クーグラー | ノミネート | |
| 主演男優賞 | マイケル・B・ジョーダン | ノミネート | |
| 助演女優賞 | ウンミ・モサク | ノミネート | |
| 若手俳優賞 | マイケル・ケイトン | ノミネート | |
| 脚本賞 | ライアン・クーグラー | ノミネート | |
| 撮影賞 | オータム・デュラルド | ノミネート | |
| 編集賞 | マイケル・P・シャウバー | ノミネート | |
| 作曲賞 | ルドウィグ・ゴランソン | ノミネート | |
| 録音賞 | ノミネート | ||
| 美術賞 | ハンナ・ビーチラー | ノミネート | |
| 衣装デザイン賞 | ノミネート | ||
| メイクアップ&ヘアスタイリング賞 | ノミネート | ||
| 視覚効果賞 | ノミネート | ||
| 主題歌賞 | 『I Lied to You』 | ノミネート | |
| アンサンブル演技賞 | 罪人たち | ノミネート | |
| スタント・デザイン賞 | ノミネート | ||
| アメリカ映画協会賞 トップ10 | 作品賞 | 罪人たち | 受賞 |
| 第31回クリティクス・チョイス・アワード | 作品賞 | 罪人たち | 次点 |
| 監督賞 | ライアン・クーグラー | 次点 | |
| 主演俳優賞 | マイケル・B・ジョーダン | 次点 | |
| ブレイクスルー演技賞 | マイケル・ケイトン | 次点 | |
| 脚本賞 | ライアン・クーグラー | 受賞 | |
| ワシントンDC映画批評家協会賞 | 作品賞 | 罪人たち | 受賞 |
| 監督賞 | ライアン・クーグラー | 受賞 | |
| 主演男優賞 | マイケル・B・ジョーダン | 受賞 | |
| 助演男優賞 | デルロイ・リンドー | ノミネート | |
| 助演女優賞 | ウンミ・モサク | ノミネート | |
| 若手俳優賞 | マイケル・ケイトン | 受賞 | |
| アンサンブル演技賞 | 罪人たち | 受賞 | |
| 脚本賞 | ライアン・クーグラー | 受賞 | |
| 美術賞 | ハンナ・ビーチラー | 受賞 | |
| 撮影賞 | オータム・デュラルド | 受賞 | |
| 編集賞 | マイケル・P・シャウバー | 受賞 | |
| 作曲賞 | ルドウィグ・ゴランソン | 受賞 | |
| スタント賞 | 罪人たち | ノミネート | |
| ロサンゼルス映画批評家協会賞 | 監督賞 | ライアン・クーグラー | 次点 |
| 美術賞 | ハンナ・ビーチラー | 受賞 | |
| 作曲賞 | ルドウィグ・ゴランソン | 次点 | |
| 撮影賞 | オータム・デュラルド | 次点 | |
| ミシガン映画批評家協会賞 | 作品賞 | 罪人たち | 受賞 |
| 監督賞 | ライアン・クーグラー | 受賞 | |
| 主演男優賞 | マイケル・B・ジョーダン | 受賞 | |
| 助演男優賞 | マイケル・ケイトン | 受賞 | |
| 助演女優賞 | ヘイリー・スタインフェルド | ノミネート | |
| ウンミ・モサク | 受賞 | ||
| アンサンブル演技賞 | 罪人たち | 受賞 | |
| 脚本賞 | ライアン・クーグラー | ノミネート | |
| 撮影賞 | オータム・デュラルド | 受賞 | |
| ブレイクスルー演技賞 | マイケル・ケイトン | 受賞 |
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “Sinners”. 2025年5月22日閲覧。
- ^ “『ブラックパンサー』コンビのR指定ヴァンパイアホラーがヒット!実写版『マインクラフト』から首位奪取:全米ボックスオフィス考”. シネマトゥデイ. シネマトゥデイ (2025年4月22日). 2025年6月4日閲覧。
- ^ “‘Sinners’ Review – Ryan Coogler’s Audacious Horror Blockbuster is More Than About Vampires”. Discussing Film (2025年4月15日). 2025年4月23日閲覧。
- ^ a b 松永達矢 (2025年5月21日). “IMAXフルサイズ上映作『SINNERS』、『罪人たち』のタイトルで“緊急劇場公開”決定。6/20から”. PHILE WEB. 音元出版. 2025年6月4日閲覧。
- ^ 民族宗教の一種であり、アメリカ南部で奴隷だったアフリカ系アメリカ人が、アフリカの伝統的な精神性やアメリカ先住民の信仰から発展させた、呪術的な慣習。
- ^ “『ブラックパンサー』監督新作『Sinners』ホラー史上最高評価で全米大ヒット中”. THE RIVER. riverch (2025年4月22日). 2025年4月23日閲覧。
- ^ “As ‘Sinners’ Tops ‘Gravity,' Thoughts on Warner Bros.' Divorce From Discovery”. The Outside Scoop. 2025年6月26日閲覧。
- ^ “Sinners (2025) - Rotten Tomatoes” (英語). www.rottentomatoes.com (2025年4月18日). 2025年5月22日閲覧。
- ^ Sinners 2025年5月22日閲覧。
外部リンク
[編集]- 2025年の映画
- アメリカ合衆国のホラースリラー映画
- アメリカ合衆国の超自然的ホラー映画
- アメリカ合衆国のサバイバル映画
- アメリカ合衆国のマフィア映画
- アメリカ合衆国の歴史映画
- アメリカ合衆国の人種差別に関する映画
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- 吸血鬼を題材とした映画作品
- シカゴを舞台とした映画作品
- ミシシッピ州を舞台とした映画作品
- 禁酒法時代を舞台とした映画作品
- ニューオーリンズで製作された映画作品
- ライアン・クーグラーの監督映画
- ルドウィグ・ゴランソンの作曲映画
- ワーナー・ブラザースの作品
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- IMAX映画
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