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線形都市

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アルトゥーロ・ソリアが提案した線形都市の構想。

線形都市 (せんけいとし、英語Linear city)は、1882年アルトゥーロ・ソリア・イ・マータが提唱した主要な交通路線を軸とし、これに沿って住宅地商業地などが線状に発展する都市計画である[1]

線状都市、帯状都市とも呼ぶ。

概要

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線形都市のモデル図の例。

1882年、スペインマドリード交通人口過密不衛生といった問題がいくつもあった。それを解消するにあたって、アルトゥーロ・ソリア・イ・マタが導き出した解決策は線形都市という概念だった。[2] 線形都市は、縦横の幅と長さが決まっている土地に沿って、工場住宅が配置され、一定の間隔で道路が交差し、植物に囲まれた住宅地と、交差点に位置する商業施設や公共施設から構成されていた。[2]彼はマドリードをより自然都市にするために、この案を考え出しマドリード市内に導入した。[2]郊外は人口が少なく、自然を取り入れるのは十分であった。自然との融合を図るため、街路樹を何列にも植え、住宅には果樹園が設けられた。このコンセプトは1930年代に、ソ連の都市計画家ミリューチンが都市開発を行ったマグニトゴルスクスターリングラードなどがあるが、それらはこの計画が元となっている[2]

批判

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しかし、この線形都市は批判もあった。例えば、片方の方面にしか開発できないことによる都市形成の遅さや、他の都市との接続と移動方向の選択の限界などがある[2]

関連項目

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脚注

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  1. ^ Tufek-Memisevic, T.; Stachura, E. (2015). “A linear city development under contemporary determinants” (English). Środowisko Mieszkaniowe (nr 14): 190––195. ISSN 1731-2442. https://www.infona.pl//resource/bwmeta1.element.baztech-052d5671-bbd9-47d9-99d4-63b4c464a16c. 
  2. ^ a b c d e Linear City Concept”. architerraX. 2023年1月8日閲覧。
  3. ^ オリガ・ママエワ (10月 20, 2021). “世界唯一の線状都市ヴォルゴグラードはどのように生まれたか”. Russia Beyond 日本語版. 2023年4月4日閲覧。