緊張病

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カタトニア, カタトニー
カタトニー症候群
分類および外部参照情報
診療科・
学術分野
精神医学
ICD-10 F06.1
ICD-9-CM 293.89
MeSH D002389

緊張病(きんちょうびょう)、カタトニアカタトニー(Catatonia)とは、精神運動の低下および昏迷状態に代表される異常行動を特徴とする状態である。19874年にカール・ルードヴィヒ・カールバウムにより : Die Katatonie oder das Spannungsirresein[1] として報告された。

歴史的に、緊張病は統合失調症と関連付けられてきたが(カタトニア型統合失調症)、現在ではカタトニア症候群(catatonic symptoms)として非特異的であり、その他の精神障害および神経学的状態においても観察されうるとされている。DSM-5においては、緊張病は単独の疾患としては分類されていないが、統合失調症(カタトニア型)、双極性障害PTSDうつ病、さらにその他の精神疾患、ナルコレプシー薬物乱用オーバードーズ(またはその両方)に関連付けられている。

またそれは多くの身体的疾患で起こりえり、感染症(たとえば脳炎)、自己免疫疾患、神経病変(たとえば脳卒中)、代謝障害アルコール離脱[2]、急速なベンゾジアゼピン離脱[3][4][5] などが挙げられる。 DSM-5では、それは様々な医学的状態で起こりえると記され、とりわけ脳炎脳血管疾患新生物頭部外傷 といった神経学的状態が挙げられる[6]。 さらに、ホモシスチン尿症糖尿病性ケトアシドーシス肝性脳症高カルシウム血症といった代謝異常も挙げられる[6]

またそれは、処方薬に対しての副作用である可能性があり、それはlethargica脳炎および神経弛緩性悪性症候群(neuroleptic malignant syndrome)などの状態に似ている。治療法はベンゾジアゼピンが第一選択肢となる。電気けいれん療法(ECT)も時に用いられる。ベンゾジアゼピン耐性緊張病へのNMDA受容体拮抗薬の効果に対する証拠も集まっている[7]。 抗精神病薬はときおり使用されているが、しかし症状を悪化させ重大な副作用を引き起こす可能性があるため注意が必要である.[8]

兆候と症状[編集]

診断[編集]

管理[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Archived copy (Internet Archive)”. Web.archive.org. 2008年2月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年6月29日閲覧。
  2. ^ “Catatonia and alcohol withdrawal: a complex and underestimated syndrome.”. Alcohol Alcohol. 47 (3): 288–90. (May–June 2012). doi:10.1093/alcalc/agr170. PMID 22278315. 
  3. ^ Rosebush PI; Mazurek MF. (1996年8月). “Catatonia after benzodiazepine withdrawal”. Journal of clinical psychopharmacology. 16 (4): 315–9. doi:10.1097/00004714-199608000-00007. PMID 8835707. 
  4. ^ “Benzodiazepine withdrawal-induced catatonia”. Pharmacopsychiatry 34 (1): 41–2. (2001年1月). doi:10.1055/s-2001-15188. PMID 11229621. 
  5. ^ “Ictal catatonia as a manifestation of de novo absence status epilepticus following benzodiazepine withdrawal”. Seizure 8 (6): 364–6. (1999年9月). doi:10.1053/seiz.1999.0309. PMID 10512781. http://linkinghub.elsevier.com/retrieve/pii/S1059-1311(99)90309-6. 
  6. ^ a b American Psychiatric Association (2013). Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders (Fifth ed.). Arlington, VA: American Psychiatric Publishing. p. 119–121. ISBN 978-0-89042-555-8. 
  7. ^ Daniels, J. (2009年). “Catatonia: clinical aspects and neurobiological correlates.”. J Neuropsychiatry Clin Neurosci 21 (4): 371–80. doi:10.1176/appi.neuropsych.21.4.371. PMID 19996245. 
  8. ^ Fink M, Taylor MA: CATATONIA: A Clinician's Guide to Diagnosis and Treatment, Cambridge U Press, 2003"

外部リンク[編集]