続 タイムスリップ!恐竜時代 古代の海へ

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続 タイムスリップ!恐竜時代 古代の海へ』(: Walking with Dinosaurs Trilogy ; Sea Monsters)は、2003年にイギリスのBBCが製作したテレビ番組で、「ウォーキングwithダイナソー〜驚異の恐竜王国」のテレビスペシャルである。野生動物プレゼンターであるナイジェル・マーヴェンが出演しており、日本では「地球ドラマチック」(NHK教育テレビ)内で放送された。DVDも発売されている。

ドキュメンタリータッチで撮られており、年表を用いてランキング形式で危険な海を発表しているのが特徴。

前作『タイムスリップ! 恐竜時代』(: Chased by Dinosaurs)の続編であり、それと区別し「海編」と呼ばれることもある。前作は「陸編」、プレヒストリック・パークは「パーク編」と呼ばれる。いずれもナイジェル・マーヴェンが出演しており、地球ドラマチック内で放送されている。

案内人[編集]

ナイジェル・マーヴェン
時空を超えて数々の恐竜を見てきた男。今回は恐竜より恐ろしい生き物と出会うため、危険な七つの海に向かう。
あらゆる生物が好きだが特にアーケロンが大好きで、背中に乗ってみたいというのが夢だと語っている。

あらすじ[編集]

酸素濃度が低く陸上生活は不可能と言われるオルドビス紀だが、海は生き物が多くいた。早速ナイジェルは魚でウミサソリを捕まえるが、ナイジェルはそのウミサソリに足を切られてしまう。
翌日、カメラを仕込んだ三葉虫を使ってオルソセラスの撮影に臨むが三葉虫そのものをもぎ取られ奪われてしまう。ナイジェルは自ら海に潜り、ウミサソリの大群やオルソセラスと出会う。
オルソセラスとの海中遊泳から帰ってきたナイジェルは、浜辺でウミサソリが集って産卵しているのを目撃する。ボートがウミサソリに占拠されオルドビス紀の海はバカンスに向いていないと語るが、危険な海は後6つ残っている。
オルドビス紀と現代の中間あたりに位置する時代が三畳紀。その時代は単弓類との争いに勝った爬虫類が頂点に立っていた。陸は恐竜、空は翼竜が支配している時代だった。
海生爬虫類は肺呼吸をするため必ず海面に顔を出す。ナイジェルは息継ぎをしているノトサウルスを発見し、万一のために通電性のモリを片手にノトサウルスと戯れに行く。
タニストロフェウスを捕まえて遊んでいたところ、背後から現れたキンボスポンディルスがその尾を捕食する。キンボスポンディルスを相手にモリで対抗し、なんとかナイジェルはキンボスポンディルスを追い払った。
時代は遡り、魚類の時代と謳われたデボン紀へナイジェル達は足を運ぶ。早々に甲冑魚を1匹釣り上げて餌にし、この餌を使って当時最強の甲冑魚をおびき寄せようと計画する。
今回は相手が危険なので球形の檻を用意し、中に入ってダンクルオステウスの到着を待つナイジェル。奇妙なサメと出会ってテンションの上がる中、ついにダンクルオステウスがやって来る。
金属製の檻が変形するほどの猛攻を受けながらも、何とか餌の魚を安全にダンクルオステウスに食べさせることに成功する。共食いや吐瀉など、現代とは全く違う魚類の習性を垣間見ることができた。
恐竜絶滅から数千万年後の世界は、哺乳類の時代となっていた。当時のエジプトを訪れたナイジェルは陸上でサイのような姿をした哺乳類のアルシノイテリウムと出会い追い掛け回される。
浅瀬に潜るとアルシノイテリウムやドルドンといった哺乳類たちが優雅に泳ぎまわっていた。しかしテチス海の沖合では現代と全く姿の異なるクジラが猛威を振るっているのだった。
ソナーでクジラの鳴き声を流してみると、凶暴なクジラのバシロサウルスが姿を現した。間近でその姿を見ていると、バシロサウルスはスピーカーをもぎ取って弄び、泳ぎ去って行った。
人類が誕生する400万年前。現代のホオジロザメは驚異的な捕食者だが、当時にはさらに巨大なメガロドンが生息していた。このメガロドンを観察するためナイジェルは海へ出る。
海藻の生い茂る付近にてナイジェルはオドベノケトプスやメガロドンの幼体と出会う。オドベノケトプスの模型を作って泳がせ、メガロドンの狩りの手法を撮影するのに成功した。
いよいよ成体を相手にするため、魚の血肉や脂を混ぜ込んで巨大な餌を作り上げる。餌で成体をおびき寄せてカメラを背中に取り付け、メガロドンがクジラを襲う様子を撮影したビデオを手に入れた。
恐竜が大型化した時代、海中では巨大魚リードシクティスが遊泳していた。しかし自然界は弱肉強食、遥かに体の小さいヒボドゥスやメトリオリンクスが弱ったリードシクティスを捕食していく。
一方で、ナイジェルの求める大物は夜行性の生物だった。リオプレウロドンは鋭い嗅覚を持つため、ナイジェルは臭いを放つスーツに身を包んでジュラ紀の夜の海へダイブする。
ナイジェルが海で見たものは、リードシクティスの巨体を貪るリオプレウロドンの姿だった。間一髪でリオプレウロドンの攻撃をかわしてこの時代を去るが、さらに危険な海がもう1つだけ残っている。
史上最も危険な海。それは白亜紀にあった。最初に浜辺で出くわした2mにも及ぶヘスペロルニスは、貪欲なシファクティヌスにあっさりと飲み込まれていた。どんな生物でも油断のできない海なのだ。
危険ゆえに今回は海に潜らないと決めたナイジェルは遠隔カメラを使ってエラスモサウルスの群れを観察する。しかしカメラに映ったアーケロンを見て我慢が出来なくなり、ナイジェルはアーケロンと海中遊泳に出る。
アーケロンとの遊泳から戻ってくる途中、ナイジェル達はモササウルスの家族連れから攻撃を受け散り散りになる。命からがら戻ってきたナイジェル達だったが、その船をモササウルスの大群が取り囲んでいるのだった。

舞台[編集]

登場順に紹介。

オルドビス紀[編集]

4億5000万年前の世界。地上には植物が進出していないため、酸素吸入器の常備を要する。地球の自転速度が現在と異なり、1日は22時間であった。

小魚
オルドビス紀の生物なので、無顎類に分類される。ウミサソリを誘い出す餌としてナイジェルが使用した。
ウミサソリ
海にすむサソリのような生物。強力なハサミは相当の切れ味を誇り、ナイジェルの脚も切り裂いた。
満月の夜には集団で陸に上がって卵を産卵する習性があり、当日は浜辺や海底がウミサソリで埋め尽くされる。
三葉虫
大型の三葉虫。カメラとチューブを仕込んでオルソセラス用の餌として使用した。
オルソセラス
オルドビス紀最大の生物にして頂点捕食者。産卵のために浜辺へ向かうウミサソリの大群を食料とし、ナイジェルの用意した三葉虫をカメラごともぎ取った。
普段は光の届かない深い海に生息しているため、視力は弱く光に弱い。ナイジェルに接近するも、ライトを向けられて後退した。

三畳紀[編集]

2億3000万年前の世界。地上には恐竜が、空には翼竜が進出している。

小型肉食恐竜と初期の翼竜
いずれも三畳紀の代表格となる生物。陸と空の支配者のシンボルとして登場した。
ノトサウルス
ワニのような姿をした海生爬虫類。捕獲方法もワニのそれと同じで、咬合力は強くとも開く力は弱い特徴を利用し口を押さえつけて捕獲する。
ナイジェルが初めて三畳紀で出会った海中生物で、息継ぎをしているところを目撃された。ナイジェルに敵意はなく辺りを周回していた。
タニストロフェウス
海生爬虫類。首長竜のように長い首を持つが、足はヒレになっていない。危険が迫るとトカゲのように切り離して逃げていく。
ノトサウルスを放したあとナイジェルが出会った生物。ナイジェルに尾を掴まれて切り離したが、何事もなかったかのように泳いで行った。
キンボスポンディルス
当時の頂点捕食者。相手の周りをゆっくり回って油断させ、一気に食らいつく戦法を用いる。
ナイジェルに遭遇したタニストロフェウスが千切った尾をいきなり捕食し、そのままナイジェルにも牙を向けた。モリの電気ショックを受けて撤退した。

デボン紀[編集]

3億6000万年前の世界で、先に訪れたオルドビス紀と三畳紀のちょうど中間に位置する。魚類の時代とされる。

小型の甲冑魚
ボトリオレピスに姿の似た甲冑魚。ナイジェルが釣り上げて鎖の網でくるみ、ダンクルオステウス用の餌とした。
古代のサメ
「頭にアイロン台を乗せたようなサメ」とナイジェルがコメントしたサメ。頭の突起は雄にしかないと考えられ、繁殖期に雌を奪い合うものとされる。
ナイジェルの持っていた餌の臭いを嗅ぎつけて檻に接近してきたが、ダンクルオステウスの接近を受けて逃げ出した。
ダンクルオステウス
非常に強大な咬合力を誇る最大級の甲冑魚で、デボン紀の頂点捕食者。共食いをする性質があるようで、幼体が成体に捕食されている。鎖や他の甲冑魚の外骨格など、消化しにくいものは体外へ吐き出す。
檻に入ったナイジェルに何度も攻撃を仕掛け、檻を湾曲させるという力を見せた。

古第三紀[編集]

3600万年前の世界で、始新世。将来サハラ砂漠となる場所で旅をし、今回訪れたテチス海はじきに消滅し陸地となる。

アルシノイテリウム
2本の角が生えたサイのようだが、サイではなくゾウに近縁な生物。陸上はもちろん、水中の生活にも適応している。
ナイジェルの出会った個体は角の広がり具合から判断して雄個体だった。リンゴをやろうとしたナイジェルを警戒し追い回した。
ドルドン
原始的なクジラの1種。現在のクジラの祖先、またはそれに近縁な生物だと考えられている。
ナイジェルの周りを優雅に泳ぎまわっていた。
バシロサウルス
「サウルス」とついているが実際はクジラ。爬虫類のような姿をしていることからバシロサウルス(王様トカゲ)という名前が付けられた。
現在生息しているどのクジラとも外見が大きく異なり流線型をしていて、「ダイエットに成功したクジラ」と揶揄された。
スピーカーでクジラの声を流されて船に近づき、スピーカーをもぎ取って去って行った。

新第三紀[編集]

400万年前の世界。氷河期が訪れる以前の時代である。

オドベノケトプス
アザラシのような海生哺乳類。雄の牙は右側のものだけ3倍の大きさになり、繁殖期の際雄同士の闘いで用いられる。
メガロドン
繁栄するクジラ類を襲う巨大なサメ。狩りの方法はホオジロザメと同じで、急降下して真下から襲い掛かる。
3歳の時点で全長6mほどに成長するが、成体はその20倍ほどの体重を誇る。幼体はオドベノケトプスを狙うことが多く、オドベノケトプスの模型を泳がせて狩りの様子を撮影した。
魚の肉と血を脂を混ぜ込んだ餌につられて成体が船に接近、監視カメラを取り付けて生活の様子を観察した。

ジュラ紀[編集]

1億5500万年前の世界。地上は巨大な恐竜が闊歩している。

リードシクティス
史上最大の硬骨魚類。巨体だが、他の魚類と同様プランクトンや小さな生物を食料とする。
集団でクジラのように旅をしているのだが、1年のうちに餌を摂食しない時期があり、その時期に体が弱って群れから遅れた個体は捕食者に襲われる。
メトリオリンクス
海の環境に適応したワニ。水中での遊泳能力を高めるため、ワニ特有の鎧は失っている。
群れから遅れたリードシクティスに襲いかかり蝕んだ。ナイジェルにも軽く襲いかかったがはねのけられた。
ヒボドゥス
ジュラ紀に生息していたサメ。頭の先に奇妙な角が1対生えているのが特徴。
メトリオリンクス同様、弱ったリードシクティスの肉を捕食していった。
リオプレウロドン
ジュラ紀の生態系の頂点に立つ海生爬虫類。夜行性で鋭い嗅覚を持っており、夜でも嗅覚を頼りに餌を見つけ出す。
2頭でリードシクティスの死骸を貪っているところをナイジェルに撮影される。1頭はナイジェルにも襲いかかったが、嗅覚を逆手に取った激臭の攻撃でかわされた。

白亜紀[編集]

7500万年前の世界。隕石衝突による大量絶滅から1000万年前の時代である。

ヘスペロルニス
巨大な海鳥。魚を取って食料とするが、逆にシファクテヌスなどの大型魚に食べられることもある。
シファクティヌス
ニシンに近縁な巨大魚で、サメにも引けをとらない凶暴性を誇る。
大きな獲物でも飲みこむ貪欲な性質を持ち、2mサイズのヘスペロルニスを丸のみにしていた。アーケロンと遊泳を楽しんだナイジェルの後をつけもした。
モササウルス
白亜紀の海における最強の捕食者。家族単位で生活し、サメやアーケロン、巨大なイカ、果てには同族までもを捕食する。
アーケロンとの遊泳から帰還していたナイジェル達のボートをカメと間違えて襲撃し、チームを危機に追い込んだ。
物語は、モササウルスの大群が船に押し寄せてくるシーンで幕を下ろす。
ティラノサウルス
有名な肉食恐竜だが、今回の登場は海に向かって吠えるだけにとどまった。
プテラノドン
ナイジェルの船に同乗した。魚を餌としているが、この時代では逆に魚に襲われることもある。
ナイジェルに餌付けされて懐き、ナイジェルがモササウルスによる襲撃を受けた際には鳴き声を上げた。
アーケロン
巨大なウミガメで、ナイジェルの大のお気に入り。1頭はモササウルスに甲羅ごと肉を抉り取られて死亡し、ナイジェルの船に叩きつけられた。
2頭目はエラスモサウルスの観察中にカメラに映り込み、それを目にしたナイジェルが我慢できずに飛び乗り一緒に遊泳を楽しんだ。
エラスモサウルス
首長竜。ナイジェルの船の後ろについて波に乗り、エネルギーを節約しながら回遊していた。投入された遠隔操作カメラで撮影された。
魚群に長い首を差し込んで餌を取るという狩りをする。

装備[編集]

酸素ボンベ
オルドビス紀で使用。オルドビス紀は植物が地上に進出していないので空気中に酸素がほとんどなく、海中用だけではなく陸上用の酸素ボンベも必要である。
保護スーツ
オルドビス紀で使用。本来はサメから身を守るための保護スーツだが、オルドビス紀ではウミサソリからの保護に使用した。
モリ
三畳紀で使用。通電性で、電気ショックを与えることで相手を退却させる。
ナイジェルとカメラマンの入る球形で金属製の檻。
デボン紀で制作されて初投入されたが、ダンクルオステウスの攻撃を受けて変形した。メガロドンへカメラを設置する際には修復されていたか、もしくは別の檻を用意していた。
スピーカー
古第三紀にて、クジラの声を流してバシロサウルスを呼び出すのに使用。苛立ったバシロサウルスにもぎ取られていった。
装着型カメラ
新第三紀で使用。動物の肉体に装着するカメラで、装着から3日経つと自然と外れて海面に浮き上がる。メガロドンの成体に対して使用した。
臭いを発するスーツ
ジュラ紀で使用。リオプレウロドンの鋭い嗅覚を逆に利用したスーツで、防衛のために用いる。
悪臭のする薬品を仕込んでおき、危険が迫った際にはバルブを開いて薬品を相手に浴びせる。
遠隔操作カメラ
白亜紀で使用。エラスモサウルスの群れを様子やモササウルスにナイジェルが襲われたシーンを映していた。
レーダー
モササウルスを探知。ラストで大量のモササウルスがレーダーに表されたところで物語は幕を閉じる。

関連項目[編集]

外部リンクと参考文献[編集]